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汗で落ちる前提で選ぶ登山の日焼け止め|百名山100座を歩いて分かった塗り直しのコツ

筆者が使っているビオレUV アスリズムの赤いチューブ 登山道具・ギア

「下山した翌日、鏡を見たら顔が焼けている」。これ、登山あるあるです。私も何度もやりました。

先に結論を書きます。山の日焼け対策でいちばん差が出るのは、製品の性能ランキングではありません。「汗で落ちる前提で、こまめに塗り直せるか」。これに尽きます。どんなに高性能なものでも、汗で流れたまま塗り直さなければ、結局は焼けてしまうからです。

迷ったら|悩み別・最初に選ぶなら

まず1本だけビオレUVアスリズム系のチューブ
塗り直しが面倒スティックタイプ
首の後ろ・背中も塗りたいスプレータイプ
唇が荒れるUVリップ
下山後すぐ落としたいクレンジングシート

※詳しい使い分けは記事後半「タイプ別の選び方」で。

この記事は、百名山を100座歩いてきた中で何度も日焼けに失敗し、最終的にたどり着いた「塗り直せる仕組み」の話。大手サイトの「おすすめ◯選」とは少し角度を変えて。


この記事でわかること

  • 登山の日焼け止めは「性能」より「塗り直せるか」で選ぶべき理由
  • SPF・PAの数値だけ見ても焼けてしまう仕組み
  • 塗り直しが続けやすいスティックタイプの使いどころ
  • 目にしみる・唇が焼ける・落としにくい、という現場の困りごとへの対処
  • 筆者が山で実際に使っている日焼け対策アイテム一式(実体験ベース)

所要時間:約7分


結論:山では「最強の1本」より「塗り直せる仕組み」

この記事の前提
・紹介する製品は、筆者が日本百名山を歩く中で実際に使っているもの
・日焼け止めは化粧品・医薬部外品です。「焼けない」とは書きません。あくまで「日やけを防ぐ」ための紫外線対策として、私の使い方をお伝えします
・効果の感じ方には個人差があります

登山の日焼け対策・優先順位はこの順番

大事な順 やること
1番目 休憩ごとに塗り直す(汗で落ちる前提で回数を増やす)
2番目 塗り忘れがちな場所をつぶす(首の後ろ・耳・手の甲)
3番目 すぐ取り出せる場所に入れておく(塗り直しを習慣にする)
4番目 製品選び(ドボンを避ければ、商品差は思ったほど大きくない)

意外かもしれませんが、製品選びは4番目です。色々試した私の実感として、地雷品さえ引かなければ商品ごとの差は思ったほど大きくありません。それより、塗り直す回数を増やすほうが日やけは防げます。


百名山100座で焼けた失敗談:塗り忘れて、後から真っ赤

まずは、私の失敗から正直に書きます。

朝、登山口でしっかり塗った。汗をかきながら登り、稜線で景色を楽しんで、下山。そこまでは良かったのです。問題は家に帰ってから。鏡を見ると、塗ったはずなのに肌がヒリヒリしている。一番やられやすいのが首の後ろ、耳、手の甲でした。

顔や腕は意識して塗るのに、首の後ろは自分から見えないので、つい忘れる。耳もそう。手の甲は、ストックを握ったり岩をつかんだりで、塗ったぶんが早めにこすれて落ちている。気づかないまま行動して、後からじわっと赤くなる——これを何度くり返したことか。

標高が上がれば紫外線は強くなり、雪や岩からの照り返しも加わります。「朝塗ったから大丈夫」が、山ではいちばん危ない思い込み。塗り忘れと塗り直し忘れこそ、日やけの最大の原因だと痛感しました。


SPF・PAの数値だけ見ても焼ける理由

日焼け止めを選ぶとき、つい「SPF50+ PA++++」みたいな数値の高さで決めたくなります。私もそうでした。でも山で焼けてみて分かったのは、数値はあくまで「ちゃんと塗ってある状態」での話だということ。

そもそも、SPFとPAは守る相手がちがいます。SPF(Sun Protection Factor)は、肌が赤くヒリつく日やけ(サンバーン)を起こす紫外線「UVB」を防ぐ目安で、数値が大きいほど効果が高い。PA(Protection Grade of UVA)は、肌の奥まで届いて黒くなるタイプの日やけ(黒化)を起こす紫外線「UVA」を防ぐ目安で、「+」の数(PA+〜PA++++)が多いほど高い、とされています(日本化粧品工業会)。登山は標高が上がるほど紫外線が強くなりますから、どちらも高い「SPF50+ PA++++」クラスを選んでおくと安心ですね。

どれだけ数値が高くても、汗で流れてしまえば肌の上から消えていきます。登山は何時間も汗をかき続けるスポーツ。だから、数値の高さよりも「落ちたぶんを塗り直せるか」のほうが、結果に直結するのです。

もちろんウォータープルーフ表記のものは汗に強く、選ぶ価値はあります。ただ、それでも「落ちない」ではなく「落ちにくい」。山の汗の量を考えれば、ウォータープルーフでも塗り直しは必要、というのが正直なところです。数値は入口の目安にしつつ、本当の勝負は塗り直しの回数で決まります。

とくに雪渓や残雪のある山では、顔だけでなく顎の下や首元も塗るようにしています。下からの照り返しで、普段あまり焼けない場所までヒリつくことがあるからです。SPF・PAの数字を選ぶこと以上に、「どこに・どれだけ塗り直すか」が効いてくる――これが100座歩いて行き着いた実感です。


私が使っている日焼け止め:ビオレUVアスリズム

筆者が使っているビオレUV アスリズムの赤いチューブ

色々な日焼け止めを試してきた中で、私が今いちばん使っているのがビオレUV アスリズム(花王)です。赤いチューブが目印で、メーカー公表値はSPF50+・PA++++

正直に言うと「これだけは絶対に焼けない」という魔法のアイテムではありません。日焼け止めはどれも汗で落ちます。ただ、私がこれまで使ってきた中では、私の使い方では、焼けにくさを感じやすかったのがこれでした。塗ったときのきしむ感じが少なく、汗をかいても比較的もちが良いと感じています(あくまで私の場合です)。

本命を1本決めておくと、出発前の準備で迷わなくなります。私はこれを「朝、家としっかり塗る用」として使い、山の中での塗り直しは別のアイテムに分けています。次でその話を。


塗り直しの工夫:スティックタイプなら手が汚れない

塗り直し用に持ち歩いているビューテロンドUVスティック

塗り直しが面倒になる一番の理由は、手が汚れることだと思います。ジェルやクリームを山の中で塗り直すと、指がベタベタになって、その手で行動食をつまむのも、ストックを握るのも気持ち悪い。だから、つい塗り直しをサボってしまうのです。

そこで私が塗り直し用に持ち歩いているのがスティックタイプ。具体的にはビューテロンド UVスティック(ボタニカルハーブ)(株式会社L・M・日本製・メーカー公表値 SPF50+ PA++++)を使っています。容量が小さくて軽いので、ザックに入れてもかさばりません。

スティックの良さは、なんといっても手を汚さずに塗れること。リップを塗る感覚で、頬・鼻・耳・首の後ろにサッと当てるだけ。手が汚れないから、休憩のたびにストレスなく塗り直せます。「塗り直しのハードルを下げる」という一点で、私にはスティックが合っていました。

使い分けのコツ
登山出発前に家でしっかり = チューブ(ビオレUV アスリズム)/山の中での塗り直し = スティック。この2本立てにしてから、塗り直しが続くようになりました。

もうひとつ、塗り直しの選択肢を。同じビオレUV アスリズムにはスプレータイプもあります。私も以前は使っていました。シューッと吹きかけるだけで手が汚れず、背中や首の後ろなど手の届きにくい場所まで届くのが利点。スティックが苦手な人や、広い範囲をまとめて塗り直したい人には、スプレーも頼りになります。


目にしみる問題:汗止めバンド+その上から帽子

日焼け止めを顔に塗ると、汗と一緒に流れて目にしみる。これ、地味につらいですよね。しみた目をこすると、結局そこの日焼け止めもこすれて落ちる、という悪循環。

私の対策はシンプルです。汗止めバンド(頭に巻くバンド)をして、その上から帽子をかぶる。額の汗をバンドで受け止めるので、日焼け止めが目に流れ込みにくくなります。バンドの上に帽子をかぶれば、顔そのものへの直射も減らせて一石二鳥。

顔の日焼け止めを「塗らない」という選択は、山ではしたくない。だからこそ、しみないように汗の流れをコントロールするほうが現実的でした。


唇と「落とすこと」:UVリップとクレンジングシート

唇はUVリップで守る

見落としがちなのが唇です。唇が焼けると、皮がむけて、火傷みたいにヒリヒリして食事もつらくなる。私は一度ひどくやって以来、UVリップを必ず使うようになりました。顔を塗り直すついでに、唇にもサッとひと塗り。私の場合は、これで唇のヒリつきがだいぶ和らぎました。

唇用の日焼け止め(UVリップ)を探す

※「UVリップクリーム」の検索結果が開きます。SPF・PA表記のあるリップ用の日焼け止めから選べます。

落とすのはクレンジングシートで軽く

日焼け止めを落とすために携行しているビオレ ふくだけコットン

意外と忘れがちなのが「落とすこと」。日焼け止めは塗りっぱなしにせず、その日のうちに落としたいもの。でも山では石鹸でゴシゴシ洗えません。

そこで私が使っているのがビオレ ふくだけコットン(メイク落としシート)。ふき取るだけで日焼け止めを落とせるので、水場がない場所でも使えます。軽量化のため、私は枚数を減らして小さくして持っていきます。下山後の車の中や、テント・小屋でサッとふき取れるのが地味に快適なんです。


持ち歩き方:すぐ取り出せる場所に入れる

ここまで「塗り直しが大事」と書いてきましたが、いちばんの敵は「面倒くささ」です。塗り直し用の日焼け止めをザックの奥底にしまっていたら、休憩のたびに取り出すのが億劫になって、結局塗らなくなる。

だから私は、塗り直し用のスティックとUVリップをザックの雨蓋やサイドポケット、腰のポーチに入れています。座って休憩したら、考えなくても手が伸びる場所。これが習慣化のコツでした。「すぐ取り出せる」だけで、塗り直しの回数は本当に変わります。

道具の置き場所を変えるだけ。お金もかかりません。でも、高い日焼け止めを1本足すより、私にはこちらのほうが続けやすく、結果的に日やけ対策になりました。


こういう人にはこれ|タイプ別の選び方

こんな人 おすすめの組み合わせ
まず1本だけ決めたい 朝しっかり塗れるチューブ(ビオレUV アスリズム)
塗り直しが続かない・手の汚れが苦手 スティックタイプ(ビューテロンド UVスティック(ボタニカルハーブ))
汗で目にしみるのがつらい 汗止めバンド+帽子の重ねづけ
唇がよく焼ける・皮がむける UVリップを追加
できるだけ焼けたくない チューブ+スティックの2本立て+休憩ごとの塗り直し

よくある質問

登山の日焼け止めはSPFが高ければ焼けませんか?
SPF・PAの数値は「適量を塗ってある状態」での目安です。どれだけ高くても、汗で流れたまま塗り直さなければ日やけを十分には防げません。数値の高さより、塗り直せるかどうかのほうが結果に影響します。あくまで紫外線対策のひとつとして、こまめな塗り直しを前提に選ぶのがおすすめです。
日焼け止めはどのくらいの頻度で塗り直せばいいですか?
汗をかく登山では、休憩のたびに塗り直すくらいの感覚でちょうどよいと感じています。何時間も汗をかき続けるので、朝の1回だけでは足りません。スティックタイプにしておくと手が汚れず、休憩ごとの塗り直しが続けやすくなります。
登山で塗り忘れやすい場所はどこですか?
首の後ろ・耳・手の甲が塗り忘れの三大スポットです。自分から見えない場所と、こすれて落ちやすい場所がやられます。塗り直しのときに、この3か所を意識して当てるようにすると後悔が減ります。
スティックタイプとクリームタイプ、登山にはどっちがいいですか?
朝に家でしっかり塗るならクリーム・チューブ、山の中での塗り直しならスティック、という使い分けが私には合っていました。スティックは手が汚れないので、行動中の塗り直しが続けやすいのが利点です。両方を1本ずつ持つと、塗り直しのハードルが下がります。
山では日焼け止めをどうやって落とせばいいですか?
石鹸で洗えない山では、ふき取りタイプのクレンジングシート(メイク落としシート)が便利です。私はビオレ ふくだけコットンを軽量化して携行し、下山後の車内やテント・小屋でふき取っています。塗りっぱなしにせず、その日のうちに落としておくと肌が楽です。

まとめ:山では「最強」より「塗り直せる仕組み」

最後に、もう一度だけ結論を。

  • どんな日焼け止めも汗で落ちる。だから塗り直さないと結局焼ける
  • 大事なのは性能ランキングより「塗り直せる運用」。地雷品を避ければ商品差は思ったほど大きくない
  • 朝はチューブ、山の中はスティックの2本立てで塗り直しが続く
  • 目・唇・落とす・置き場所まで含めて整えると、現場の困りごとが消える

私が100座歩いてたどり着いたのは、結局これだけです。高い1本を探すより、塗り直す回数を増やすほうが日やけは防げる。地味だけど、いちばん効きました。

これから夏山に向かう方の、足元ならぬ「顔と腕」を守る参考になればうれしいです。では、またどこかのお山で。


※この記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。紹介しているのは筆者が実際に使っている製品で、効果の感じ方には個人差があります。

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