4月下旬の甲武信ヶ岳、残雪が腐りまくっていてズボズボ地獄だった。
毛木平から千曲川源流を経由して山頂へ。さらに埼玉県最高峰の三宝山まで足を伸ばして、甲武信小屋経由で下山するルート。天気は良かったけど風が強く、雪はグズグズ。チェーンスパイクを片方落とすハプニングもあったけど、無事に回収して下山できた。色々あったけど、充実感たっぷりの山行だった。
この記事でわかること
- 毛木平からの甲武信ヶ岳日帰りピストンの詳細レポート
- 4月下旬の残雪状況とチェーンスパイクの必要性
- 三宝山(埼玉県最高峰)への周回ルートの様子
- 毛木平駐車場のアクセス・混雑情報
- 千曲川源流の4月の状態
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 甲武信ヶ岳(2,475m) |
| ルート | 毛木平ピストン+三宝山周回 |
| 日程 | 2023年4月22日(土)日帰り |
| 行動時間 | 9時間38分 |
| 距離 | 17.9km |
| 累積標高 | 登り1,321m / 下り1,321m |
| 天気 | 晴れ(風強し) |

毛木平ピストンを選んだ理由
前日まで至仏山と甲武信ヶ岳で迷いに迷っていた。決め手は風。少しでも風が落ち着いている方ということで、甲武信ヶ岳に決定。
毛木平からのルートは千曲川の源流沿いを歩けるし、距離はあるけど勾配がそこまで急じゃない。三宝山まで足を伸ばしても日帰りで回れるのもポイント。
ちなみに甲武信ヶ岳の名前の由来、甲斐(山梨)・武蔵(埼玉)・信濃(長野)の三国の境にあるからとも言われているけど、拳(こぶし)を連想させる名前だよね👊

コース詳細|時間帯ごとのレポート
毛木平〜ナメ滝(06:00〜07:30頃)
駐車場には6時前に到着。まだ余裕はあったけど、トイレは閉鎖中。隣の車から「詰んだ〜」と悲鳴が聞こえてきた😅
車の温度計は3℃。周りの人はかなりの厚着をしている中、僕は半ズボン。「登ってたら暑くなるでしょ」と思いつつも、ちょっと不安になりながらのスタート。
最初はしばらく緩やかな登り。カラマツ林の中を身体を温めながら歩いていく。

しばらく歩くと沢沿いの道に入る。千曲川源流まで4kmの標識。ここから先は沢の音を聞きながらの気持ちいいルート。


やがてナメ滝に到着。岩の上を水が滑るように流れていて、苔の色がとにかく綺麗。

ナメ滝〜千曲川源流〜稜線(07:30〜09:10頃)
ナメ滝から先は雪が出てくる。凍っているところもあって、チェーンスパイクをつけるか迷うところ。雪があったりなかったりで、脱いだり履いたりが面倒。

千曲川の源流は凍っていて飲めなかった。4月下旬でもまだこんな状態。水場を楽しみにしていたのに残念。

稜線に出ると金峰山方面への分岐。甲武信ヶ岳・甲武信小屋方面と千曲川源流方面の道標がある。いつかは金峰山からの縦走もしてみたい。

甲武信ヶ岳山頂(09:51着)
分岐からは最後の急登。岩場混じりの登りをガシガシ登っていく。

登りきれば甲武信ヶ岳の山頂。八ヶ岳や南アルプスがギリギリ見えていた。風は強かったけど、展望は悪くない。やほ〜!!😁


甲武信ヶ岳〜三宝山(09:51〜10:36)
甲武信ヶ岳から埼玉県最高峰の三宝山へ向かう。この区間がヤバかった。
雪が腐っていて、踏み抜きまくり。特に下りになるから勢いよくズボっといく。しばらく歩いていたら「ん? 左足が滑るな」と思って見ると…チェーンスパイクがない😅
とりあえず三宝山まで行って、Uターンして探すことにした。すれ違う人に「チェーンスパイク落ちてませんでした?」と聞くと、皆さん口を揃えて「ありましたよ!」と(笑)。下を向きながら歩くと、ぽつんと置かれていた。見つけてくれた方々に感謝🙏

三宝山は埼玉県の最高峰(2,483m)。甲武信ヶ岳より実は高い。展望はあまりないけど、三角点があるのでしっかりタッチ👆


三宝山〜甲武信小屋(10:36〜11:57)
三宝山から甲武信ヶ岳の巻道を通って甲武信小屋へ。この巻道がまたズボズボの最悪コース。膝上まで平気で踏み抜く。今回の山行で一番疲れた区間かもしれない。

ちょっと踏み間違えるとズボッといくから、一歩一歩が慎重になる。

何とか甲武信小屋に到着。もうヘトヘト。



下山(11:57〜15:39)
お昼を食べて体力を回復したら下山開始。まずは甲武信小屋から稜線に戻る登り返し。


下りは勾配があるからかなり神経を使う。残雪の中を慎重に下っていく。
緩やかな道をのんびり歩いていると、沢沿いの景色が見えてきた。帰りもなかなかいい雰囲気。

途中、鹿にしかしぶりに遭遇。かなり大きい個体で、カメラ目線までくれた😍 色々あったけど、最後にいい思い出をもらった。

アクセス・駐車場情報
車の場合
- 中央自動車道 須玉ICから国道141号線を経由して毛木場駐車場まで約40km
- 川上村から先は道が細くなるところもあるので注意
- 冬期は林道が閉鎖される場合あり(例年12月〜4月中旬頃)
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 毛木場駐車場 | 約50台 | 無料 | 登山届ポストあり |
4月22日の朝6時時点でまだ余裕があった。ただしトイレは閉鎖中(春先は使えない可能性あり)。電波は入りにくいので、登山地図は事前にダウンロードしておくこと。QRコードで登山届を出そうとしても電波が入らないこともあるから、紙で書くか事前にオンライン提出しておいた方が確実。
公共交通機関の場合
- JR小海線 信濃川上駅からタクシーで約30分
- バスの便は限られるので、車でのアクセスが現実的
必要な装備
4月下旬の甲武信ヶ岳は残雪期。雪の状態によって必要な装備が変わるから、事前に情報収集が大事。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| チェーンスパイク | ナメ滝以降の凍結・残雪対策。脱落に注意(僕は落とした) |
| ゲイター | 腐った雪の踏み抜きで靴の中に雪が入るのを防ぐ |
| 防寒着 | 山頂付近は風が強い。4月でも気温は低い |
| 登山靴(ハイカット) | 深い雪の踏み抜き対策にローカットは厳しい |
僕が使っている装備
残雪期はチェーンスパイクが必須。僕が使っているのは軽量タイプで、着脱が簡単なもの。ただし今回みたいに外れることもあるから、しっかり固定されているか時々チェックした方がいい。
ゲイターも持っていくべきだった。膝上まで踏み抜くと、靴の中が雪だらけになる。
あると便利な装備
- ストック:残雪期の踏み抜きでバランスを崩しやすいので、支えがあると安心
- サングラス:残雪の照り返しが意外とキツい
色々あったけど楽しかった甲武信ヶ岳
チェーンスパイクを落とす、雪に膝上まで踏み抜く、千曲川源流は凍って飲めない。想定外のことだらけだった。
でもそれが登山の面白さだったりする。特にチェーンスパイクを落としたときは焦ったけど、すれ違う人がみんな「ありましたよ!」と教えてくれて、登山者同士の優しさを感じた。
下山途中に出会った鹿はかなりの大物。カメラ目線までくれて、最後にいい思い出をもらった。
4月の甲武信ヶ岳は、夏山とは全然違う顔を見せてくれる。雪のコンディション次第でかなりハードになるけど、それもまた一つの経験。
まとめ|甲武信ヶ岳に挑戦する人へ
残雪期の甲武信ヶ岳は距離もあるし、雪の踏み抜きで体力を消耗する。時間に余裕を持って計画を立てた方がいい。
毛木平ピストン+三宝山が向いている人:
- 日帰りで甲武信ヶ岳と三宝山の両方を踏みたい人
- 千曲川の源流を歩いてみたい人
- 長い距離を歩ける体力がある人
毛木平ピストン(三宝山なし)の方がいい人:
- 残雪期で体力に不安がある人
- 初めての甲武信ヶ岳で無理したくない人
無雪期なら三宝山周回も余裕を持って歩けるはず。でも残雪期は巻道の踏み抜き地獄を覚悟すること。
よくある質問(甲武信ヶ岳 Q&A)
Q. 甲武信ヶ岳の難易度は?
毛木平からのピストンなら、危険箇所は少ないけど距離が長い(約18km)。体力勝負のルート。残雪期は踏み抜きで難易度が上がるから、無雪期に比べて1.5倍くらいの時間を見ておいた方がいい。
Q. 甲武信ヶ岳の登山適期は?
5月下旬〜11月上旬が一般的。4月は残雪が多く、雪が腐っていて踏み抜きが多発する。夏〜秋がベストシーズン。
Q. 毛木平ピストンのコースタイムは?
一般的なコースタイムは往復7〜8時間程度。僕は三宝山も周回して9時間38分だった。残雪期は踏み抜きでペースが落ちるから、余裕を見ること。
Q. 甲武信ヶ岳に初心者でも登れる?
無雪期であれば、体力さえあれば登れるルート。技術的な難所はほぼない。ただし距離が長いので、日頃から10km以上の山行に慣れている人向け。
Q. 千曲川源流の水は飲める?
夏〜秋なら源流の水場で飲める(生水なので自己責任)。ただし僕が行った4月下旬は完全に凍結していて飲めなかった。残雪期は期待しない方がいい。
Q. 甲武信小屋は営業している?
例年4月下旬〜11月上旬が営業期間。テント場もある。最新の営業情報は甲武信小屋の公式サイトで確認を。僕が行った4月22日は営業していて、テラスでお昼を食べられた。
登山をもっと安全に楽しむために
長いルートだからこそ、安全対策はしっかりしておきたい。
- 登山届:毛木平の登山口にポストがある。オンラインでコンパスから事前提出もできる
- 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。長距離ルートだからこそ、万が一の備えは大事
- ガイド付き登山:甲武信ヶ岳が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある。特に残雪期は雪の状態を判断できる経験者と一緒だと安心
では、またどこかのお山で👋
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