八ヶ岳の南麓、標高約2,150mに日本最高所の野天風呂がある。それが本沢温泉(ほんざわおんせん)。脱衣所もなく、ただの岩場に湯が湧いている。仕切りもない。空だけが天井。
平日の金曜日に休みを取って、一人で行ってきた。天気が良くて、お風呂が気持ちよくて、帰りには富士山まで見えた。最高の気分転換になった。
王道は本沢温泉小屋に1泊して硫黄岳・天狗岳とセットで登るルートだが、今回はみどり池入口からの日帰り温泉登山(距離11.6km、累積732m、行動時間4時間37分)。
百名山完登者の本音で、駐車場アクセスから入浴料1,000円の野天風呂体験、11月末の雪と温泉のコントラストまで詳しくレポート。
この記事でわかること
- 対象読者: 本沢温泉の野天風呂に日帰りで行きたい人
- 結論: みどり池入口からのピストンで日帰り可能。行動時間は4時間37分
- 見どころ: 日本最高所の野天風呂体験 / 八ヶ岳の山並みの雪景色 / 本沢温泉小屋の山小屋飯
- 11月末の雪と温泉のコントラスト
- 硫黄岳へのアクセスポイントとしての本沢温泉
コースデータ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 目的地 | 本沢温泉 野天風呂(八ヶ岳・長野県南牧村) |
| ルート | みどり池入口(本沢入口)ピストン |
| 日程 | 2022年11月25日(金)日帰り |
| 行動時間 | 4時間37分 |
| 距離 | 11.6km |
| 累積標高 | 登り732m / 下り730m |
| 入浴料 | 野天風呂 1,000円(小屋で支払い) |
| 天気 | 快晴 |
本沢温泉を選んだ理由
ずっと気になっていた。「日本最高所の野天風呂」というフレーズが頭から離れなかった。
百名山を完登してからも、山に行く理由はいつも少しずつ変わっていく。ピークを踏むだけじゃなく、温泉ありき、景色ありき、そういう選択肢が増えていった。
平日休みが取れた。天気予報は快晴。八ヶ岳エリアはまだ行ったことのない温泉があった。答えは最初から決まっていた。

アクセス・駐車場(みどり池入口)
車の場合
- 中央道「小淵沢IC」から松原湖方面へ約40分
- 稲子湯の先、みどり池入口(本沢入口)に広い駐車場あり
- ゲート手前まで舗装路、その先は林道

駐車場は平日なのに意外といっぱいだった。週末はさらに混むと思う。早めに来ておいた方がいい。

林道の奥にゲートがある。4WD車ならゲート手前まで入れる区間もあるが、一般車は駐車場に止めて歩くのが無難。
ルート詳細(時系列)
登山口〜ゲートまで(07:43〜08:19)
みどり池入口を7時43分出発。晴れていて、朝の光が気持ちいい。
林道を歩いていくと、この時期は水たまりが凍り始めている。11月末、もう冬の入口。

しばらく歩くとゲートに到着。

ゲートを越えてからは登山道らしくなってくる。よく整備されていて、道迷いの心配はほぼない。


ゲート〜本沢温泉小屋(08:19〜09:33)
天気が本当にいい。快晴で、空が青い。

標高を上げるにつれて、雪がちらほら見え始める。小屋の手前あたりから、登山道に雪が積もっていた。

小屋に到着したのは9時26分ごろ。本沢温泉小屋。冬期も営業している数少ない山小屋のひとつ。

ここで野天風呂の入浴料を払う。1,000円。小屋の中で精算する仕組み。

小屋には屋内浴場もある。

ロビーにはゆるキャンのポスターが貼ってあった。聖地巡礼で来る人もいるのかも。

日本最高所の野天風呂(核心部)
小屋から夏沢峠方面に少し登ると、野天風呂への分岐がある。

「もうそこかな」と思ったら、まだ先だった。

看板を過ぎて、少し進むと…

落石注意の看板がある岩の間を通る。雪で足元が滑りやすい。崩れやすく慎重に。

そして到着。

脱衣所なし。仕切りなし。岩場に湯舟が一つある。本当に「野天」。
ロケーションが最高だった。

お湯は外気温のせいもあって熱め。入った瞬間、ヒリヒリする感じがある。でも温まる。暑い!!開放感がすごい。空しか見えない。八ヶ岳の稜線が見える。

野天風呂のリアルなレポート
入浴時間は30分ほど。外気温が低いので、体は湯に浸かっていても顔が冷える。でもそのコントラストがまたいい。湯上がりは急いで着替えないと一気に冷える。
11月末で雪がある状況だったが、お湯の温度は十分高かった。と言うか熱すぎ!!
野天風呂後のプラスアルファ
お風呂上がり。硫黄岳まで行けるか、一瞬迷った。でも今日は温泉メインと決めていたので、そのまま高いところへ少しだけ散歩した。


冬が来ている。稜線方面は完全に雪山の世界。

小腹が空いたので小屋に戻って食事。山小屋ならではのメニューで体を温めた。

下山
12時20分、本沢入口(駐車場)に戻った。

帰り道、少し遠回りしたらドライブ中に富士山が見えた。雪をかぶった富士山が綺麗で、思わず車を止めた。

最高の一日。
装備・注意点(11月末の雪道対策)
11月末の本沢温泉は積雪あり。ゲートから小屋まで、登山道に雪が残っていた。野天風呂への道も滑りやすい。
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 登山靴 | グリップのしっかりしたもの。スニーカーはNG |
| 軽アイゼン or チェーンスパイク | 11月末以降は持参推奨(雪の状態次第) |
| タオル | 野天風呂に脱衣所なし。大判タオル必須 |
| 防寒着 | 入浴後の体温低下が早い。フリース以上を準備 |
| 現金 | 入浴料1,000円は現金払い(小屋で支払い) |
登山保険も忘れずに。年間数千円で遭難時の捜索費用をカバーできるものがある。万が一に備えておくと安心。
下山後の楽しみ方(八ヶ岳エリアの温泉宿)
本沢温泉からの帰り道、小淵沢・清里・野辺山エリアには温泉宿が点在している。日帰り入浴できる施設もある。
野天風呂でまだ物足りない人、温泉でゆっくりしたい人は、麓の温泉宿を合わせて組み合わせると完璧な一日になる。
八ヶ岳エリアの宿を探す(楽天トラベル)
百名山完登者が語る・本沢温泉の独断と偏見レポート
百名山完登後に思うのは、「山頂だけが目的じゃなくなった」ということ。
本沢温泉はその典型で、ピークを踏まなくても大満足。日本最高所の野天風呂というだけで、ここに来る理由として十分すぎる。
硫黄岳へのアプローチルートとしても使える。本沢温泉を経由して硫黄岳、さらに赤岳方面へ縦走するルートもある。その場合は宿泊前提になる。
お気に入りポイントランキング(独断)
| 順位 | ポイント | コメント |
|---|---|---|
| 1位 | 野天風呂の開放感 | 脱衣所なし・仕切りなしの本物の野天 |
| 2位 | 11月末の雪と温泉のコントラスト | 雪の中で温泉、非日常感がすごい |
| 3位 | 帰りの富士山 | 予想外のボーナス。晴れた日は見える |
| 4位 | 小屋のご飯 | 山中とは思えない充実したメニュー |
| 5位 | アクセスの良さ | 4時間半で往復できる気軽さ |
よくある質問(本沢温泉 Q&A)
Q. 本沢温泉の野天風呂は冬でも入れますか?
本沢温泉小屋は冬期も一部営業している。ただし野天風呂の営業状況は時期・天候によって変わる。訪問前に小屋へ直接確認するのが確実。
Q. 本沢温泉の駐車場はどこですか?
みどり池入口(本沢入口)に駐車場がある。平日でも混雑することがある。早朝7時台の到着で、ほぼ満車の状況だった。週末はさらに早い到着が必要。
Q. 野天風呂の入浴料はいくらですか?
本沢温泉小屋で1,000円(現金)。入浴前に小屋のフロントで支払いを済ませる。
Q. 日帰りで行けますか?
みどり池入口からのピストンなら日帰り可能。行動時間は約4時間37分(距離11.6km、累積標高732m)。ゆっくり温泉も楽しんで、半日程度のコース。
Q. 野天風呂に行くために登山装備は必要ですか?
11月以降は登山道に積雪がある。グリップのしっかりした登山靴は必須。チェーンスパイク・軽アイゼンも状況次第で必要。スニーカーは絶対NG。夏期でも登山道なので最低限のハイキング装備を。
まとめ|本沢温泉に行く人へ
日本最高所の野天風呂、行く価値がある。
「温泉入りに山に行く」という感覚、最初は少し不思議かもしれない。でも実際に行ったら、その非日常感にやられる。脱衣所なし、仕切りなし、天井は空。八ヶ岳の山並みが見える。それだけで来た甲斐がある。
ピークを踏まなくてもいい。温泉メインでいい。そういう登山の楽しみ方もある。
では、またどこかのお山で👋





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