東京に来てからずっと気になっていた山。やっと来られた。
雪を狙っていたけど、「なんやかんや」でこの時期(5月末)になった。結果として大正解。スズランはちょうど見頃、八ヶ岳と富士山を眺めながらゴンドラに乗って、山頂では360°のパノラマ。下山後はマナスル山荘のビーフシチュー。「美味しく楽しく美しく」なんて言葉がぴったりな一日だった。
この記事でわかること
- 富士見パノラマリゾートのゴンドラで標高1,780mまで一気にアクセスできる
- 5月末はスズラン・サクラソウ・チゴユリが咲いている(花の百名山らしい景色)
- 入笠山(1,955m)とアカノラ山(1,962m)を4時間でセット登頂できる
- 初心者やファミリーでも楽しめる整備されたルート
- 下山後はマナスル山荘天文館のビーフシチューが定番のお楽しみ
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 入笠山(1,955m)・アカノラ山(1,962m) |
| 位置づけ | 花の百名山・信州百名山(長野県富士見町) |
| 日程 | 2024年5月25日(土)日帰り |
| 行動時間 | 4時間02分 |
| 距離 | 8.4km |
| 累積標高 | 登り398m / 下り385m |
| アクセス | 富士見パノラマリゾート ゴンドラ山頂駅(1,780m)スタート |
なぜ入笠山?ゴンドラで1,780mから始まる山旅
東京に引っ越してから、「花の百名山」として名前だけは知っていた入笠山。
「いつか行こう」が続いていたけど、ようやく腰を上げた。当初は残雪期に行こうと思っていたのに、タイミングが合わなくてこの時期に。でも結果として5月末は花の見頃で、青空と新緑と花畑が揃う最高のコンディション。
ゴンドラがある、距離は短め、花が見られる。百名山の修行旅とは全然違う、ゆるやかな山歩きができる場所だと聞いていた。
アクセス・駐車場情報
入笠山の登山口は富士見パノラマリゾート。中央自動車道の諏訪南ICから車で約10分とアクセスがいい。電車派は中央本線の富士見駅から無料シャトルバス(季節運行)が出ている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登山口 | 富士見パノラマリゾート(長野県諏訪郡富士見町) |
| 車アクセス | 中央道・諏訪南ICから約10分 |
| 電車アクセス | JR中央本線「富士見駅」から無料シャトルバス(季節運行) |
| 駐車場 | 富士見パノラマリゾート無料駐車場(約1,500台) |
| ゴンドラ料金 | 大人往復2,200円前後(時期で変動・要公式確認) |
| ゴンドラ運行時間 | 始発8:30〜・最終下りに注意(季節で変動) |
駐車場は広く、夏の週末でも満車になることはほぼない。マウンテンバイクやアクティビティ目当ての客もいるので、登山者は朝イチに着けば余裕がある。
コース詳細|ゴンドラ乗車から山頂まで
ゴンドラ乗り場へ(09:37〜09:54)
富士見パノラマリゾートの駐車場から、まずゴンドラ乗り場まで階段を登る。

乗り場に着いたら、あたりはすでに緑一色。初夏の空気。ゴンドラに乗り込むと、ゆっくりと高度を上げながら眼下に広がる新緑のゲレンデ。隣のゴンドラにマウンテンバイクを乗せている人もいて、「なるほど、こういう使い方もあるんだ」

窓の外に八ヶ岳がどーんと現れる。「結構長い💦」と感じるほど乗り時間があるけど、景色が飽きさせない。

ゴンドラの窓越しに、遠くの富士山がチラッと。快晴の5月末、霞んでいてもシルエットがわかる。
ゴンドラ山頂駅〜アカノラ山(10:01〜10:28)
山頂駅に降りると、いきなり八ヶ岳の眺望が待っている。まだ歩き始めてもいないのにこの景色。

駅の周辺にはレンタルの遊具やアクティビティの案内も並んでいて、ここがアウトドアリゾートの山頂駅だと実感する。

そして目の前に広がるスズラン畑。ちょうど見頃。白い小さな花が一面に咲いている。香りはあまり強くないけど、視覚的にインパクトがある景色。「花の百名山ってこういうことか」と、来た甲斐があった。

スズラン畑を抜けて、まずはアカノラ山(1,962m)へ。整備された木道や階段を進む。道標がしっかりしているから、地図を見なくてもサクサク歩ける。

途中にある山彦荘の前を通過。「ラーメンならここ」という看板が印象的で、おっちゃんが道行く登山者に挨拶してくる。山の人情って感じ
アカノラ山の山頂(10:14着)は小さな頂き。眺望より通過点のような雰囲気だけど、ここも信州百名山の1座。
入笠山山頂へ(10:28〜11:10)
アカノラ山から仏平峠方向へ少し下り、入笠山を目指す。

途中に鎖場が現れる。「子ども用の鎖?笑」とキャプションに書きたくなるくらい、ほんのちょっとした岩場。技術的な難所は全くない。ここが一番「険しい」場所かな、というくらい。
入笠山山頂(11:07着)
山頂に着くと、360°のパノラマが広がる。

八ヶ岳・南アルプス・富士山。天気がよければ北アルプスまで見渡せるらしい。5月末の快晴、これだけ揃えば文句なし。山頂は広くて平らで、のんびりする人が多い。


景色をたっぷり堪能。ここが入笠山の一番のハイライト。標高1,955mとはいえ、ゴンドラで1,780mまで来ているから、実際に歩いて登った分は175mだけ。それでもこの景色が待っている。
大阿原湿原を歩く(11:29〜12:15)
山頂から仏平峠方面に下り、大阿原湿原へ向かう。

「湿原と言うよりは 見た目サバンナかなぁ」。これが第一印象。広い草原が開けていて、背の高い草が風に揺れている。水辺というより草原の広がりのほうが目立つ。

木道が整備されていて歩きやすい。森に入ると雰囲気が変わり、苔が美しい。

「苔と木々で 涼しい」というキャプション通り、林の中はひんやり。夏でも快適に歩けそう。
下山は道路を歩いて、途中から登山道に戻る。この道、車の通行制限があるので道の真ん中をのんびり歩けるのが気持ちいい。
マナスル山荘でランチ(12:52〜13:36)
下りてきてマナスル山荘天文館へ。

途中にあったベンチエリア。コーヒーを飲みながら休むのに最高の場所。こういう「ちょっとした寄り道」が入笠山の楽しさでもある。

🐜 少し高い場所から見下ろすと、歩いている人たちが蟻みたいに小さい。

そして今日の目的の一つ、マナスル山荘天文館でランチ。外のベンチで食べる。

カレーもあったけど、注文したのはビーフシチュー。

「牛の赤ワイン煮」という名前に変わったのかな?と思うくらい本格的な煮込み。登山後の疲れた体に染みる。山荘の中ではランチライブもたまたまやっていて、「ラッキー」なタイミング。
下山・ゴンドラ乗車前のサプライズ(14:09〜14:17)
ゴンドラ乗り場に向かう途中、花を探しながら歩く。

サクラソウ。5月末の入笠山らしい花。

チゴユリも咲いていた。目線を落とすと、足元に小さな花たちが点在している。

ゴンドラ乗り場でおしぼりを渡してもらった。「そんなに汚れてたのかな😆」という気持ちになりつつ、このおもてなしが入笠山らしい。山というよりリゾート、でもちゃんと山でもある。
花の百名山・信州百名山としての入笠山
入笠山は日本百名山にも二百名山にも入っていない。でも「花の百名山」(田中澄江選)と「信州百名山」という別の枠で選ばれている。
理由は歩いてみればすぐわかる。5月末のスズラン、初夏のクリンソウ、秋の紅葉と、季節ごとに花と景色が変わる。ゴンドラのおかげで子どもからシニアまで楽しめるアクセスの良さも合わさって、「登山入門」の山として完成されている。
百名山を全部登り終えてから来てみて、改めて「この山はこの山で別の面白さがある」と感じた。修行じゃない登山もいい。
こんな人におすすめ
- 登山を始めたばかりの初心者
- 子ども連れのファミリー
- 足腰に自信がない人
- 花の見頃(5月〜6月)に合わせて来たい人
- 絶景を短時間で楽しみたい人
- 下山後のごはんまで含めて山を楽しみたい人
登山をもっと安全に楽しむために
入笠山はルートが整備されていて難易度は低いけど、山は山。特にゴンドラの運行時間(終発)は必ず確認しておくこと。最終便に乗り遅れると自力下山が必要になる。
- 登山届:コンパス(YAMAP等)から提出できる。入笠山でも提出する習慣を
- 登山保険:山に行く頻度が増えてきたら、年間数千円で加入できる登山保険を検討してみて。遭難時の捜索費用はそれだけでも百万単位になることがある
- ガイドツアー:入笠山はガイドなしでも問題ないけど、周辺の山も含めて案内してもらいたい人にはガイドツアーという選択肢もある
必要な装備
入笠山はゴンドラ利用・整備された木道がメインなので、本格的な装備はほぼ不要。
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 登山靴 | トレッキングシューズ程度でOK。ローカットでも歩ける |
| レインウェア | 午後から雷の可能性あり。必ず持参 |
| 防寒着 | 1,900m台。夏でも山頂は肌寒い |
| 帽子・日焼け止め | 山頂は遮るものがない |
よくある質問(FAQ)
Q. ゴンドラの料金はどのくらい?
富士見パノラマリゾートのゴンドラは、2024年時点で往復2,200円前後(大人)。シーズンや曜日によって変わることがあるため、事前に公式サイトで確認するのがおすすめ。
Q. 所要時間は?
ゴンドラ山頂駅からのスタートで入笠山・アカノラ山・大阿原湿原を回って4時間前後。マナスル山荘でのランチを含めると5〜6時間みておくと余裕がある。
Q. 初心者でも大丈夫?
問題なし。累積標高差は400m以下で、道標も木道も整備されている。鎖場は1か所あるけど、難しい岩場ではない。小学生でも十分歩ける。
Q. 花の見頃はいつ?
山頂付近のスズランは5月下旬〜6月上旬がピーク。クリンソウは6月、ニッコウキスゲは7月が見頃。秋は紅葉(10月)。季節ごとに違う顔がある山。
Q. マナスル山荘のランチは予約が必要?
予約不要で入れるが、混雑する週末は並ぶこともある。ビーフシチューが名物として知られているが、メニューは変わることがあるため現地で確認を。開店時間にも注意して行動スケジュールを組むといい。
百名山100座で使い続けた装備
百名山を100座登る中で、本当に使い続けた装備だけをレビュー記事にまとめた。山道具選びの参考にどうぞ。
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