スポルティバ TX5 Low GTX レビュー|ハイカットを捨てた百名山完登者の低山シューズ

スポルティバ TX5 Low GTX|低山の最適解 登山道具・ギア

ずっとハイカットを履いてきた。モンベル → トランゴタワー → エクイリビウム。3足すべてハイカット。

百名山100座を登って、考えが変わった。軽さは正義 くるぶしのガードがないデメリットはあるけど、それを上回るメリットがローカットにはある。

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<p>今は行く山に合わせて靴をセレクトするスタイル。岩場には<strong>TX4 GTX</strong>、低山にはTX5 Low GTX。2足同時に持っていくんじゃない。<strong>今日登る山に最適な1足を選ぶ。</strong></p>



<p>この記事では、愛用しているスポルティバ TX5 Low GTXをレビューする。実は<strong>出番が一番多いのはこっち</strong>。最近の低山は全部TX5 Low。アルプスの岩稜帯と雪山以外なら、ほぼこれ一択。防水・クッション・軽さのバランスが良くて、「迷ったらTX5」と思える1足。</p>



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この記事でわかること

  • TX5 Low GTXの特徴とスペック
  • 実際に山で使って感じたメリット・デメリット
  • サイズ選びのコツ
  • TX5 Lowが向いている人・向いていない人
  • TX4との違い

スポルティバ TX5 Low GTXとは?

La Sportivaのハイキング/アプローチシューズ。TX5にはミッドカットもあるけど、この記事ではローカットモデル(TX5 Low GTX)をレビューする。

ゴアテックス防水が標準搭載で、トレッキングからアプローチまでこなせるオールラウンダー。

項目スペック
メーカーLa Sportiva(イタリア)
カテゴリーハイキング/アプローチシューズ
カットローカット
ソールVibram Mega Grip
アッパーヌバックレザー + GORE-TEX
重量420g(片足)
防水あり(GORE-TEX)
価格帯約26,000〜30,000円

ハイカットから乗り換えて感じた6つのメリット

1. ゴアテックスで防水が安心すぎる

TX5 Lowの最大の強みはこれ。朝露でびしょ濡れの草むら、突然の雨、水たまり——全部気にしなくていい。

スポルティバ TX5 Low GTX Vibram Mega Gripソール

朝4時スタートで登山道が朝露でビシャビシャ——なんてことは低山あるある。TX5 Lowなら足先まで一切浸水なし。GORE-TEXの安心感は、こういう場面でこそ実感する。もちろんゲイターとの併用も大事。

2. クッション性が良く低山の長時間歩行でも疲れにくい

TX4よりミッドソールが柔らかく、衝撃吸収が効いている。

低山って、意外と累積標高が地味にキツいルートも多い。長い下りで膝への負担が少ないのは大きい。

3. グリップ力も十分

TX4と同じVibram Mega Gripソールだから、グリップ力はしっかりある。

TX4ほど岩場特化ではないけど、一般的な登山道の岩場・木の根・泥道は問題なし。

4. ヌバックレザーの質感と耐久性

TX4のスエードより少し上質なヌバックレザー。見た目もいい。

ただし、登山靴は大体2〜3年で寿命が来る。これはどの靴でも同じ。TX4 GTXは今2足目だし、今年TX5 Lowも買い替え予定。消耗品と割り切って、ソールが減ったり、問題が生じ始めたら買い替える方がいい。古くなるとソールも剥がれやすくなる。登山中に剥がれるとほんと大変。

ちなみにスポルティバは定価が高いけど、型落ちやセール時期を狙えば安く買える。Amazonや楽天のセール、アウトドアショップの決算セールは要チェック。安くなるタイミングを狙っている。急がないなら待つのも手。

5. ハイカットを捨てさせた軽さ

片足約420g。ハイカットの登山靴(700〜900g)と比べたら半分。

これがハイカットから乗り換えた最大の理由。重い靴で1日歩くと足が疲れる→集中力が落ちる→つまずく。百名山100座で何度も経験した。軽い靴にしてから、下山後の疲労感がまるで違う。

軽さは快適性じゃない。安全性の話。

6. 山小屋での脱ぎ履きがストレスゼロ

ハイカット時代の地味なストレスがこれだった。

山小屋の狭い玄関で、紐をゆるめて、フック外して、足首のホールドほどいて……。後ろに人が並んでいる中でこれをやるプレッシャー。TX5 Lowはスポッと脱げる。スポッと履ける。圧倒的に早い。 テント場のトイレ、山小屋、ちょっとした休憩。この手軽さは想像以上にデカい。


正直に言う。気になるところ3つ

1. くるぶしのガードがない

ローカットの宿命。くるぶしがむき出しだから、岩にぶつけたり石が当たると痛い。

そしてハイカットのガチの登山靴に比べると、剛性はどうしても落ちる。足首まわりの固定力、重荷を背負ったときの安定感。ここは正直ハイカットの方が上。

ただ、軽さと脱ぎ履きの速さが、剛性の差を上回る。これはハイカットとローカット両方使い比べて出した結論。低山メインならなおさら、剛性より軽快さの方が恩恵が大きい。

2. GORE-TEXの本当の弱点——水が入ったら乾かない

GORE-TEXのデメリットといえば「ムレ」。たしかに夏場の低山ではムレる。これは否定しない。

ただ、個人的にそれより厄介だと感じるのは一度水が侵入したら乾きにくいこと。

防水膜が水の侵入を防いでくれる反面、中に入った水も外に逃がしにくい。ローカットだから、くるぶし上から水が入るリスクはゼロじゃない。低山の沢沿いルートで深い水たまりを踏んだり、大雨で浸水したり、川に誤ってドボンしたり。そうなると非GORE-TEXの靴より乾きが遅い。

対策はシンプルで、くるぶしを超える水没を避けること。浅い水濡れ・朝露・小雨は完璧に防いでくれるから、低山メインなら十分すぎる防水性能。

3. ソールの剛性はTX4に劣る

TX4はローカットの中でもソールが硬く、岩場でのエッジングがバチっと効く。TX5 Lowはそこまでの剛性はない。

低山メインなら十分だけど、岩稜帯に行くなら素直にTX4をセレクトする。だからこそ2足の使い分けが活きる。


サイズ選びのコツ

サイズ感はTX4とほぼ同じ。使う靴下で変わるので、そこを基準に選ぶ。

目安は普段のスニーカーから+0.5〜1cm

  • 薄手のソックスなら+0.5cm
  • 登山用の厚手ソックスなら+1cm
  • TX4 GTXを持っている人は同じサイズでOK
  • ヌバックレザーはスエードほど伸びないので、最初からジャストサイズを選ぶのがコツ
  • 実店舗で、山で使う靴下を履いて試着が一番確実

ちなみにスポルティバはメンズもレディースも足の形が同じ。色が違うだけ。サイズが合えばレディースモデルも普通に履ける。選択肢が広がるので覚えておいて損はない。

スポルティバ サイズ変換表

EUcm(目安)
3824.0
3924.5
4025.0
4125.5-26.0
4226.5
4327.0-27.5
4428.0
4528.5-29.0

TX4 GTXもTX5 LowもEU42(約26.5cm)。靴下はDarn Tough(ダーンタフ)一択。これと合わせてちょうどいい。同じサイズで揃えられるのも使い分けのメリット。

靴下はDarn Tough一択

足元のフィット感は靴と靴下のセットで決まるから、靴下も書いておく。

Darn Tough(ダーンタフ)。山のマークが目印のメリノウール靴下。3,000〜4,000円。ハイとローの丈がある。長距離になると足の疲れが全然違う。 ローカットはソールが硬めだから、靴下がクッションの役割を果たしてくれる。新品のふかふか感が最高で、インソールとダブルで効く。

2〜3年で買い替え推奨。ふかふか感は確実に落ちる。洗濯はネット洗い必須。使わなくなったら冬の家用靴下に格下げしている。メリノウールだからあったかい。


TX5 Lowが向いている人・向いていない人

✅ 向いている人

  • 低山・里山によく行く
  • ローカットの軽快さと防水を両立したい
  • 朝露や雨の多い低山で足元を濡らしたくない
  • 軽さ重視で靴を使い分けたい
  • 一足で低山〜中級山岳まで対応したい

❌ 向いていない人

  • ガチの岩稜帯メインの人(TX4 GTXの方がいい)
  • ソール剛性を求める人(TX4 GTXの方が硬い)
  • 真夏しか登らない人(ムレ問題)
  • 予算を抑えたい人(TX4より高い)

TX4 vs TX5 Low|比較まとめ

比較項目TX4 GTXTX5 Low GTX
コンセプトアプローチシューズハイキングシューズ
ソールVibram Mega GripVibram Mega Grip
岩場グリップ◎(特化)○(十分)
ソール剛性◎(硬め=エッジング◎)○(やや柔らかい=歩行◎)
防水GORE-TEXGORE-TEX
重量約400g約420g
長距離の快適さ
価格約25,000〜29,000円約26,000〜30,000円

使い分けはこう(雪山除く):

  • 本格的な岩場・岩稜帯(槍ヶ岳、剱岳、白馬岳など) → TX4 GTX
  • それ以外ぜんぶ → TX5 Low GTX

どちらもGORE-TEX。天気を気にせず「今日の山は岩場か、低山か」だけで選ぶ。軽さは正義——これが百名山100座の結論。

👉 TX4 GTXのレビュー記事はこちら


よくある質問(TX5 Low Q&A)

Q. TX5 Low GTXで北アルプスは歩ける?

問題なく歩ける。ただし岩稜帯が多いルートならTX4、ロングルートならTX5 Lowと使い分けるのがベスト。

Q. TX5のミッドカットとローカット、どっちがいい?

足首のサポートが欲しいならミッドカット。軽快さ重視ならローカット。テント泊の重装備ならミッドカットの方が安定する。

TX5にはミッドカットモデル(TX5 GTX)がある。ローカットに抵抗がある人は、まずミッドカットから入るのもアリ。ソールやグリップ力はローカットと同じで、足首のホールドが加わる。ハイカットほど重くないし、ローカットへのステップとしてちょうどいい。実際、TX5ミッドカットからローカットに移行する人も多い。

Q. 手入れはどうしてる?

帰宅後にブラシで泥を落として、日陰で乾燥。月1回くらいヌバック用のスプレーで保革。ゴアテックスの防水が落ちてきたらDWR撥水スプレーを。

Q. TX5 Lowにインソールは必要?

TX4 GTXもTX5 Lowも、純正からYAMAP別注「山を歩くインソール カーボン」(BMZ製)に変えている。カーボン素材の反発力で足の負担を軽減してくれるインソールで、個人的には膝の痛みがなくなった(※個人差あり)。約16,000円と高いけど、膝痛持ちなら試す価値はある。

膝つながりで言うと、ワコール CW-X ジェネレーターモデル(最上位モデル)のスパッツもおすすめ。テーピング原理で膝を守ってくれる。インソール+CW-Xのダブルで膝痛から解放された。


まとめ

TX5 Low GTXは「低山の最適解」。

防水・グリップ・クッション・軽さのバランスが良くて、低山から中級山岳まで幅広く使える。TX4みたいに尖った性能はないけど、その分どんな場面でも安定。

百名山100座を登って出した結論は「ハイカット1足で全部カバー」より「行く山に合わせてローカットをセレクト」。TX4で岩場、TX5 Lowで低山。この使い分けが足への負担を最小限にしてくれる。

初めてのローカット登山靴としてもおすすめできる。TX4は中級者以上向けだけど、TX5 Lowなら初心者でも扱いやすい。ローカットが不安なら、TX5のミッドカットモデルから始めるのも賢い選択。

道具は自分の足で試すのが一番。できれば実店舗でTX4とTX5 Low、両方履き比べてみてほしい。

では、またどこかのお山で👋

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