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屋久島の最高峰にして、九州の最高峰。世界自然遺産の島にそびえる宮之浦岳(1,936m)に登ってきた。
淀川登山口からスタートして、宮之浦岳の山頂を越え、縄文杉・ウィルソン株を経由して荒川登山口へ抜ける縦走ルート。ジャングルのような樹林帯、ガスと青空が交互に現れる稜線、そして圧巻の屋久杉の巨木たち。1日で屋久島の魅力を凝縮して味わえるルートだった。
この記事でわかること
- 淀川登山口〜荒川登山口の縦走ルートの全貌
- 宮之浦岳山頂からの展望と天候の変化
- 縄文杉・ウィルソン株など屋久杉の見どころ
- 縦走時の車の回収方法(バス+タクシー)
- 登山口のアクセス・駐車場情報
- 前泊する宿の選び方と、候補3軒
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 宮之浦岳(1,936m) |
| ルート | 淀川登山口〜荒川登山口(縦走) |
| 日程 | 2021年4月25日(日)日帰り |
| 行動時間 | 10時間20分 |
| 距離 | 22.5km |
| 累積標高 | 登り1,294m / 下り2,056m |
| 天気 | 曇り時々晴れ(ガスと青空が交互) |

淀川〜荒川の縦走ルートを選んだ理由
宮之浦岳に登るなら、せっかくなので縄文杉やウィルソン株も見たい。淀川登山口から入って荒川登山口に抜ける縦走ルートなら、宮之浦岳の山頂と屋久杉の名所を1日で回れる。
下山後の車の回収がちょっと面倒だけど、荒川登山口からバスで屋久杉自然館へ行って(700円+α)、そこからタクシーで淀川登山口に戻ってレンタカーを回収した。タクシー代は6,500円、片道40〜50分くらい。この手間を差し引いても、縦走の価値は十分ある。※運賃・タクシー代はいずれも私が縦走した2021年4月時点のものです。

全てレンタカー( ̄ω ̄;)
コース詳細|時間帯ごとのレポート
淀川登山口〜淀川小屋(約40分)
朝5時10分頃に淀川登山口に到着。駐車場は4台分しかなくて、着いたときにはラスト1台分だった。全部レンタカー(笑)
序盤から木の根っこが多くて歩きにくい。整備された木道もあるけど、雨に濡れるとツルッと滑るから注意。実際、ちなみに転んでしまった💦


淀川小屋を過ぎると、水がとにかく綺麗。屋久島の水の透明度はほんとにすごい。


淀川小屋〜樹林帯を抜けるまで(約2時間)
しばらくジャングルのような樹林帯が続く。苔むした岩、絶妙なバランスで岩を支える枝、山水が流れる登山道。屋久島らしい独特の世界。


途中で鹿に遭遇。朝ごはんの真っ最中だった🍚


7時半頃、雨が降り出した。晴れ予報だったのに。屋久島の天気は海からの風の影響で変わりやすいみたい。
ロープ場もいくつかあるけど、迷うところはほとんどない。
樹林帯を抜けて〜洋上アルプスの稜線(約1時間)
8時過ぎ、ようやく樹林帯を抜けた。ここからが「洋上アルプス」の始まり。
海側は晴れ、山側はガス。15分くらいの周期でガスったり青空が見えたりの繰り返し。忙しい天気だった😆




岩場の景色がとにかくいい。奇岩が次々と現れて飽きない。

宮之浦岳 山頂(10:15着)
栗生岳を越えて、10時15分に宮之浦岳の山頂に到着。
ガスが抜けた瞬間を狙って写真をパシャリ📷 山頂でも15分周期でガスったり晴れたりの繰り返し。晴れた瞬間の景色は最高だった。
お昼ごはんはまだ10時だったけど、お腹が空いたのでここで食べた🍙



宮之浦岳〜縄文杉・ウィルソン株(約4時間)
山頂から先、平石あたりまでは景色がいい。そこから先はまたジャングルに突入。


途中、アイアンマンみたいな形の岩を発見。自然って面白い。

高塚小屋でホテルからもらったおやつを食べて休憩。名前は「旧」高塚小屋だけど、建物は新しい感じだった。

そして13時過ぎ、有名な縄文杉に到着。推定樹齢2,000年以上とも言われる巨木。存在感がすごい。

大王杉も立派だった。個人的にはこっちの方が好きかも😁

ウィルソン株は中に入れる。見る角度によってハート型に見えるらしい❤

トロッコ道〜荒川登山口(約1時間30分)
大株歩道入口からトロッコ道に出る。ここからは線路の上をひたすら歩く。
思ったより距離が長かった。ショートカットがあったらしいけど、後から気づいた🤣



トンネルを抜けて、15時54分に荒川登山口に到着。約10時間20分の縦走、お疲れさまでした😊


アクセス・駐車場情報
車(レンタカー)の場合
- 屋久島空港や宮之浦港からレンタカーで淀川登山口へ
- 淀川登山口までは山道。道幅は狭いところもあるので注意
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 淀川登山口 | 5〜6台 | 無料 | トイレあり(水洗) |
朝5時10分で最後の1台だったから、早めの到着が必須。全部レンタカーだった。
縦走時の車の回収方法
縦走する場合、下山後の車の回収が必要になる。
- 荒川登山口からバスで屋久杉自然館へ(700円+α・私が縦走した2021年4月時点)
- 屋久杉自然館からタクシーで淀川登山口へ(6,500円、片道40〜50分・私が縦走した2021年4月時点)
- レンタカーを回収
※荒川登山口へ通じる町道荒川線は、毎年3月1日〜11月30日は終日、一般車両(マイカー・レンタカー・二輪車・自転車)の乗入れが規制される。その期間はバスかタクシーのみ。規制の内容は変わることがあるので、世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金 公式「車両乗入れ規制と登山バスについて」で確認してほしい(2026年8月30日閲覧)。
公共交通機関の場合
- 鹿児島空港から屋久島空港へ(飛行機で約35分)
- 鹿児島港からフェリーで宮之浦港・安房港へ
- 登山口へはバスまたはタクシーを利用
前泊はどこにする?|屋久島の宿の選び方
屋久島に前泊なしで登るのは無理がある。飛行機で島に着いたのは午前9時半ごろ。そこから登山口へ向かったところで、その日のうちに登り出すのは現実的じゃない。しかも登った2021年当時、淀川登山口の駐車場は4台だけだった。着いた朝5時10分で最後の1台。前日に島へ入って泊まる以外に選択肢がない。
屋久島の宿選びには、他の山と違うところがある。登山口からの近さだけでは決めにくいことだ。
登山口が島のあちこちに散っているうえ、淀川から荒川へ抜ける縦走なら入口と出口すら違う。初日は島に着いたその足で北側の白谷雲水峡へ向かい、太鼓岩まで歩いて足を慣らしてから、南部の尾之間の宿に入った。翌日は南西の淀川登山口から登って東の荒川登山口へ降り、翌々日は宿のそばのモッチョム岳登山口と千尋滝に寄って空港へ抜けている。2泊3日で、島をぐるりと使う形になった。
もうひとつ先に書いておく。2026年8月に楽天トラベル掲載の屋久島の宿120軒を見たかぎり、送迎を明記している10軒はいずれも港や空港と宿の間の送迎で、登山口まで送ってくれる宿は確認できなかった。移動はレンタカーかタクシー、路線バスが前提になると思っておいた方がいい。
では何で選ぶのか。実際に泊まってみて効いたのは、次の3つだった。
先に断っておくと、泊まったのは2021年4月、当時の名前で「ホテル屋久島」だった。尾之間にある温泉宿で、2泊とも同じ宿。この宿は2024年4月に「samana hotel Yakushima」へ変わっている。これから書く弁当やおやつ、風呂の話は、すべて旧名称だったころの私の体験だ。
① 早朝出発の食事に対応してもらえるか
これが一番大きい。宿を出たのは朝4時ごろ。当然、朝食の時間には間に合わない。
前日に「朝ごはんが食べられないので」と伝えたら、宿が弁当を作ってくれた。樹林帯を抜ける前にそれを開けたときのありがたさといったらなかった。おまけにおやつまで持たせてくれて、下山途中の高塚小屋で食べている。
これは宿の個別の対応で、どこでも同じことをしてもらえるという話ではない。ただ、早朝出発にどこまで付き合ってくれる宿なのかを知る目安にはなる。弁当、早い時間の朝食、朝食なしへの変更ができるか。予約するときに聞いておきたい。
② 濡れた装備を乾かしやすいか
屋久島は雨が多い島だ。登った日も晴れ予報だったのに、朝7時半には降り出した。予報がどうであれ、濡れた靴とレインウェアを宿へ持ち帰る前提で考えておいた方がいい。
だから乾燥室や靴の乾燥機があるかを見ておくといい。とはいえ一晩で完全に乾くとは限らないので、乾かしやすい環境があるかくらいに思っておくのがちょうどいい。
屋久島には登山靴・レインウェア・ザック・ストック・ヘッドライトを貸してくれる宿もある。飛行機で来る人には荷物を減らせる選択肢になる。料金やサイズ、申し込みの期限は宿によって違うので、そこは直接確認を。
③ 下山後の時間と、翌日の予定に合うか
行動時間10時間20分、下りの累積標高は2,056m。トロッコ道の単調な下りが最後にじわじわ効いてくる。荒川登山口に着いたのが15時54分、そこからバスとタクシーで車を回収して宿へ戻った。私は下山後に宿の風呂に入っている。
ただ、風呂そのものより遅い帰着に宿の時間が噛み合うかの方が実務的には大事だ。入浴の終了時刻、夕食の締切、チェックインがどこまで遅れて大丈夫か。縦走で車の回収まで入ると、宿に戻るのは思ったより遅くなる。
そして翌日どこへ行くか。私の2泊3日では、尾之間の宿が白谷雲水峡・宮之浦岳・モッチョム岳と千尋滝をつなぐ動線にうまくはまった。レンタカーがあれば宿の選択肢は広がるけれど、早朝に登山口まで走る時間と、下山後・翌日の予定を一緒に見て決めたい。
登山口までの距離だけでなく、早朝の食事、濡れ物の扱い、帰着後の時間。この3つを並べて比べると決めやすいと思う。
候補3軒|用途の違いで選ぶ
※以下の3軒は順位ではなく、用途の違う候補。
※宿泊体験は2021年4月、当時の「ホテル屋久島」でのもの。現在のブランドには泊まっていない。
※宿の設備とサービスは2026年8月に楽天トラベルの掲載情報で確認したもの。記事中のバス代・タクシー代・駐車場の状況は2021年時点のまま。
※表の予約リンクは楽天トラベルのアフィリエイトリンク。条件は変わることがあるので、予約前に宿への確認が必要だ。
| 宿・エリア | 確認できた登山対応・向く旅程 | 空室・プラン |
|---|---|---|
| samana hotel Yakushima (旧・ホテル屋久島) 尾之間 2021年4月に旧名称のころ2泊。現ブランドには未宿泊 | 天然温泉の大浴場と露天風呂。当時、前日に頼んで朝食を弁当に変更してもらえた(宿の個別対応)。モッチョム岳・千尋滝が近く、島の南部を拠点にしたい人に | 楽天トラベルで 空室・プランを見る |
| ホテル屋久島山荘 安房港から徒歩約10分 未宿泊。楽天トラベルの掲載情報で確認 | 大浴場あり。入浴は16:00〜22:00、夕食は18:30〜(2026年8月時点)。淀川登山口へのアクセスがいい安房エリアで、早朝の運転時間を短くしたい人に | 楽天トラベルで 空室・プランを見る |
| 田代別館 宮之浦 未宿泊。楽天トラベルの掲載情報で確認 | 大浴場とサウナ。トレッキングシューズ、レインウェア、ザック、ストック、ヘッドライトの貸し出しあり。装備を持ち込みたくない人、白谷雲水峡を絡める旅程に | 楽天トラベルで 空室・プランを見る |
必要な装備
屋久島は「月に35日雨が降る」と言われるくらい雨が多い島。晴れ予報でも雨具は必須。木道が滑りやすいので足元にも注意が必要。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| レインウェア | 屋久島は天気が変わりやすい。晴れ予報でも必携 |
| 登山靴 | 木道・木の根が滑りやすい。グリップの効くソールが必要 |
| ヘッドライト | 早朝出発になるため必須 |
| 行動食・昼食 | 縦走は10時間超。エネルギー補給をこまめに |
| 水(1.5L〜) | 途中に水場はあるが、十分な量を携帯 |
使っている装備
雨対策はレインウェアだけじゃなく、ザックカバーも必須。屋久島の雨は急に降ってくるから、すぐに出せる場所にパッキングしておくのがポイント。
木道・木の根で滑りやすいから、ソールのグリップ力が大事。岩場もあるのでミッドカット以上の登山靴がおすすめ。
あると便利な装備
- ゲイター:ジャングル区間で泥や水たまりが多い
- ストック:長丁場の縦走で脚の負担を軽減。ただしトロッコ道では不要
洋上アルプスと屋久杉の森、1日で2つの世界を歩いた
樹林帯のジャングルを抜けた瞬間に広がる洋上アルプスの稜線。ガスと青空が15分おきに入れ替わる忙しい天気だったけど、晴れた瞬間の海と山の眺めは格別だった。
山頂を越えてからの縄文杉・大王杉・ウィルソン株も圧巻。何千年もこの島で生き続けてきた巨木たちには、ただただ圧倒される。
トロッコ道は正直長かったけど(笑)、この縦走ルートだからこそ味わえる「1日で屋久島を丸ごと体験する」感覚は忘れられない。
まとめ|宮之浦岳に挑戦する人へ
淀川登山口〜荒川登山口の縦走は、宮之浦岳の山頂と屋久杉の名所を1日で回れる欲張りなルート。ただし22.5km・10時間超のロングコースなので、体力は必要。
淀川〜荒川の縦走ルートが向いている人:
- 宮之浦岳と縄文杉を1日で両方見たい人
- ロングコースに慣れている人
- 車の回収(バス+タクシー)の段取りができる人
淀川ピストンの方がいい人:
- 宮之浦岳の山頂が目的で、縄文杉は別の日に行く人
- 車の回収が面倒な人
ホテルで朝食をお弁当に変更してもらえるなら、ぜひお願いしよう。早朝出発の登山では本当にありがたい。
よくある質問(宮之浦岳 Q&A)
Q. 宮之浦岳の難易度は?
技術的に難しいところは少ないけど、距離が長い(縦走で22.5km)。木の根や木道が濡れると滑りやすいので注意。体力勝負のルート。
Q. 宮之浦岳の登山適期は?
4月〜11月がベスト。屋久島は年間を通じて雨が多いけど、4〜5月と9〜10月が比較的天気が安定しやすい。冬季も登れるが積雪あり。
Q. 淀川〜荒川の縦走のコースタイムは?
標準コースタイムは約12〜13時間。10時間20分で歩いた。早朝出発が必須。
Q. 宮之浦岳に初心者でも登れる?
体力があれば登れるけど、距離が長いのでいきなり挑戦はおすすめしない。日帰りで8時間くらいの山を経験してからの方がいい。不安ならガイドツアーを利用するのも手。実際、多くの人がガイドと一緒に登っていた。
登山をもっと安全に楽しむために
屋久島は天気が変わりやすく、携帯電話の電波が届かないエリアも多い。事前の準備はしっかりと。
- 登山届:屋久島の登山口にポストがある。事前にコンパス(登山届オンラインサービス)から提出しておくのがスムーズ
では、またどこかのお山で👋
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