百名山92座目は、南アルプス最南端の光岳(てかりだけ)。
結論から言うと、光小屋が最高だった。カーテンで仕切られた個室感、マットレス完備、窓の外には富士山。急登を頑張ったご褒美としては申し分ない。
ただ、そこにたどり着くまでが長い。芝沢ゲートから登山口までの林道歩き、そこからの容赦ない急登。距離26.8km、累積標高差2,600m超え。覚悟はしておいたほうがいい。
この記事でわかること
- 芝沢ゲートからの往復ルートの全貌と所要時間
- 易老渡からの急登区間のリアルな感想
- 光小屋の設備・居心地・食事の詳細
- イザルガ岳と光石からの展望情報
- 駐車場の混雑状況とアクセスのコツ
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 光岳(2,592m) |
| ルート | 芝沢ゲート〜易老渡〜易老岳〜イザルガ岳〜光岳(往復) |
| 日程 | 2024年9月20日(金)〜21日(土) 1泊2日(光小屋泊) |
| 行動時間 | 13時間26分 |
| 距離 | 26.8km |
| 累積標高 | 登り 2,662m / 下り 2,674m |
| 天気 | 晴れ |

このルートを選んだ理由
光岳へのルートは、実質的に芝沢ゲートからの往復一択。
南アルプスの最南端に位置する光岳は、アクセスできるルートが限られている。聖岳方面からの縦走もあるけど、光岳だけを目指すなら芝沢ゲートからピストンが最短。
ただし、ゲートから登山口の易老渡まで約1時間の林道歩きがある。これがなかなか長い。

コース詳細|時間帯ごとのレポート
芝沢ゲート〜易老渡(約1時間)
前日の夕方18時前に駐車場に到着。平日なのにかなり埋まっていた。前日から入山している人の車もあるから、週末絡みだと早めの到着が安心。
車中泊して、翌朝4時過ぎにスタート。まだ真っ暗な中、ヘッドライトで林道を歩く。
登山口までは約1時間。ひたすら林道を歩くだけだけど、これが地味に長い。そして怖い


易老渡〜易老岳(約4時間30分)
5時過ぎに登山口到着。橋を渡ると、いきなり急登が始まる。
これがもう、ひたすら急登。明るくなっても急登。少し平らな場所があっても、またすぐ急登。標高差にして約1,500mをほぼ直登するイメージ。
途中にトイレブースが2ヶ所あったのはありがたかった。
9時29分、ようやく易老岳に到着。ここまで約4時間半。長かった……。




易老岳〜イザルガ岳〜光小屋(約2時間30分)
易老岳からは少し下って、枯れ沢のような場所を登り返す。ここもなかなかしんどい区間。
途中に水場があった。流れはチョロチョロだったけど、補給できるのは助かる。
そして森を抜けると、一気に視界が開ける。やっとこの景色。ここまでの苦労が報われる瞬間。
イザルガ岳に寄り道。ここからの眺望が本当にすごい。360度のパノラマで、富士山もくっきり見えた。朝なら朝日も拝めるらしい。
遠くに光小屋の赤い屋根が見えて、ゴールが近いことを実感。
11時59分、光小屋に到着。日帰り出来たかな けど小屋に泊まって正解だった・・・






光小屋(宿泊)
光小屋、控えめに言って最高だった。
まず驚いたのが、部屋の作り。カーテンで通路も含め3面が仕切られていて、プライベートがしっかり確保されている。棚もあって荷物の整理がしやすい。マットレスまで敷いてあるから、寝心地も抜群。
定員が少ない分、ゆったりとした空間。山小屋でこの快適さはなかなかない。
荷物を置いて、早速光岳へ。小屋から山頂まで約15分。
小屋に戻ってからは、外の景色を眺めながらコーヒーとバームクーヘン。富士山を見ながらのんびり過ごす時間が最高に贅沢だった。
晩ごはんは質素だけど味はいい。年に1度だけの荷揚げでやりくりしているらしい。ちなみに右上に見えるのは食前酒じゃなくてゼリー(笑)
小屋閉まいの時はベッドを全部片付けないといけないらしく、片付けの応援に来てくださいと言われた😅







光岳山頂(12:19着)
小屋から15分で山頂に到着。百名山92座目。
山頂自体は展望がほぼないけど、山頂から10mほどの展望台からは景色が楽しめる。
そしてさらに15分歩くと、光石に到着。白く輝く大きな岩で、ここからの景色もいい。光岳の名前の由来にもなった場所。





下山(翌日・約5時間)
翌朝、雲の帽子を被った富士山を眺めてから出発。名残惜しいけど、帰りますかぁ。天気も下り坂なので
下山も同じルートを戻る。急登だった分、下りもなかなかの傾斜。膝に注意しながら慎重に。
そしてまた長い林道を歩いて、10時過ぎに無事下山。
帰りは八ヶ岳PAに寄り道。気になっていたラムレーズン入りのカレーを食べて、今回の山行を締めくくった。




アクセス・駐車場情報
車の場合
- 飯田山本ICから国道152号・県道を経由して芝沢ゲートまで約2時間
- 後半は狭い山道が続くので、運転に自信がない人は注意
- 夜間走行はさらに気を使うので、明るいうちの到着がおすすめ
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 芝沢ゲート駐車場 | 約30台 | 協力金1,000円 | トイレあり |
平日でもかなり埋まっていた。週末や連休はさらに混雑するので、前日の夕方到着が安心。車中泊している人も多い。
公共交通機関の場合
- 公共交通機関でのアクセスは非常に難しい
- 基本的にマイカーかタクシー利用が前提
必要な装備
芝沢ゲートからの往復ルートは距離26.8km、累積標高差2,600m超え。1泊2日の小屋泊装備に加え、長丁場に耐えられる体力と装備が必要。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| ヘッドライト | 早朝スタートで林道を歩くため必須。予備電池も忘れずに |
| トレッキングポール | 急登と長い下りで膝への負担を軽減。往復で大活躍 |
| レインウェア | 南アルプスは天候が変わりやすい。防風着としても使える |
| 小屋泊用シュラフ | 光小屋にはマットレスがあるが、シュラフは持参 |
あると便利な装備
- ゲイター:枯沢の登りで砂利が入りやすい
- サンダル:小屋でリラックスする時にあると快適
- 行動食多め:長丁場なのでエネルギー切れ注意。バームクーヘンとか持っていくのもあり
光小屋が最高すぎた話
正直、光岳の山行で一番印象に残っているのは光小屋。
カーテンで仕切られた個室空間、使いやすい棚、マットレス。山小屋でここまでプライベートが確保されているのは珍しい。定員が少ないからゆったり過ごせるし、窓の外には富士山と南アルプスの山並み。
早めに到着してのんびりコーヒーを飲みながら景色を眺める。この時間が本当に贅沢だった。
急登がきつい山だからこそ、小屋での時間が沁みる。光岳に登るなら、ぜひ小屋泊を本当におすすめしたい。
まとめ|光岳に挑戦する人へ
光岳は百名山の中でも地味な存在かもしれない。山頂の展望はほぼないし、アクセスも大変。でも、イザルガ岳からの360度パノラマ、光石の絶景、そして何より光小屋の居心地の良さ。行ってみると、不思議と「来てよかった」と思える山。
芝沢ゲートからの往復が向いている人:
- 光岳だけをピンポイントで登りたい人
- 聖岳とのセット
- 小屋泊でのんびり山を楽しみたい人
- 長い急登に耐えられる体力がある人
注意が必要な人:
- 日帰りは健脚者向け。累積標高差2,600m超えは侮れない
- 膝に不安がある人は下りでかなり負担がかかる
光岳は「行くまでが大変だけど、行ったら癒される」。そんな山だった。
よくある質問(光岳 Q&A)
Q. 光岳の難易度は?
技術的な難所はほとんどない。鎖場や岩場も殆どなく、基本的に登山道を歩くだけ。ただし、距離26.8km・累積標高差2,600m超えは体力的にかなりハード。体力★★★★☆、技術★★☆☆☆というイメージ。
Q. 光岳の登山適期は?
7月〜10月上旬。光小屋の営業期間に合わせるのがベスト。9月は天候が安定しやすく、紅葉も楽しめるのでおすすめ。冬期は積雪があり、一般登山者には厳しい。
Q. 芝沢ゲートからのコースタイムは?
一般的なコースタイムは片道約8〜9時間。僕の場合は登り約8時間(芝沢ゲート4:04発→光小屋11:59着)。1泊2日が基本で、日帰りは健脚者向け。
Q. 光小屋の予約は必要?
予約制。定員が少ないので早めの予約がおすすめ。特に週末や連休は埋まりやすい。
Q. 光岳に初心者でも登れる?
技術的には問題ないけど、体力面で厳しい。登山経験があって、長時間の急登に慣れている人向け。まずは日帰りで累積標高差1,500m程度の山を経験してからチャレンジするのがいい。
登山をもっと安全に楽しむために
光岳は南アルプスの奥深い場所にある。携帯の電波が入りにくいエリアも多いので、事前の準備が大切。
- 登山届:登山口にポストがある。事前にオンラインで提出しておくと楽
- 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。長丁場の山だからこそ備えておきたい
- ガイド付き登山:光岳が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある
では、またどこかのお山で👋


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