空木岳山頂
百名山88座目は空木岳。
真夏の8月、体調確認も兼ねて「登れたらラッキー」くらいの気持ちで向かった。結果は……距離20.3km、累積標高2,160m、行動時間12時間の修行だった🥵
とにかく暑い。とにかく長い。でも山頂に着いたときの達成感は格別。これが空木岳。
この記事でわかること
- 空木岳・池山尾根ルートの日帰りコース詳細
- 真夏の空木岳で気をつけるべきポイント
- 駒ヶ根高原の無料駐車場情報
- 各区間のコースタイムと難所
- 必要な装備と持ち物リスト
登山データ
| 項目 |
データ |
| 山名 |
空木岳(2,864m) |
| ルート |
池山尾根ルート(駒ヶ根高原スキー場 ピストン+周回) |
| 日程 |
2024年8月10日(土)日帰り |
| 行動時間 |
12:00 |
| 距離 |
20.3km |
| 累積標高 |
登り2,160m / 下り2,161m |
| 天気 |
曇りのち晴れ |
早朝の登山口、空が明るくなりはじめたタイミング
池山尾根ルートを選んだ理由
空木岳への日帰りルートは、実質的に池山尾根一択。
駒ヶ根高原スキー場の無料駐車場から登れるし、公共交通機関がなくてもアクセスしやすい。ロープウェイを使って木曽駒ヶ岳から縦走する方法もあるけど、今回は体調確認が目的だったのでサクッとピストンで。
……サクッとは全然いかなかったけど(笑)
緩やかな登りが始まるポイント
コース詳細|時間帯ごとのレポート
登山口〜池山(05:46〜06:17)
高速道路で仮眠してから駐車場に到着。8割くらい車が埋まっていて、みんな早い。
登山口からスタートすると、いきなり急登。林道歩きを想像していたのに、初っ端から普通の登山道で心が折れかける💦
しばらく我慢して登ると、旧登山道に合流。ここからは緩やかな九十九折りの道になって、ちょっとホッとする。
途中で池山にも寄り道。みんな行くから僕も行ってみた。
いきなりの急登
池山への分岐
池山〜ヨナ沢の頭(06:17〜09:12)
池山を過ぎると、急登と緩やかな道が交互にやってくる。これがとにかく長い。
ただ、森林限界の手前は雲の中を歩いていたから、直射日光を浴びずに済んだ。夏の樹林帯の曇りは本当にありがたい。
途中、鎖場も出てくる。左側から登るほうが楽かもしれない。
曇りの樹林帯、涼しさがありがたい
鎖場、左側から取り付くのがポイント
ヨナ沢の頭〜駒石(09:12〜10:46)
森林限界を超えると、一気に景色が開ける。と同時に、雲の上に出て暑さが襲ってくる🥵
やっと空木岳の山頂方面が見えてきた。でも「見えてからが長い」のが空木岳。ここからが本当の勝負。
駒石は想像以上にデカい。写真で見るのと実物は全然違う。思わず見上げてしまった。
森林限界を超えて山頂方面が見えてきた
巨大な駒石
駒石〜駒峰ヒュッテ〜山頂(10:46〜11:49)
駒石を過ぎてからの「あと少し」が、とにかく長い。見えているのに全然近づかない、あの感じ。
駒峰ヒュッテに荷物をデポして、身軽になってから山頂へ向かう。
山頂まであと少しなのに遠い
駒峰ヒュッテに荷物を置いて身軽に
山頂(11:49着)
到着✌️
88座目、空木岳の山頂に立てた。
青空は広がっていたけど、楽しみにしていたカール方面は雲に隠れて見えず……。ちょっと残念。
でもそんなことより、この長い道のりを登りきれた達成感のほうが大きかった🥲
空木岳山頂
カール方面は雲の中
下山(12:15〜16:55)
帰りは空木岳避難小屋経由の別ルートで下山。小屋の管理人さんによると、雷鳥の親子がいるらしい。
目を凝らして探しながら歩いたけど……見つけられなかった。残念。
こちらのルートはゴロゴロした岩が多くて歩きにくい。足元に注意しながら慎重に下る。
樹林帯に入ってからも長い。最後の下りが地味に足にくる。駐車場が見えたときは心底ホッとした。
雷鳥を探しながらの下山路
ゴロゴロした岩場の下山路
樹林帯の気持ちいい道
やっと駐車場が見えた
アクセス・駐車場情報
車の場合
- 駒ヶ根ICから約5kmで駒ヶ根高原スキー場駐車場
- 中央自動車道を利用。ICからのアクセスは良好
- 高速道路のSAで仮眠してから向かうのがおすすめ
駐車場
| 駐車場 |
台数 |
料金 |
備考 |
| 駒ヶ根高原スキー場駐車場 |
約50台 |
無料 |
トイレなし |
早朝でも8割埋まっていたので、夏の週末は早めの到着を。
公共交通機関の場合
- JR飯田線・駒ヶ根駅からバスで駒ヶ根高原方面へ
- 本数が少ないので事前に時刻表を確認すること
必要な装備
片道10km・累積標高2,160mのロングルート。しかも真夏。装備選びが重要になる。
必須装備
| 装備 |
ポイント |
| 水分 |
最低2L以上。真夏は3Lあっても足りないくらい |
| 行動食 |
12時間行動に耐えるだけのカロリー補給を |
| ヘッドライト |
早朝出発・日没リスクに備えて必携 |
| レインウェア |
夏の午後は雷雨リスクあり |
| 登山靴 |
岩場・鎖場があるのでしっかりしたもの |
僕が使っている装備
夏の長時間行動では、水分補給がとにかく大事。ハイドレーションを使うと歩きながら飲めるから、ペースを崩さずに済む。
ハイドレーションは地味に革命的なギア。いちいちザックを下ろさなくていいのは、ロングルートだと本当に助かる。
あると便利な装備
- 日焼け止め:森林限界を超えると遮るものがない。こまめに塗り直しを
- 冷却タオル:首に巻くだけで体感温度が全然違う
- ストック:下山の膝への負担が全然違う。20kmの行程なら持っていくべき
体調確認のつもりが本気の修行になった話
当初は2泊の山行を予定していたけど、体調が心配でキャンセル。周りに迷惑をかけるわけにはいかないから。
その代わりに「まだ登っていなかった空木岳をソロで」という選択。天気図を見て、登れたらラッキーくらいの気持ちだった。
結果的に12時間行動の修行になったわけだけど、登りきれたことで体力への自信が戻ってきた。空木岳、いいリトマス試験紙になってくれた。
カールが見えなかったのは心残りだから、いつか秋に再訪したい。紅葉のカール、絶対きれいだと思う。
まとめ|空木岳に挑戦する人へ
池山尾根からの日帰りは「できるけど、楽ではない」というのが正直な感想。距離20km・累積標高2,160mは、百名山の中でもトップクラスのハードさ。
池山尾根日帰りが向いている人:
- ロングルートに慣れている
- 早朝出発ができる(4時台スタート推奨)
- 体力に自信がある
別の方法を検討したほうがいい人:
- 長距離歩行に不安がある → 駒峰ヒュッテ泊で1泊2日に
- 木曽駒ヶ岳もセットで登りたい → ロープウェイ利用の縦走プラン
真夏に行くなら、水分と暑さ対策を万全に。それだけは本当に強調しておきたい。
よくある質問(空木岳 Q&A)
Q. 空木岳の難易度は?
体力的にはかなりハード。距離20km・累積標高2,000m超で、日帰りだと健脚者向け。技術的には鎖場がいくつかあるけど、慎重に行けば問題ないレベル。
Q. 空木岳の登山適期は?
7月〜10月。真夏は暑さとの戦いになるから、秋がベストシーズンかもしれない。紅葉の時期はカールが美しいと聞く。
Q. 池山尾根のコースタイムは?
一般的なコースタイムは往復10〜12時間。僕は12時間かかった。早朝5時前後のスタートが目安。
Q. 空木岳に初心者でも登れる?
日帰りは厳しい。駒峰ヒュッテに1泊するプランなら、中級者でも十分挑戦できる。いきなり日帰りはおすすめしない。
登山をもっと安全に楽しむために
空木岳は距離が長いぶん、リスク管理が大事。
- 登山届:登山口にポストがあるので必ず提出。オンラインでも事前に出せる
- 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。ロングルートはリスクが高いから、加入しておきたい
- エスケープルート:池山尾根は基本的にピストンなので、体調が悪くなったら無理せず引き返す判断を
では、またどこかのお山で👋
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