関西百名山・鈴鹿セブンマウンテンのひとつ、釈迦ヶ岳(しゃかがたけ・標高1,092m)
三重県菰野町と滋賀県東近江市にまたがる鈴鹿山脈の名峰で、岩場の急登と山上の霧氷が魅力。山頂直前の岩稜から伊勢湾まで見渡せる眺望が広がる
王道は朝明渓谷からのピストンで、今回もこのルートで日帰り(距離6.0km、累積標高754m、行動時間6時間30分)
12月末の鈴鹿で出会った霧氷と岩稜の核心部、百名山完登者の本音で、冬の鈴鹿低山攻略のコツまで紹介
注意:この記事は三重県の釈迦ヶ岳(鈴鹿山脈・1,092m)の記録です。 奈良県・大峰山脈の釈迦ヶ岳(1,800m)とは別山です。大峰の釈迦ヶ岳レポートはこちらの記事をどうぞ。
この記事でわかること
- 対象読者: 鈴鹿セブンを攻略中の人、冬の鈴鹿低山に挑戦したい人
- 結論: 朝明渓谷から日帰りで十分楽しめる。岩場好きなら特におすすめ
- 見どころ: 山頂直前の岩稜・霧氷・稜線からの伊勢湾展望
- 難易度: 岩場・急登あり。鈴鹿山脈の中では中級寄り
- 適期: 通年可(冬は霧氷あり・凍結注意)
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 釈迦ヶ岳(しゃかがたけ・1,092m) |
| 山域 | 鈴鹿山脈(三重県・滋賀県) |
| ルート | 朝明渓谷 → 猫岳 → 釈迦ヶ岳(ピストン) |
| 日程 | 2019年12月21日(土)日帰り |
| 行動時間 | 6時間30分(休憩含む) |
| 距離 | 6.0km |
| 累積標高 | 登り754m / 下り748m |
| 出発 | 朝明登山口 09:22 |
| 釈迦ヶ岳最高点 | 12:21 |
| 釈迦ヶ岳山頂標識 | 13:43 |
| 下山 | 朝明渓谷有料駐車場 15:52 |

朝明渓谷からスタート
9時22分、朝明(あさけ)登山口を出発。
駐車場へ向かう途中、車道脇の林にお猿さんの集団。三重・滋賀の山はサルがいる。知ってはいても、朝の挨拶がわりに顔を見合わせるのはなんとも不思議な気持ち
渓谷沿いの道はすぐに雰囲気が出てくる

砂防堰堤がどどんと構えていて、その規模に思わず足が止まる。これぞ鈴鹿の渓谷

沢を何度か渡りながら進む。岩の上を渡ったり、丸木橋を渡ったり。12月なのに水が多くて、足元を慎重に選ぶ場面もちらほらあった

杉林の中、木漏れ日が差し込む。落ち葉が厚く積もった道はフワフワとやわらかくて気持ちいい

沢沿いの癒しゾーン
渓谷沿いはとにかく見どころが多い

岩面のコケが鮮やか。12月とは思えない緑の濃さ

滝もある。小さめだけど、水の音が心地いい

沢の水に手を入れてみると、これが本当に冷たい。マイナスイオン効果はあったと信じたい(笑)
急登区間・岩場の連続
沢沿いの平和な区間が終わると、様子が変わる

勾配が一気に上がる。ジグザグに登るわけでなく、ほぼ直登。足に来る

奥に進むほど道が細くなり、木の根や岩が増えてくる

倒木に謎のキノコ。存在感が強い

苔むした岩の間から水が滴るゾーン。ここまでくると標高もだいぶ上がってきた

岩をひょいひょい跳び渡る区間。スリルがあって楽しいが、滑ると危ない。乾いているなら問題ないけど、濡れていたら慎重に

途中の橋が壊れていた。迂回できるので問題ないけど、早めに修繕されるといいな


樹林帯を抜けるとようやく視界が広がる。稜線が近い
苔の庭園と霧氷の世界
稜線手前に、ちょっとした別世界が広がっている

苔に覆われた岩がなだらかに続く。鈴鹿山脈の稜線直下でこんな場所があるとは。思わず足を止めてしばらく眺めてしまった

落ち葉が敷き詰められた斜面。12月なのにまだ葉が残っていた

稜線に出ると、釈迦ヶ岳の山容が目に入ってくる。岩稜が鋭くて、低山とは思えない迫力。「この山、カッコいいな」と素直に思った瞬間

山頂直前の岩場区間。手足を使ってよじ登る場面も出てくる。アドレナリンが出まくる。これが鈴鹿の釈迦ヶ岳の核心部
山頂・霧氷と伊勢湾の展望
山頂域に到着!


晴れていれば伊勢湾が見える。標高1,092mでこの眺望はなかなかのもの。遠くに海が見えると、鈴鹿山脈にいることをあらためて実感


山頂付近には霧氷が。12月の鈴鹿、標高1,000m超ではこういうことになる。白く輝く木々の間を歩くのは、低山でしか味わえない特別感

記録上の「釈迦ヶ岳最高点」を通過。でも標識がある山頂はもう少し先にある

13時43分、釈迦ヶ岳山頂標識に到着。最高点と山頂標識が別にある、というのが鈴鹿の釈迦ヶ岳の面白いところ

山頂ランチ

山頂でうどんすき。12月の山頂でアツアツの鍋料理は最高。風がなかったのも助かった

山頂標識から少し進んだところに本当の最高点があると気づいた。山頂と最高点が別なのはちょくちょくある話だけど、改めて現地で確認するとちょっとおかしい😅
下山

稜線から振り返ると絶景。登りは足元を見るのに必死だったから、下山でようやく景色を楽しめる

岩場の下降は足の置き場を慎重に。心拍数が上がるのは体力のせいだけじゃなく、下りの緊張感もあるけど

浮石が多い。踏んだ瞬間にグラついて冷や汗をかく石が何個かあった。下山はゆっくりが正解

樹林帯まで戻ってきた。ここまで来れば一安心

下山路の途中にボルダリングエリアを発見。岩が多い鈴鹿山脈ならではかも。登山の練習にボルダリング、という流れはありだなと思いながら通過

15時52分、朝明渓谷の駐車場に到着。行動時間6時間30分の山行、無事終了!
独断ランキング|釈迦ヶ岳(鈴鹿)の魅力TOP3
鈴鹿セブンを7座登った中での、釈迦ヶ岳の独断ランキング
| 順位 | 要素 | 評価 |
|---|---|---|
| 1位 | 山頂直前の岩稜 | ★★★★★ |
| 2位 | 冬の霧氷 | ★★★★☆ |
| 3位 | 稜線からの伊勢湾 | ★★★★☆ |
岩場好きなら特に楽しめる山。御在所岳の岩場に慣れてから来ると「これもアリだな」と思える。逆にハイキングのつもりで来ると岩場に驚くかもしれないので要注意
アクセス・駐車場情報
車の場合
- 東名阪道「菰野IC」 から約15分
- 三重県菰野町の朝明渓谷を目指す
駐車場
| 駐車場 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 朝明渓谷有料駐車場 | 500円(目安) | 登山口すぐ。トイレあり |
シーズン中は早朝から混む。7時前には到着したいところ。
公共交通機関
近鉄「湯の山温泉駅」からタクシー利用が現実的。路線バスは季節によって異なるため、事前に確認を。
登山安全のために
冬の鈴鹿山脈は軽アイゼンが活躍する場面がある。12月で霧氷が出た今回も、稜線の日陰は凍結気味のところがあった。軽アイゼン・チェーンスパイクを持っておくと安心。
登山届はYAMAPのアプリから提出できる。登山保険は年間数千円で遭難時の捜索費用をカバーするものがある。鈴鹿の岩場で万一があると捜索費用がかかるので、入っておいて損はない。
よくある質問(釈迦ヶ岳 鈴鹿 Q&A)
Q. 釈迦ヶ岳(鈴鹿)の難易度は?
鈴鹿セブンの中では中級寄り。山頂直前に岩稜帯があり、手足を使う場面がある。御在所岳・藤原岳を経験済みなら問題なく歩ける。スニーカーより登山靴推奨。
Q. 朝明渓谷からのコースタイムは?
登りで約3時間(山頂まで)、下りで約2時間。休憩を含めると合計6〜7時間が目安。今回の実測は行動時間6時間30分。
Q. 冬に登っても大丈夫?
12月でも日帰りできる。ただし霧氷・凍結が出るため軽アイゼンは持参するのがベター。稜線の風は冷たいので防寒はしっかりと。
Q. 大峰の釈迦ヶ岳と同じ山?
別の山です。三重県の釈迦ヶ岳(鈴鹿山脈・1,092m)と奈良県の釈迦ヶ岳(大峰山脈・1,800m)は全く別の山。日本には同名の山が多いので要注意。
Q. 御在所岳とどちらが登りやすい?
御在所岳の方が整備されており、ロープウェイという選択肢もある。釈迦ヶ岳は岩場が多く登り応えがある分、岩場好きには高評価。初めて鈴鹿に来るなら御在所岳、2座目以降なら釈迦ヶ岳という順番もアリ。
鈴鹿セブンマウンテンの関連記事
同じ鈴鹿セブンの記録もあわせてどうぞ。
では、またどこかのお山で👋






コメント