百名山94座目は笠ヶ岳。天気予報は微妙だったけど、ダメ元で新穂高温泉へ。
結論から言うと、登ってきて良かった。稜線に出た瞬間の虹、山頂直下で出会った雷鳥。雨の日ならではのご褒美があった。
ただ、笠新道のゴーロ帯はなかなかの修行。急登もさることながら、大きな岩がゴロゴロしていて足元が安定しない。行動時間14時間超のロングルートを日帰りで攻めた記録。
この記事でわかること
- 笠新道の日帰りピストンのリアルな行動時間と体力レベル
- 笠新道の急登・ゴーロ帯の実態
- 新穂高温泉の無料駐車場の混雑状況
- 雨天時の笠ヶ岳登山で注意すべきポイント
- 笠ヶ岳で雷鳥に出会えるかもしれない話
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 笠ヶ岳(2,898m) |
| ルート | 笠新道ピストン(新穂高温泉起点) |
| 日程 | 2024年10月05日(土)日帰り |
| 行動時間 | 14時間12分 |
| 距離 | 22.3km |
| 累積標高 | 登り2,248m / 下り2,248m |
| 天気 | 曇り時々雨、のち一時晴れ |
笠新道を選んだ理由
笠ヶ岳に日帰りで登るなら、笠新道のピストンが最短ルート。新穂高温泉から林道を歩いて笠新道登山口に入り、杓子平を経由して山頂を目指す。
「急登がキツい」とよく聞くルートだけど、実際に登ってみた感想としては、急登そのものより大きな岩のゴーロ帯のほうが厄介だった。滑りやすいし、足の置き場に気を使う。
日帰りだとコースタイムが長いけど、笠ヶ岳山荘でデポして山頂を往復できるのはメリット。

コース詳細|時間帯ごとのレポート
林道歩き〜笠新道登山口(03:06〜04:05)
新穂高温泉の無料駐車場を3時過ぎにスタート。前夜は車中泊。朝2時頃にはもう満車状態で、駐車場を探してグルグル回る車がいた。こんな雨の日でもみんな来るんだなぁと。
林道を約1時間歩いて笠新道の登山口へ。この林道が地味に長い。


笠新道の急登〜杓子平(04:05〜08:20)
登山口に入った瞬間から急登の気配。ここから杓子平まで標高差約1,200mをひたすら登る。
途中、ゴーロ帯が延々と続く。大きな岩がゴロゴロしていて、どこに足を置くか考えながら登る感じ。濡れた岩は滑りそうで気を使う。小雨も降ってきて、引き返そうか悩みながらも「まぁトレーニングだ」と割り切って登り続けた。
雲の中を黙々と登って、杓子平に到着しても真っ白。全容はまったくわからない。でも、行きは見えないほうが幸せかもしれない。帰りに振り返って「ここ登ったの?」ってなるから(笑)





杓子平〜笠ヶ岳分岐・稜線歩き(08:20〜09:30)
杓子平から稜線に向かって登っていくと、笠ヶ岳の分岐にさしかかったところで景色が一変。弓折岳方面の稜線がバーンと広がって、うっすらと虹まで出ていた。
「登ってきて良かったぁ」と心底思った瞬間。
ただ、肝心の笠ヶ岳方面は真っ白💦 本当はここで「まだあそこまで行くのか…」と絶望するらしいけど、見えなかったおかげで精神的ダメージはゼロ。



笠ヶ岳山荘〜山頂(09:51〜11:00)
雲の中をひたすら進んで、笠ヶ岳山荘に到着。少し晴れ間が見えてきた。
山荘にザックをデポして、身軽にラスボスへ。山頂の祠に向かう途中、ふと足元を見ると……雷鳥がいた。
笠ヶ岳に雷鳥がいるなんて知らなかった😳 雨の日ならではの出会い。
10時38分、笠ヶ岳の山頂に到着。雲が切れる瞬間もあって、通ってきた稜線や穂高連峰がたまに見えた。反対側には白山も。







下山(11:25〜16:11)
山頂を堪能して下山開始。天気が回復して、登りでは見えなかった景色が見える。笠新道の全容が見えると、綺麗だけど「これ登ったのか…」とちょっとゾッとする(笑)
下りのゴーロ帯は登り以上に足にくる。大きな岩場を延々と下るから、膝への負担がすごい。10月なのに暑かった。
笠新道登山口まで下りてきて、水場で顔を洗ってリフレッシュ。ここで奈良から来た方と仲良くなって、長い林道もおしゃべりであっという間に駐車場まで。





アクセス・駐車場情報
車の場合
- 松本ICまたは高山ICから国道158号〜県道475号で新穂高温泉へ
- 松本ICからの場合、安房トンネル経由で約1時間30分
- 新穂高温泉へ向かう道は片側1車線。紅葉シーズンは混雑あり
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 新穂高温泉無料駐車場(県有公共駐車場) | 約150台 | 無料 | 登山者はここが基本 |
| 新穂高ロープウェイ駐車場 | 約200台 | 有料(6時間600円〜) | 無料が満車の場合の選択肢 |
前日の夜に到着して車中泊したけど、朝2時頃にはもう満車に近い状態。週末や紅葉シーズンは前日の早い時間に到着しないと厳しい。
公共交通機関の場合
- 高山駅から濃飛バスで新穂高温泉バス停まで約1時間40分
- 松本駅からアルピコ交通で新穂高温泉まで約2時間
- バスの始発時間的に日帰りは厳しい。山小屋泊推奨
必要な装備
笠新道は累積標高2,248m・距離22km超のロングルート。ゴーロ帯の岩場が多いので、足回りの装備が特に重要。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| ハイカットの登山靴 | ゴーロ帯で足首を保護。ソールが硬めのものが安定する |
| レインウェア | 北アルプスは天気が変わりやすい。今回も途中から小雨 |
| ヘッドライト | 日帰りは早朝スタート必須。林道歩きは真っ暗 |
| 十分な水分 | 笠新道登山口に水場あり。最低2L以上は持ちたい |
| 行動食 | 14時間超の行動。こまめなエネルギー補給が大事 |
僕が使っている装備
ゴーロ帯が長いから、ソールがしっかりした登山靴がないと辛い。岩の上でグリップが効くかどうかで疲労度がだいぶ変わる。
レインウェアは常にザックに入れてる。今回みたいに途中から降ってくることもあるし、稜線は風も強い。
あると便利な装備
- トレッキングポール:ゴーロ帯の下りで膝の負担を軽減できる。下りは特にあると助かる
- ゲイター:小雨の中のゴーロ帯歩きで、靴の中に小石や水が入るのを防げる
雨でも登ってよかった笠ヶ岳
正直、松本ICを出た時点で雨が降っていて「今日はやめようかな」と思った。でも「ダメ元で行ってみよう」と新穂高に向かった。
結果、稜線での虹、山頂直下での雷鳥との出会い、雲が切れた瞬間の穂高連峰。晴れの日とは違う笠ヶ岳の表情を見ることができた。
笠新道のゴーロ帯は正直キツかった。急登そのものより、大きな岩がゴロゴロしている道のほうが体力を削られる。濡れた岩は滑りやすいし、足の置き場に毎回神経を使う。
でも、次は天気のいい日にまた来たいと思える山だった。抜戸岳からの稜線歩きで笠ヶ岳の全容を見ながら歩くのは、きっと最高だと思う。
まとめ|笠ヶ岳に挑戦する人へ
笠ヶ岳は北アルプスの中でもアクセスが遠く、健脚向けの山。日帰りだと14時間超の行動になるから、体力と早朝スタートの覚悟が必要。
笠新道の日帰りピストンが向いている人:
- 累積標高2,000m超のロングルートに慣れている
- 早朝3時台スタートに抵抗がない
- ゴーロ帯の岩場歩きが苦にならない
山小屋泊をおすすめしたい人:
- 累積標高2,000m超の日帰りが未経験
- 山頂でゆっくり景色を楽しみたい
- 笠ヶ岳山荘に泊まって、翌朝の展望を楽しむのもアリ
体力的にはかなりハードだけど、稜線に出た時の開放感は格別。しっかり準備して挑戦してほしい。
よくある質問(笠ヶ岳 Q&A)
Q. 笠ヶ岳の難易度は?
技術的な難所は少ないけど、体力的にはかなりハード。笠新道は累積標高2,248m・距離22km超で、日帰りだと14時間前後の行動が必要。北アルプスの日帰り登山としてはトップクラスの体力勝負。
Q. 笠ヶ岳の登山適期は?
7月〜10月が一般的。7月中旬頃に笠新道の残雪が消えてからがベスト。10月上旬は紅葉が綺麗だけど、日が短くなるので行動時間に注意。
Q. 笠新道のコースタイムは?
コース定数57、標準コースタイムは約15時間。僕の場合は14時間12分だった。早朝3時台に出発して、下山は16時過ぎ。日帰りなら遅くとも3時台にはスタートしたい。
Q. 笠ヶ岳に初心者でも登れる?
初心者にはおすすめしない。笠新道は急登とゴーロ帯の連続で、体力・脚力がないとかなり辛い。まずは累積標高1,500m程度の日帰り登山を何度か経験してからチャレンジしたほうがいい。山小屋泊にすれば難易度は下がるけど、それでもある程度の登山経験は必要。
登山をもっと安全に楽しむために
笠ヶ岳は行動時間が長く、天気の急変にも備えが必要。安全対策はしっかりしておきたい。
- 登山届:新穂高温泉の登山口にポストがある。オンラインでも事前に提出できる。長時間の山行だからこそ必ず出しておこう
- 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。笠新道は行動時間が長いぶん、リスクも上がる
- ガイド付き登山:笠ヶ岳が不安な人は、ガイドツアーで山小屋泊プランに参加するのも選択肢。ペース配分や天候判断をプロに任せられる
では、またどこかのお山で👋


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