⏱ 30秒でわかる結論
岩場・アプローチが多いなら、自分の場合はTX4 EVO GTX が一択。
百名山100座を登った結論は「ソールの硬さが岩場で命を守る」。スポルティバの実力派ローカット、剱岳・穂高の岩稜帯にも対応する一足。ヴィブラム MEGAGRIP × ソール剛性 × GORE-TEX 防水の三位一体のバランスが効く。
- ヴィブラム MEGAGRIP の絶対的なグリップ力
- ソール剛性高め、岩場で足元がぶれない
- GORE-TEX 防水で長雨・沢ぎわでも安心
🎯 自分に必要かを30秒で判断
| こんな方 | TX4 EVO GTX |
|---|---|
| 岩場・アプローチ多めの縦走派 | ✅ 向く |
| 剱岳・穂高など岩稜帯を歩く | ✅ 向く |
| 硬めソールで足元を安定させたい | ✅ 向く |
| 低山・里山メインで歩きやすさ優先 | → TX5 Low 比較 |
| くるぶしまでガードしたい | ❌ ハイカット推奨 |
岩場が増える縦走で、足元の硬さがそのまま安全感に変わる靴。低山中心なら、もう少し柔らかい一足の方が歩きやすい。
⚖️ TX4 EVO GTX と TX5 Low、どっちが自分向き?
| 比較項目 | TX4 EVO GTX | TX5 Low |
|---|---|---|
| ソール剛性 | 硬め | やや柔らかめ |
| 岩場の安定感 | 強い | バランス型 |
| 歩きやすさ | 硬さあり | 軽快 |
| 向く山 | 岩稜帯・縦走 | 低山・里山・日帰り |
詳しい違いは記事後半「TX4 vs TX5 ローカット|どっちがいい?」で。まず並べて、自分の使い方とすり合わせていただきたい一枚。
TX4 EVO GTX が向いていると感じたら
岩場・アプローチが多いルートを歩くなら、在庫とサイズだけ確認してみてください。
低山・里山メインなら、TX5 Low GTX のレビュー記事もあわせてご覧ください。
私の登山靴の遍歴は、こう。
- モンベル(トレールグリッパーソール):最初の1足
- スポルティバ トランゴタワー GTX:安定感は抜群。ただしガチの山行でしか使わなくなった
- スポルティバ エクイリビウム:溝が深くて土で滑りにくそうだったから
- スポルティバ TX4 EVO GTX + TX5 Low GTX:現在、基本ローカット2足の使い分け

見てわかる通り、スポルティバに出会ってからずっとスポルティバ。でも、ハイカットからローカットに変えたのが一番大きな転換点でした。
軽さは正義。デメリットを上回るメリットがあります。
トランゴタワーもエクイリビウムも良い靴でした。でも、少し重い。1日歩くと足が疲れます。百名山を登り続ける中で「軽い靴の方がトータルで安全」という結論にたどり着きました。
今は行く山によって靴をセレクトするスタイル。岩場にはTX4 EVO GTX、低山にはTX5 Low GTX。その日の山に最適な1足を選ぶ。
この記事では「なぜTX4 EVO GTXを岩場専用機として選んだのか」を本音でレビューします。「ローカットに変えたいけど不安…」と悩んでいる方に読んでいただきたい内容です。
この記事でわかること
- TX4 EVO GTXはどんな山に向いているのか
- 岩場、鎖場、ガレ場で本当に安心して使えるのか
- TX4の特徴とスペック
- 実際に百名山で使って感じたメリット・デメリット
- TX4 EVO GTXのサイズ感と、普段靴から何cm上げるべきか
- TX4が向いている人・向いていない人
- 初心者やテント泊に向かない理由
- TX5 Low GTXとの違い
スポルティバ TX4 EVO GTXとは?
イタリアの登山靴メーカー「La Sportiva(ラ・スポルティバ)」のアプローチシューズ。
クライマーが岩場の取り付きまで歩くために設計された靴ですが、その性能の高さから登山・ハイキングで愛用する方が急増しています。
2024年春にフルモデルチェンジして、現行モデルは「TX4 EVO GTX」。ソールパターンが六角形ラグに刷新され、ソール交換(リソール)に対応した構造へ進化しました。
私が履いているのもこのEVO。店頭で旧型と見比べて「ソールが変わった」と気づき、そのまま購入しました。この記事は、EVOを百名山の岩稜帯で使い込んだ実体験レビューです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | La Sportiva(イタリア) |
| カテゴリー | アプローチシューズ |
| カット | ローカット |
| ソール | Vibram Mega Grip(リソール対応) |
| アッパー | スエードレザー + GORE-TEX |
| 重量 | 約445g(片足) |
| 防水 | あり(GORE-TEX) |
| 価格帯 | 33,000円(税込) |
ハイカットから乗り換えて感じた6つのメリット
1. 岩場のグリップ力が圧倒的
これがTX4最大の武器。Vibram Mega Gripソールの粘り気がすごい。
濡れた岩でも「ピタッ」と止まる感覚。普通のトレッキングシューズとは次元が違う。

白馬岳の山小屋で、同じTX4を履いている方に出会いました。聞けば、これから不帰ノ嶮(かえらずのキレット)を通過するとのこと。北アルプス屈指の難所を、ローカットのTX4で。「これで十分ですよ」と笑っていました。わかります。今なら、そう思います。
2. つま先の剛性(クライミングゾーン)
つま先部分にクライミングゾーンがあって、岩の小さなエッジにも立てます。
これはトレッキングシューズにはない機能です。鎖場や岩場で「つま先で乗る」動きが安定します。
3. スエードレザーの耐久性
合成素材のシューズと違って、スエードレザーは使い込むほど足に馴染む。
ただし正直に言うと、登山靴は大体2年でダメになると感じています。これはTX4に限らずどの靴でも同じ。今はTX4 EVO GTXの2足目です。1足目は約2〜3年で限界になりました。トランゴタワーも1回ソールを張り替えています。
消耗品と割り切って、ソールが減ったら買い替えます。安全に関わる部分なので、ケチらない方が安心です。
4. フィット感の調整がしやすい
シューレース(紐)が足の甲全体をカバーする設計で、締め具合を細かく調整できます。
足幅が広い人も、紐の締め方で対応しやすい。
5. とにかく軽い。ハイカットを捨てた最大の理由
片足約445g。ハイカットの登山靴(700〜900g)と比べると、半分から3分の2ほどの軽さ。
これがローカットに乗り換えた最大の理由です。百名山を登り続ける中で「重い靴で足が疲れる→集中力が落ちる→下山時つまずく」という悪循環を何度も経験しました。軽い靴は足さばきが良く、岩場での細かいステップもスムーズ。疲労が少ないので、判断力も続きます。
軽さは快適性じゃない。安全性の話。これは100座登って確信したことです。
6. 山小屋での脱ぎ履きが圧倒的にラク
地味だけどめちゃくちゃデカいメリット。
ハイカットの登山靴、山小屋の玄関で脱ぐの大変じゃない? 紐をゆるめて、フック外して、足首のホールドをほどいて……。混雑した山小屋の狭い玄関で、後ろに人が並んでいる中でこれをやるストレス。
TX4はローカットなので、スポッと脱げます。スポッと履けます。圧倒的に早い。ハイカット時代と比べたら次元が違いました。テント場でトイレに行くとき、山小屋に入るとき、この手軽さは想像以上のストレス軽減になっていて、本当にありがたいです。
正直に言う。気になるところ3つ
1. くるぶしのガードがない。唯一の不安
ローカットの宿命。くるぶしがむき出しだから、岩にぶつけたりガレ場で石が当たると痛い。殆ど無いが。
そしてハイカットのガチの登山靴に比べると、どうしても剛性は落ちます。足首まわりの固定力、ソール全体の剛性感、重荷を背負ったときの安定感。ここはハイカットに軍配が上がります。これは認めざるを得ない部分です。もちろんトランゴタワー並に硬いソールのローカットモデルが出たら、買ってしまうかもしれません。
ただ、それでもハイカットメインに戻そうとは思いません。軽さと脱ぎ履きの速さが、剛性の差を上回る。これは実際に両方使い比べて出した結論です。足首の捻挫リスクもゼロではありませんが、捻挫したことは今まで無いです。ハイカットでも捻挫する時はします。軽い靴で足さばきを良くした方が、トータルの安全性は高いと感じています。
2. GORE-TEXの弱点。水が入ったら乾かない
GORE-TEXのデメリットといえば「ムレ」がよく挙がります。たしかに夏場はムレる気もします。
でも個人的にはそれより厄介なのが、一度水が侵入したら乾きにくいこと。
GORE-TEXは防水膜で水の侵入を防いでくれますが、裏を返せばその膜が「中に入った水を外に逃がしにくい」。ローカットなので、くるぶし上から水が入ることがあります。沢沿いのルートで誤って深い水たまりを踏んだり、滑って川にドボンしたり、今までそれは無いですが。
そうなると非GORE-TEXの靴より乾きが遅い。泊まりの山行で靴が乾かないのはけっこうキツい。
対策は単純で、水が入る状況を避けること。ローカット+GORE-TEXの組み合わせは「浅い水濡れは完璧に防ぐけれど、くるぶし超えの水没には弱い」。これを理解して使えば、問題ありません。
ちなみに至仏山で残雪期に履いたことがあります。ゲーターを付けて雪の中を歩きましたが、GORE-TEXのおかげで浸水はしませんでした。ただし、雪山でローカットはおすすめしません。あくまで「たまたま残雪があった」ケースで乗り切れただけ。真似しないでください。
3. ソールの減りが早め
グリップ力と引き換えに、ソールは柔らかめの配合。舗装路を長く歩くと減りが早い。
ただしここが面白いところで、TX4のソールはローカットシューズの中ではかなり硬い部類です。トレランシューズやライトハイキングシューズと比べると剛性が高く、岩場でのエッジングがしっかり効きます。「ローカットなのにソールが硬い」。これがTX4の隠れた強み。アプローチシューズとしての設計が、ここに出ています。
サイズ選びのコツ
サイズ選びは使う靴下で変わります。ここが一番大事なポイントです。
目安は普段のスニーカーから+0.5〜1cm。
- 薄手のソックスなら+0.5cm
- 登山用の厚手ソックスなら+1cm
- スポルティバは全体的にやや細身なので、日本人の足(幅広・甲高)はジャストだとキツい
- 可能なら実店舗で、実際に山で使う靴下を履いて試着がベスト
あと、意外と知られていないのですが、行きつけの登山道具屋のおっちゃんに聞いた話だと、スポルティバはメンズもレディースも足型が基本同じらしいです。色やデザインが違うだけで、足型は一緒とのこと。だからサイズが合えばレディースモデルも普通に履けるはず。気になる方は店頭で試着しつつ、店員さんに確認するのが安心です。エクイリビウムはウーマンモデル(ハイビスカスカラー)を履いていました。「メンズにない色が欲しい」「小さいサイズが欲しい」という方は、レディースも選択肢に入れていいと思います。
スポルティバ サイズ変換表
スポルティバはEUサイズ表記。日本のcmとの対応はこう。
| EU | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| cm(目安) | 24.0 | 24.5 | 25.0 | 25.5-26.0 | 26.5 | 27.0-27.5 | 28.0 | 28.5-29.0 |
サイズはEU42(約26.5cm)。靴下はDarn Tough(ダーンタフ)一択。これと合わせてちょうどいいです。最初は少しタイトに感じましたが、スエードが馴染んで1週間くらいでピッタリになりました。
👟 筆者のサイズ感(参考)
| 普段のスニーカー | 26〜26.5cm |
| TX4 EVO GTX で選んだサイズ | EU42(26.5cm相当) |
| 使用靴下 | Darn Tough ハイク・ミドルウェイト(厚手) |
| 履き始めのフィット感 | ややタイト。2〜3回の山行でスエードが馴染んだ |
| 下りのつま先当たり | 岩場・急下降でも当たりなし |
| 幅広・甲高の人 | 試着推奨。通販なら返品条件を確認 |
スポルティバはやや細身。幅広の人は同じEUサイズでもキツく感じる場合があるので、通販なら返品・サイズ交換できる店を選ぶと安心です。
靴下はDarn Tough一択
TX4 EVO GTXはソールが硬めなので、靴下がクッションの役割を担ってくれます。Darn Tough(ダーンタフ)の厚手メリノウールと合わせると、8時間以上の山行でも足裏のダメージが少なく済みました。黒部五郎小屋で、夏なのに冬用厚手ソックスを履いているガイドさんを見かけたことがあります。理由は、たぶんこれだと感じています。
サイズ選びも靴下込みで考えるのがポイント。厚手ソックスなら+1cm、薄手なら+0.5cmが目安。詳しいレビューはこちら → Darn Tough 登山靴下 レビュー
スポルティバはやや細身。サイズと返品条件をセットで確認
スポルティバはやや細身です。価格だけでなく「返品可」「サイズ交換可」かどうかも一緒に確認しておくと安心。初めてスポルティバを買う方は特に、Amazonと楽天で在庫・返品条件を見比べてから選ぶのがおすすめです。
TX4が向いている人・向いていない人
✅ 向いている人
- 岩場・鎖場が多いルートをよく歩く
- 軽さを最優先にしたい
- 足首の筋力に自信がある
- 日帰り登山がメイン
- 用途別に靴を使い分ける派
- 遠征が多い・公共交通機関を使う(ローカットは荷物になりにくく、下山後そのまま履いて帰ることもできる)
❌ 向いていない人
- 登山初心者(まずはミドルカットから)
- 重いザック(テント泊装備20kg以上)を背負うことが多い
- 雪山に使いたい人(ローカットは雪山非対応)
- 足首に不安がある
- 低山・里山メインで歩きやすさ優先の人(TX5 Low GTXの方が向いている)
- 激下りで土・砂・落ち葉が多いコースがメインの人(岩盤以外では足元を気遣う場面が増える)
- 幅広・甲高で試着できない人(やや細身なので、通販なら返品・交換条件の確認を)
遠征派・公共交通機関派にもローカットは相性がいい
福岡から百名山へ遠征していると、登山靴をどう持ち運ぶかは意外と大きな問題でした。ハイカットの登山靴は安心感がある一方で、ザックの中でかさばりやすく、飛行機・新幹線・夜行バス移動では少し扱いにくい場面があります。
その点、TX4 EVO GTX のようなローカットは移動中の荷物になりにくく、下山後にそのまま履いて帰りやすいのが大きなメリットです。岩場メインで TX4 を選ぶ方でも、ローカット特有の「遠征のしやすさ」は同じく享受できます。
岩稜帯メインだけでなく、公共交通機関を使った遠征登山が多い人にとっても、TX4 EVO GTX のような防水ローカットは選択肢に入ると感じています。
🥾 百名山 100 座を歩いて感じたこと
岩稜帯で本当に怖いのは、「足元がぶれた瞬間の恐怖」です。TX4 EVO GTX はソール剛性が高く、岩のエッジに足を置いたときの安心感が違います。剱岳・奥穂高岳・鹿島槍ヶ岳の岩場では、この一足が「お守り」のような存在でした。ローカットなので遠征の荷物にもなりにくく、岩稜帯メインの方の主力靴として相性が良いと感じています。
🗻 実際に TX4 EVO GTX で歩いた主な山
| 山・ルート | 相性 | コメント |
|---|---|---|
| 剱岳(別山尾根) | ◎ | 鎖場・岩場で足がぶれにくい。この靴の真骨頂 |
| 白馬岳・不帰ノ嶮 | ◎ | 岩稜帯・ガレ場でエッジが効く。ローカットでも安心 |
| 奥穂高岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳 | ◎ | 岩場・鎖場が続く稜線でグリップが効く。ローカットでも十分対応できた |
| 低山・里山 | △ | 使えるが TX5 Low GTX の方が歩きやすい。ソールが硬い |
| 至仏山(残雪期) | △ | 浸水はしなかったが残雪期は推奨しない。軽アイゼン非対応 |
◎ = TX4 EVO GTX の性能が活きる場面 △ = 使えるが別の靴の方がベターな場面
岩場・アプローチが多いなら、TX4 EVO GTX はかなり有力です
岩稜帯・鎖場・ガレ場が多いルートを歩くなら、ソール剛性とグリップの安心感は大きいです。スポルティバはやや細身なので、価格と合わせて返品条件も確認しておくと安心です。
TX4 vs TX5 ローカット|どっちがいい?
迷う人が多いこの2つ。簡単に整理すると、
| 比較項目 | TX4 EVO GTX | TX5 Low GTX |
|---|---|---|
| コンセプト | アプローチシューズ | ハイキングシューズ |
| ソール | Vibram Mega Grip | Vibram Mega Grip |
| グリップ力 | ◎(岩場特化) | ○(バランス型) |
| ソール剛性 | ◎(硬め=エッジング◎) | ○(やや柔らかい=歩行◎) |
| 防水 | GORE-TEX | GORE-TEX |
| 足首サポート | なし | なし(ローカット) |
| 歩きやすさ(長距離) | ○ | ◎ |
| 価格帯 | 33,000円(税込) | 約26,000〜30,000円 |
使い分けはこう:
- 本格的な岩場・岩稜帯(鹿島槍ヶ岳、剱岳、白馬岳など) → TX4 EVO GTX
- それ以外なら → TX5 Low GTX
実は出番が多いのはTX5 Low。アルプスの岩稜帯以外なら全部TX5 Lowで行く。TX4 EVO GTXは岩場の切り札。どちらもGORE-TEXだから、天気は気にせず「本格的な岩場かどうか」だけで選ぶ。シンプル。(※雪山は別。ローカットで雪山は向かないので、冬靴を使う)
岩場・アプローチメインなら TX4 EVO GTX、低山・里山・歩きやすい登山道なら TX5 Low GTX
自分の場合は、岩場・アプローチは TX4 EVO GTX、低山は TX5 Low で2 足を使い分けています。6 年・100 座の中で、行く山に合わせて選ぶスタイルに落ち着きました。
低山・里山・歩きやすい登山道メインなら、TX5 Low GTX のレビュー記事もあわせてご覧ください。
よくある質問(TX4 Q&A)
Q. スポルティバ TX4 EVO GTXで北アルプスや剱岳は歩ける?
歩けます。白馬岳や最後の劔岳でも使いました。100名山最後の方は、ほぼTX4一択。白馬岳の山小屋で会った方は、たまたま同じTX4を履いていました。珍しかったのか、すぐに靴の話で盛り上がりました。そして、その方は不帰ノ嶮に向かっていました。日帰りや小屋泊なら問題なし。ただし重いテント泊装備だと足首のサポートが気になるなら、他の検討もありかもしれません。
Q. スポルティバ TX4 EVO GTXは雪山・残雪期でも使える?
おすすめしません。至仏山の残雪期にゲーターを付けて歩いたことがありますが、あくまで「たまたま残雪があった」ケース。GORE-TEXのおかげで浸水はしませんでしたが、雪山前提の靴ではありません。雪山は素直に冬靴を。
Q. TX4 EVO GTXのサイズ感は小さめ?インソールは変えた方がいい?
純正から YAMAP別注「山を歩くインソール カーボン」(BMZ製)に変えました。YAMAPインソールの最上位モデルで、カーボン素材の反発力が足への負担を軽減してくれます。
正直に言うと、これに変えてから膝の不安を感じる場面がかなり減ったように感じます。剱岳でもTX4 EVO GTX+このインソールで歩きましたが、下山後の膝のつらさが残りにくくなったように感じました。
ただし、これは個人差があると思います。自分の場合は劇的に変わりましたが、全員に同じ効果があるとは言い切れません。約16,000円と安くはないですが、膝の不安に悩んでいる方は試してみる価値はあるかもしれません。
あと、膝つながりでもうひとつ。ワコール CW-X ジェネレーターモデル(最上位モデル)のスパッツもおすすめです。テーピングの原理で膝と股関節をサポートしてくれるタイツで、着地時の衝撃から膝を守ってくれます。
インソールで足裏から、CW-Xで膝まわりから。この2つの組み合わせで、膝の不安をかなり減らせたように感じます。決して安くはありませんが(CW-Xの最上位モデルは2万円前後)、膝をやってしまったら山に行けなくなります。予防に投資する方が、自分にはコスパが良いと感じています。
Q. TX4 EVO GTXとTX5 Low GTXはどっちがおすすめ?ソールのリソールは?
正直、おすすめはしません。トランゴタワーで一度リソールしましたが、ソールは新しくなってもアッパーやミッドソールなど周りが傷んでいるので、結局そのうちダメになっていきます。2〜3年使い倒して買い替える方が、トータルで安全ですし、安上がりにもなるかもしれません。
※なお、EVOはリソール対応の構造(張替用の層)になったので、旧型よりは張替の価値が上がっています。それでもアッパーの傷み具合と相談、というのが私の考えです。
Q. 旧TX4とTX4 EVOの違いは?
正直に言うと、旧型は所有したことがありません。なので使用感の比較はできませんが、公表スペックで違いを整理するとこうなります。
- ソール交換(リソール)対応:アウトソールとミッドソールの間に張替用の層が追加
- ソールパターン刷新:旧型の円形ラグ→六角形ラグ(Vibram Mega Grip自体は継続)
- 全体の剛性アップ
- 重量:旧型 約400g → EVO 約445g(片足)
重量は少し増えましたが、岩場での安定感を考えるとむしろ歓迎。リソール対応については、トランゴタワーで張替を経験した身としては「アッパーの傷み次第」というのが本音です(ひとつ前の質問参照)。
スポルティバ TX4 EVO GTX の価格・在庫をチェック
岩場・アプローチメインの相棒に。スポルティバはやや細身なので、サイズと返品条件も合わせて確認しておくと安心です。
🥾 足元・装備セットの他のレビュー
まとめ
TX4 EVO GTXは「岩場特化のローカット + GORE-TEX防水」という、かなり尖った性能の靴。
万人向けではありません。でも、岩稜帯を軽快に歩きたい方にとっては、最高の相棒だと感じています。
百名山100座を通じて「軽さは正義」という結論にたどり着きました。TX4 EVO GTXで岩場、TX5 Low GTXで低山や岩場の少ない山。行く山に合わせて1足をセレクトする。重い登山靴1足で全部カバーするより、圧倒的に快適です。
ただし、初心者の方はまずミドルカットの登山靴で経験を積んでから。軽さの恩恵を受けるには、足首の筋力と歩き方の基礎が必要だと感じます。もちろん足捌きの練習も大事です。
ちなみに、TX4にはミドルカットモデル(TX4 Mid GTX)もあります。ローカットに抵抗がある方は、まずミドルカットから入るのもアリですね。足首のサポートがありつつ、TX4のグリップ力はそのまま。ハイカットほど重くないですし、ローカットへのステップとしてちょうどいい選択肢だと感じています。
では、またどこかのお山で👋
このギアを含む装備10選のまとめ記事はこちら
百名山100座を歩いて最後に残った装備10種類と、それぞれの使い分けをまとめています。
→ 50代ソロ登山者が日本百名山100座を歩いて残った登山装備10選
インソールのレビューも読みたい方はこちら → YAMAP BMZインソール カーボン レビュー|膝痛が消えた百名山完登者の本音
富士山に登るなら
標高3,776m・行動時間の長い富士山のような山では、足元の信頼感が安心につながります。富士宮ルートを実際に歩いた記録(2026年ルール・4ルート比較)はこちら。
→ 富士山・富士宮ルート登山記|2026年ルールと4ルート比較


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