十勝連峰の主峰・十勝岳。標高2,077m。
登ってみて驚いたのは、昭和噴火口付近の景色。火山礫が広がる一面茶色の世界は、まるで月面を歩いているような感覚だった。
前日のトムラウシ山から車を走らせて白銀荘に泊まり、翌朝、望岳台から山頂を目指した。山頂はガスに包まれて360度の展望とはいかなかったけど、下山中に美瑛岳や大雪山が見えて、十分に北海道の山の魅力を味わえた山行だった。
この記事でわかること
- 望岳台から十勝岳への日帰りピストンの全容
- 昭和噴火口付近の火山景観の見どころ
- 駐車場の混雑状況とアクセス情報
- 山頂付近の急登の注意点
- 前泊に使った白銀荘の情報
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 十勝岳(2,077m) |
| ルート | 望岳台登山口ピストン |
| 日程 | 2023年8月12日(土)日帰り |
| 行動時間 | 約6時間03分 |
| 距離 | 10.2km |
| 累積標高 | 登り1,130m / 下り1,130m |
| 天気 | 晴れのち曇り(山頂付近はガス) |

望岳台ルートを選んだ理由
前日にトムラウシ山を登って、車で白銀荘まで移動してきた。地図上では近く見えるけど、実際はけっこう時間がかかる。
白銀荘からも登山口があるんだけど、前日の夜にかなりの豪雨が降ったので、スタート地点を望岳台に変更した。望岳台は登山道が整備されていて、ピストンでシンプルに山頂を目指せるルート。


コース詳細|時間帯ごとのレポート
望岳台〜十勝岳避難小屋(約1時間)
朝5時過ぎにスタート。駐車場は5時の時点でほぼ満車だった。さすが真夏の百名山、人気がすごい。
駐車場からは雲海が広がっていて、遠くに十勝岳がドーンと見える。天気は良さそう。
登山道は整備されていて歩きやすい。のんびり歩いて、まずは十勝岳避難小屋に到着。



避難小屋〜昭和噴火口(約1時間)
避難小屋を過ぎると、硫黄の腐卵臭が漂ってくる。活火山であることを実感する瞬間。
しばらく登ると昭和噴火口エリアに突入。ここがすごかった。泥流跡や火山礫が一面に広がっていて、まるで月面のような世界。富士山の宝永山を思い出した。
この辺りから気温も上がってきて暑い💦



昭和噴火口〜山頂(約1時間)
噴火口を過ぎると、山頂へ向けての急登が始まる。マークはあるけど、ザレた斜面を適当にルートをとって登っていける感じ。
ただ、稜線に出たあたりでガスが…。山頂に近づくにつれて、ガスガスになってきた。



山頂(8:34着)
8時34分、十勝岳山頂に到着。百名山75座目。
期待していた360度の展望は…残念ながらガスで見えず😅 ただ、時折ガスが切れて青空が見える瞬間もあった。完全にダメというわけじゃないけど、周囲の山々をしっかり見渡すのは難しかった。
まあ、こういう日もある。山頂に立てただけで十分。


下山(約2時間20分)
山頂での展望は諦めて下山開始。でも、下山しながら振り返ると美瑛岳、美瑛富士、そして遠くに大雪山が見えた。登りでは見えなかった景色が帰りに見られるのは、ピストンルートのいいところ。
火山礫の斜面を下りていくこの風景が、なんとも言えず好き。
行きは気にならなかったけど、帰りは意外と長く感じた。11時過ぎに無事下山。この時間になると北海道でも暑い💦



アクセス・駐車場情報
車の場合
- 旭川方面から国道237号を南下し、上富良野町から道道291号(十勝岳温泉線)で望岳台へ
- 道路は舗装されていて走りやすい
- 冬期は通行止めになる区間あり。事前に確認を
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 望岳台駐車場 | 約100台 | 無料 | トイレあり |
朝5時の時点でほぼ満車だった。真夏の週末はかなり混雑するので、早めの到着がおすすめ。
公共交通機関の場合
- JR上富良野駅からタクシーで約30分
- 夏季は上富良野町から登山バスが運行される場合あり(要確認)
必要な装備
十勝岳は活火山で、山頂付近はザレた急登。火山ならではの装備を意識したい。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 登山靴 | ザレ場が多いのでハイカットがおすすめ。滑りにくいソールで |
| 防寒着 | 山頂付近はガスが出ると一気に冷える。真夏でも薄手のウインドシェルを |
| 帽子・日焼け止め | 森林限界を超えると日差しを遮るものがない |
| 十分な水分 | 真夏は暑い。最低1.5Lは持っていきたい |
あると便利な装備
- ゲイター:ザレた砂礫が靴に入りやすいので、あると快適
- サングラス:火山礫の照り返しが強い
月面のような山を歩いて
十勝岳は、登山道の景色がとにかく独特だった。森林限界を超えてからの火山景観は、日本の山の中でもかなり異質な部類だと思う。
山頂の展望はガスで残念だったけど、昭和噴火口付近のあの月面のような光景は十分にお釣りがくる。下山中に見えた美瑛岳や大雪山も、北海道の山のスケールを感じさせてくれた。
前日のトムラウシ山からの連日登山だったけど、望岳台ルートは整備されていて歩きやすく、体力的にも無理なく登れた。北海道遠征の1座に組み込みやすい山だと思う。
まとめ|十勝岳に挑戦する人へ
十勝連峰の主峰・十勝岳は、火山ならではの景色を楽しめる北海道を代表する百名山の一つ。
望岳台ピストンが向いている人:
- 日帰りで十勝岳に登りたい人
- 整備された登山道がいい人
- 火山の景観を楽しみたい人
他のルートを検討した方がいい人:
- 美瑛岳への縦走も楽しみたい人(十勝岳〜美瑛岳縦走ルート)
- 温泉とセットで楽しみたい人(十勝岳温泉からのルート)
活火山なので、登山前に火山情報のチェックは忘れずに。あと、真夏の週末は駐車場が早朝から埋まるので、早めの行動がカギ。
よくある質問(十勝岳 Q&A)
Q. 十勝岳の難易度は?
百名山の中では中程度。望岳台からのピストンは登山道が整備されていて、特別な技術は不要。ただし、山頂直下の急登はザレていて滑りやすいので注意。コース定数は27で、日帰りとしてはしっかり歩く部類。
Q. 十勝岳の登山適期は?
6月下旬〜9月が一般的。7〜8月がベストシーズン。ただし活火山なので、登山前に気象庁の火山情報を必ず確認すること。
Q. 望岳台からのコースタイムは?
往復で約6時間が目安。僕の場合は6時間03分(休憩含む)だった。距離は10.2km、累積標高は登り下りともに約1,130m。
Q. 十勝岳に初心者でも登れる?
登山道は整備されているので、ある程度の体力があれば登れる。ただし累積標高1,130m、行動時間6時間なので、登山を始めたばかりの人にはややハード。何座か他の山を経験してからチャレンジするのがおすすめ。
登山をもっと安全に楽しむために
十勝岳は活火山。安全登山のための準備はしっかりしておきたい。
- 登山届:望岳台の登山口にポストがある。オンラインならコンパスで事前提出もできる
- 火山情報:気象庁の火山活動情報を登山前に必ずチェック。噴火警戒レベルの確認を
- 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。活火山なだけに、万が一への備えは大事
では、またどこかのお山で👋


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