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⚠️ 現在の火山活動・登山道・入山規制の状況は、必ず最新の公式情報(気象庁・自治体)でご確認ください。本記事は筆者が登った当時の記録です。
日本最北の百名山、利尻山。
海にドーンとそびえる独立峰を、ひたすら登って、ひたすら下る。標高差は約1,500m。きつかった。でも山頂からの360°パノラマは、その疲れを一瞬で吹き飛ばしてくれた。
礼文島からフェリーで利尻島に渡って、キャンプ場に前泊。翌朝3時すぎ、暗闘の中スタートして約6時間で山頂へ。リシリヒナゲシっていう固有種の花にも出会えて、離島の山ならではの体験だった。
この記事でわかること
- 利尻山・鴛泊ルートのコース詳細と所要時間
- 登山口までのアクセスと前泊情報
- 携帯トイレやトイレ事情について
- リシリヒナゲシなど見どころポイント
- これから登る人に伝えたい注意点
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 利尻山・利尻富士(1,721m) |
| ルート | 鴛泊ルート(北麓野営場 ピストン) |
| 日程 | 2023年8月14日(月)日帰り |
| 行動時間 | 10時間50分 |
| 距離 | 16.8km |
| 累積標高 | 登り1,740m / 下り1,737m |
| 天気 | 晴れ |

鴛泊ルートを選んだ理由
利尻山の登山ルートは主に2つ。北側の鴛泊ルートと、南側の沓形ルート。
鴛泊ルートは登山道が整備されていて、北麓野営場からスタートできる。コインロッカーもあるし、甘露泉水という水場もある。初めての利尻山なら、こっちが安心。
沓形ルートは上級者向けで、崩落箇所もあるらしい。今回は素直に鴛泊ルートをチョイスした。

コース詳細|時間帯ごとのレポート
キャンプ場ゆ~に → 北麓野営場(約40分)
前日に礼文島からフェリーで利尻島に移動。タクシーでキャンプ場「ゆ~に」へ。バンガローに泊まって、翌朝3:22にスタート。

途中コンビニに寄ったら、おにぎりが全然ない💦 スーパー2件回っても売り切れ。離島あるあるかもしれないけど、食料は事前に確保しておくのがベスト。
アスファルトの道を約30分歩いて野営場に到着。ここにコインロッカーがあるので、余計な荷物はデポできる。


北麓野営場 → 第一見晴台(約2時間)
4:03に登山口を通過。日の出前で涼しくて歩きやすい。
序盤は樹林帯。道はしっかり整備されていて、歩きやすい。5合目手前あたりから徐々に勾配がきつくなってくる。


6:12に第一見晴台。ここまで来ると樹林帯を抜けて、遮るものがなくなる。一気に暑くなった🥵

第一見晴台 → 長官山 → 利尻岳山小屋(約1時間40分)
第一見晴台から先は景色が開けてくる。振り返ると海が見える。島の山ならではの光景。
7:13に第二見晴台、7:33に長官山。ここからの眺めがまた良くて、山頂方面がバーンと見える。


7:54に利尻岳山小屋。避難小屋として使える場所。ここで少し休憩して、山頂アタックに備える。

利尻岳山小屋 → 山頂(約1時間20分)
ここからが核心部。急な礫地の登りが続く。
8:32にトイレブース。野営場から先、ここにしかトイレスポットがないので、携帯トイレは必須。


8:54あたりから山頂直下。ガレ場をひたすら登る。暑い。足元も崩れやすいから、慎重に。
そしてここで嬉しい出会い。リシリヒナゲシ(利尻島固有種)が咲いていた。黄色い可憐な花が、ガレ場の厳しい環境の中で力強く咲いている姿に感動。利尻山でしか見られない花だから、出会えて本当にラッキーだった。

山頂(9:21着)
9:21、利尻山山頂に到着!
独立峰だから、360°遮るものがない。海、雲海、そして南峰。ザ・島って感じの景色。南峰は登山道崩落と植生回復のため立ち入り禁止になっている。
「リィ・シリ」はアイヌ語で「高い・山」を意味するとか。まさにその名の通り、海からいきなり1,721mまで駆け上がる、圧倒的な存在感の山だった。


下山(約5時間)
9:44に下山開始。来た道をそのまま戻る。
下山しながら花を眺める余裕が出てきた。登りではきつくて見る余裕がなかったけど、下りはちょっとだけ楽しめる。


野営場に戻ったら足洗い場があって助かった。泥だらけの靴をきれいにできる。

そして最後のアスファルト道が長い…。予想通り足裏が痛くなった。14:13にキャンプ場に無事到着。行動時間10時間50分。なかなかのロングコースだった。


アクセス・駐車場情報
利尻島への行き方
- フェリー:稚内港からハートランドフェリーで約1時間40分。鴛泊港に到着
- 飛行機:新千歳空港 → 利尻空港(ANA)約50分
登山口まで
| 手段 | 詳細 |
|---|---|
| タクシー | 鴛泊港から北麓野営場まで約10分 |
| バス | 宗谷バス利用(本数少なめ・要確認) |
| 徒歩 | 鴛泊港から約4km(キャンプ場ゆ~に経由) |
前泊はどこにする?|利尻島の宿とキャンプ場
利尻山は離島の独立峰で、稚内からのフェリーは片道1時間40分。渡ったその日に登るのは現実的じゃないので、前泊は事実上必須になる。
そして選択肢を分けるのは、登山口までの距離ではない。何時に出発できるかだ。鴛泊港から北麓野営場までは約3.6km(車で約10分、歩くと約60分)。港の宿でも歩けば1時間かかる一方、宿の送迎に乗るなら出発は朝5時前後に固定される。私は3:22に出発して、下山は14:13。行動時間は10時間50分だった。
| 泊まる場所 | 登山口まで | 出発時刻 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 利尻北麓野営場 | すぐ横 | 自由 | ケビン6,000円/テント600円 |
| キャンプ場ゆ~に | 徒歩約30分 | 自由 | バンガロー6,000円〜/入場料600円 |
| 送迎付きの宿 | 車で約10分 | 朝4:50〜5:00 | 宿による |
① 利尻北麓野営場|登山口そのもの
登山口の真横。テントサイト60張とケビン7棟、炊事場、トイレ、コインロッカー、そして下山後にありがたい足洗い場がある。好きな時刻に歩き出せるのが、宿にはない最大の強みだ。
- 営業期間:5月15日〜10月15日
- 料金:ケビン(4人用)6,000円/オートサイト3,000円/テントサイト 大人600円
- 予約:管理棟 0163-82-2394(10:00〜18:00)。テントサイトは予約不要
② キャンプ場ゆ~に|私が泊まったところ
前日に礼文島から渡って、バンガローに一泊した。登山口までは徒歩30分ほど登り坂のアスファルトを歩くことになるけれど、出発時刻を自分で決められるのは野営場と同じ。
実際に泊まって分かったことが二つある。ひとつは荷物の預かりをやっていないこと。私は邪魔にならない場所にツェルトをかけて荷物をデポした。上の野営場にはコインロッカーがあるので、そちらを使う手もある。
もうひとつは食料事情。コンビニもスーパーもおにぎりが売り切れていて、正直あせった。ところが夜、キャンプ場にキッチンカーが来ていて助かった。ただしこれは運任せなので、食料はフェリーに乗る前に確保しておくのが確実だと思う。
- 営業期間:5月1日〜10月31日
- 料金:バンガロー(4人用)6,000円/(6人用)9,000円/コテージ(5人用)18,000円。別途 入場料 大人600円
- 予約:管理棟 0163-82-2166。夏の予約は年明けすぐに始まるので早めに
③ 送迎付きの宿|温泉と食事をとるなら
鴛泊には、早朝に登山口まで送ってくれる宿がある。温泉に入って、朝はおにぎり弁当を受け取って出発できるのは大きい。私のように3時台に出たい人には向かないけれど、行動時間に余裕を持ちたい人や、下山後に温泉と海鮮を楽しみたい人にはこちらが合う。
※宿の予約リンクは楽天トラベル(アフィリエイト)を利用しています。送迎の有無・時刻・条件は変わることがあるので、予約時に必ず宿へ確認してください(2026年8月時点の情報)。
| 宿 | 送迎 | メモ | 予約 |
|---|---|---|---|
| 利尻富士観光ホテル | 朝5時発。下山後も野営場または利尻富士温泉から迎えあり | 鴛泊港から徒歩2分。登山プランには朝食のおにぎり・飲料水・携帯トイレが付く。館内に利尻富士温泉 | 楽天トラベルで空きを見る |
| ペンション群林風 | 朝4時50分ごろ発。下山後の迎えは連泊または下山日に泊まる場合のみ | オーナーが山岳ガイド。コース状況を聞ける。おにぎり弁当あり。小学生以下は宿泊不可 | 楽天トラベルで空きを見る |
| 夕陽館 | 朝5時発。登山口まで約10分。下山後の迎えあり | 7室の民宿。海鮮料理と大浴場。コインランドリー無料 | 楽天トラベルで空きを見る |
必要な装備
離島の独立峰。標高差1,500m超のピストン。装備はしっかり準備しておきたい。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 携帯トイレ | 野営場から先はトイレブースのみ。携帯トイレ必須 |
| 水分(2L以上) | 甘露泉水で補給可能だが、山頂まで長い。夏は暑い |
| 日焼け止め | 樹林帯を抜けると遮るものなし。直射日光がきつい |
| レインウェア | 島の天気は変わりやすい |
| ヘッドライト | 早朝出発なら必須 |
使っている装備
今回は真夏の離島ということで、水分をかなり多めに持った。甘露泉水で補給できるけど、山頂までの登りは暑くて消費が激しい。
あと、早朝3時台出発だからヘッドライトは必須。星空がきれいで、ちょっと得した気分だった✨
あると便利な装備
- ストック:長い下りで膝の負担を軽減できる。特に帰りのアスファルト道が地味にきつい
- サンダル:下山後の足洗い場で重宝する
利尻山を登ってみて|離島の山は特別だった
正直、標高差1,500mの日帰りピストンはきつい。でも、この山には「ここでしか見られないもの」がたくさんあった。
海に浮かぶ独立峰からの360°パノラマ。リシリヒナゲシという固有種の花。アイヌ語で「高い山」を意味するその名前の通り、海面からいきなりそびえ立つ圧倒的な存在感。
利尻でバフンウニを食べられなかったのが心残りだけど💦 それは次のお楽しみってことで。

まとめ|利尻山に挑戦する人へ
利尻山は百名山の中でも「行くこと自体が冒険」な山。フェリーに乗って離島に渡り、標高差1,500mを登って下りてくる。達成感は格別。
鴛泊ルートが向いている人:
- 初めての利尻山で安全なルートを選びたい人
- 整備された登山道を歩きたい人
- 甘露泉水やコインロッカーなどの設備を利用したい人
注意した方がいいポイント:
- 食料は利尻島に渡る前に確保しておく(島のコンビニは品薄の可能性大)
- 携帯トイレは絶対に持っていく
- 行動時間10時間超を想定して、早朝スタートが基本
- 帰りのアスファルト道が地味に長いので、足裏のケアも大事
よくある質問(利尻山 Q&A)
Q. 利尻山の難易度は?
体力的にはかなりきつい。標高差約1,500mの日帰りピストンで、行動時間は10時間前後。技術的な難所は少ないけど、山頂直下のガレ場は崩れやすいので注意。コース定数は36で、体力的には上級者向け。
Q. 利尻山の登山適期は?
6月下旬〜9月中旬。7〜8月がベストシーズン。リシリヒナゲシが咲くのもこの時期。冬季は積雪があり一般登山者には厳しい。
Q. 鴛泊ルートのコースタイムは?
公式コースタイムは約9時間(往復)。休憩込みで10時間50分だった。コースタイムはやや緩めに設定されている印象。
Q. 利尻山に初心者でも登れる?
体力があれば技術的には登れるけど、標高差と距離を考えると登山経験のある人向け。少なくとも丹沢・大山や富士山くらいの経験は欲しいところ。
登山をもっと安全に楽しむために
離島の山は、万が一のときの救助が本州より時間がかかる。だからこそ、しっかり備えておきたい。
- 登山届:登山口に提出箱あり。事前にオンラインで提出しておくのがスムーズ
- 天候判断:島の天気は変わりやすい。フェリーの欠航も考慮して、余裕のある日程を組むのがおすすめ
では、またどこかのお山で👋
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