日本二百名山、山梨県の茅ヶ岳(かやがたけ・標高1,704m)。
韮崎市から北杜市にかけてひろがる山梨南部の名峰で、『日本百名山』を著した深田久弥が1971年に登山中に倒れた「終焉の地」として知られる。
王道は深田公園から尾根ルートで往復だが、今回は深田久弥終焉の碑がある谷川ルートで登り、大机・千本桜を回る周回コース(距離11.8km、累積標高989m、行動5時間)。
百名山完登者の本音で、碑への行き方から山頂の大展望、急に予定変更した千本桜まで詳しくレポートする。
この記事でわかること
- 対象読者:茅ヶ岳に登る人・深田久弥ゆかりの地を訪ねたい人
- 結論:山頂から富士山・南アルプス・八ヶ岳が一望できる、コスパ最高の山梨の二百名山
- 見どころ:深田久弥終焉の碑 / 山頂からの三方向パノラマ / 大机の千本桜(4月)
- 行動時間:5時間(距離11.8km・累積標高989m)
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 茅ヶ岳(かやがたけ・1,704m)、大机(おおつくえ) |
| 分類 | 日本二百名山 |
| ルート | 深田公園(深田記念公園バス停)→ 谷川ルート → 茅ヶ岳 → 大机 → 千本桜 → 深田公園 周回 |
| 日程 | 2023年4月10日(月)日帰り |
| 行動時間 | 5時間00分 |
| 距離 | 11.8km |
| 累積標高 | 登り989m / 下り987m |
| コース定数 | 24(ふつう) |
| 天気 | 晴れ |

茅ヶ岳を選んだ理由|深田久弥ゆかりの地へ
山を選ぶとき、どうしても百名山が気になってしまう。それがここ数年のクセになっていた。その百名山ブームの火付け役こそ、深田久弥。その人が最後の登山で倒れた場所が、この茅ヶ岳だ。
二百名山のコンプリートを狙っているわけじゃない。でも、前々から気になっていた場所だった。深田久弥ファンというほどではないけれど、あの本を読んで山に引き込まれた一人として、一度は訪れてみたかった。
「この際に行ってみよう」という感じで決めた登山。それでも行ってよかった。山頂に立って、その景色を見て、碑の前に立って、なんとなく自分の登山の原点みたいなものを確かめた気がした。

アクセス・駐車場(深田公園)
車の場合
- 中央自動車道「韮崎IC」から約20分
- 深田記念公園バス停・茅ヶ岳駐車場(深田公園)に無料駐車場あり
- トイレ完備
公共交通の場合
- JR中央本線「韮崎駅」から登山口へは公共バスの便が少ない
- タクシーが現実的(韮崎駅から約20分)
平日だったけど、けっこうな台数が来ていた。二百名山の人気ポイントを実感。無料なのがありがたい。

ルート詳細|時系列レポート
スタート〜谷川ルートで登る(07:25〜09:09)
谷川側からスタートというのがポイント。普通は尾根側から登ることが多いが、深田久弥の碑を見るために谷川ルートを選んだ。最初はゆるーい登り。序盤は体への負担もなく、快調なペース。

途中、「女岩」への立入禁止の標識あり。近づくなと書いてある。崩落リスクがあるから近づいてはいけない。

しばらく進むとフワフワした地面を歩く区間が出てくる。落ち葉が積もったような感触。テープや標識もしっかりあって、道迷いの心配はなさそう。

尾根に出ると視界が開ける。ここからはコースも分かりやすい。

尾根に出てしばらく行くと、右手に深田久弥の碑が見えてくる。下ばかり見て登っていると見落としやすいので注意。

深田久弥終焉の地を訪ねて
碑の場所は、尾根に合流してから山頂方面にしばらく進んだ右手にある。小さな案内板もあるが、歩くテンポで来ると一瞬で過ぎてしまう。目を向けながら歩くのがポイント。
1971年3月21日、深田久弥はここで脳卒中に倒れ、72年の生涯を閉じた。百名山完登から約10年後のことだ。茅ヶ岳は彼にとって何度も登った親しみのある山だったという。
百名山を完登した身として、その本に影響を受けた人間として、碑の前に立つと不思議な気持ちになった。軽い感謝みたいなものがある。難しい話ではなく、ただ「あの本があって山に来たんだな」という感覚。
山頂到着(09:55)
碑を過ぎてすぐ、茅ヶ岳山頂に着く。

富士山、南アルプス、八ヶ岳。三方向にドーン。これは気持ちいい。

八ヶ岳は少し雲に隠れていたけど、それでも存在感は抜群だった。

山頂の碑にタッチ。二百名山のひとつ、確かに登った。

大机へ、そして急きょ千本桜へ(09:55〜10:43)
山頂から次は大机へ。当初の予定は金ヶ岳に行って周回する計画だった。ところが標識に「千本桜」の文字が。そういえば桜が咲いてるという話を聞いていた。
予定変更。ソロだとよくあること。

大机への尾根をのんびり下る。

大机への下りは、写真じゃ伝わりにくいけど結構な急勾配。乾いていても滑る。足の置き場を選びながら慎重に。


千本桜の大机(10:57〜11:12)
「そして千本桜」、この一言に尽きる。

桜の木はまだ若そうだけど、満開と少し新芽も出た状態でいい雰囲気。4月上旬だとちょうどいいタイミングだった。


下山(11:12〜12:22)
千本桜から少し下ると舗装された林道に出る。


ここからが地味にきつかった。下って、また少し登って、結構長い。林道歩きで体力を削られた感じ。これが一番しんどかったかもしれない。

12時22分、無事に深田公園入口まで戻ってきた。

駐車場に戻ると桜が満開。出発時は気づかなかったけど、きれいだった。

帰りはいつものSAで野菜たっぷりタンメン。これも登山の楽しみのひとつ。

装備・注意点
必要な装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 登山靴 | 大机への下りが急勾配で滑りやすい。ソールのしっかりしたものを |
| 飲料水 | コース上に補給ポイントなし。1.5〜2L目安 |
| 防寒着 | 4月上旬は山頂でも冷える。一枚余分に |
| 雨具 | 天候変化に備えて必携 |
注意ポイント
- 女岩は近づかない:標識どおり立入禁止エリアがある
- 深田久弥の碑は見逃しやすい:尾根に出た後、右手を意識して歩く
- 大机への下りは滑る:乾燥していても急勾配。慎重に
- 林道戻りが意外と長い:体力を温存しておくこと
よくある質問(茅ヶ岳 Q&A)
Q. 茅ヶ岳の難易度は?
日帰りでコース定数24(ふつう)。技術的な難所は少ないが、大机への下りが急勾配で滑りやすい。登山経験がある人なら問題なく歩けるレベル。
Q. 深田久弥の碑はどこにある?
深田公園から谷川ルートで登り、尾根に合流してしばらく進んだ右手にある。山頂に向かって歩いていると見落としやすいので、右手を意識しながら歩くこと。
Q. 茅ヶ岳の山頂からの展望は?
富士山・南アルプス・八ヶ岳が一度に見渡せる。晴れた日は特に見ごたえがある。山梨の山なので富士山との距離感がちょうどよく、存在感が抜群。
Q. 千本桜の見頃はいつ?
例年4月上旬〜中旬ごろが見頃。2023年は4月10日時点でほぼ満開だった。大机の千本桜は若い木が多く、今後さらに成長するのが楽しみなエリア。
Q. 駐車場・アクセスは?
深田記念公園(深田公園)の無料駐車場が登山口に近くて便利。トイレあり。中央自動車道「韮崎IC」から約20分。平日でも混雑することがあるので、早めに出発するのがベター。
まとめ|茅ヶ岳に挑戦する人へ
深田久弥の碑。富士山と南アルプスを同時に見渡せる山頂。急きょ変更した千本桜。全部まとめて楽しめた充実の一日だった。
百名山の本を読んで登山を始めた人には、一度訪れてほしい場所。難しい山ではないから、ちょっと特別な登山がしたいときにちょうどいい。
コンプリートを目指しているわけじゃなくても、こういう山の選び方は悪くない。
では、またどこかのお山で👋
登山をもっと安全に楽しむために
- 登山届:深田公園の登山口に登山ポストがある。必ず提出を。
- 登山保険:日帰りでも万が一のために加入しておくと安心。年間数千円で捜索費用もカバーできるものがある。


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