【074座目】トムラウシ山 短縮コースピストン|ナキウサギと神々の遊ぶ庭に感動した真夏の日帰り登山

奇岩と緑が広がる稜線 100名山

大雪山の奥座敷、トムラウシ山。百名山74座目。

真夏の8月、短縮コースから日帰りで登ってきた。行動時間11時間超の長丁場だったけど、道中で出会ったナキウサギと、トムラウシ公園の圧倒的な自然美が全部吹き飛ばしてくれた。

「カムイミンタラ=神々の遊ぶ庭」の名前に偽りなし。巨岩、高山植物、湖沼、雪渓が織りなす景色は、百名山の中でもトップクラスだと思う。


この記事でわかること

  • トムラウシ山 短縮コースの日帰りコースタイムと難易度
  • トムラウシ公園の絶景とナキウサギとの遭遇ポイント
  • 短縮登山口までのアクセスと駐車場情報
  • 真夏のトムラウシ山で注意すべき水分補給の話
  • 必要な装備と携帯トイレについて

登山データ

項目データ
山名トムラウシ山(2,141m)
ルート短縮コース(短縮登山口 ピストン)
日程2023年08月11日(金)日帰り
行動時間11:36
距離17.3km
累積標高登り1,527m / 下り1,526m
天気晴れ
早朝の駐車場の様子
早朝の駐車場の様子

短縮コースを選んだ理由

トムラウシ山には大雪山からの縦走ルートもあるけど、今回は日帰りで効率よく登りたかったので短縮コースを選択。

短縮登山口までは未舗装のガタガタ道を走る必要がある。車の底をこすらないように注意が必要。でもその分、登山口の標高が高くて、日帰りでの往復が現実的になる。

短縮登山口の様子
短縮登山口の様子

コース詳細|時間帯ごとのレポート

短縮登山口〜カムイ天上(05:29〜06:39)

千歳空港からそのまま直行する予定が、飛行機の遅延でまさかの徹夜スタート😅

5時半の段階で駐車場はほぼ満車。北海道の登山者は朝が早い。登山口にはバイオトイレが設置されていて、ここで用を済ませてから出発。

しばらくは樹林帯の中を歩く。木道も整備されていて歩きやすい。カムイ天上あたりは、正直あまり景色は期待できなかった。

登山口のバイオトイレ
登山口のバイオトイレ
樹林帯の登山道
樹林帯の登山道
天気は良好、遠くにトムラウシ山が見える
天気は良好、遠くにトムラウシ山が見える

コマドリ沢〜前トム平(06:39〜09:17)

カムイ天上を過ぎると、一気に下らされる。帰りにここを登り返すのかと思うと、ちょっと心配になるレベルの激下り。

沢まで下りると、水がめちゃくちゃ綺麗。そのままでは飲めないけど、冷たくて気持ちいい。朝のうちは日陰になっていて歩きやすかった。

ここから前トム平に向けて岩場を登っていくと……鳴き声が聞こえる。鳥かな?と思ったら、なんとナキウサギ! めちゃくちゃ小さくて、ずっと会いたかったから本当にうれしかった。

コマドリ沢への激下り
コマドリ沢への激下り
沢の澄んだ水
沢の澄んだ水
朝の日陰の中を進む
朝の日陰の中を進む
岩場に潜むナキウサギ
岩場に潜むナキウサギ
ナキウサギのいた岩場
ナキウサギのいた岩場

前トム平〜トムラウシ公園(09:17〜10:00頃)

前トム平を過ぎると、いよいよ日差しを遮るものがなくなる。灼熱の世界。

でも、その先に待っていたのがトムラウシ公園の絶景だった。

巨岩と奇岩、高山植物、湖沼に雪渓。まるで計算されたかのような自然美。カムイミンタラ=神々の遊ぶ庭と呼ばれるのも納得。久しぶりに登山中に声が出るほど感動した。

日差しを遮るものがない前トム平
日差しを遮るものがない前トム平
トムラウシ公園の圧巻の美しさ
トムラウシ公園の圧巻の美しさ
巨岩と高山植物の自然美
巨岩と高山植物の自然美
奇岩と緑が広がる稜線
奇岩と緑が広がる稜線

最後の登り〜山頂(10:00〜11:19)

トムラウシ公園を抜けると、最後のガレ場の登りが始まる。山頂が見えているのになかなか近づかない、あの感じ。

途中で山岳警備隊の方とすれ違った。暑い中の活動、本当にお疲れ様です。

そして11:19、何とかトムラウシ山の山頂に到着。暑かったけど、達成感がすごい。

最後の登りへ向かう
最後の登りへ向かう
ガレ場を登る
ガレ場を登る
山岳警備隊の方々
山岳警備隊の方々
山頂はもうすぐ
山頂はもうすぐ
トムラウシ山 山頂
トムラウシ山 山頂

山頂(11:19着)

山頂からの展望は格別。大雪山系の山々が一望できる。

山頂付近にはヘリが飛んでいた。下にはキャンプ場とトイレブース、テント場が見える。次はテント泊で来たいと思った。

山頂からの展望
山頂からの展望
山頂付近を飛ぶヘリ
山頂付近を飛ぶヘリ

下山(11:44〜17:04)

下山はトムラウシ公園を経由して来た道を戻る。

キャンプ場とトイレブースを通過。携帯トイレブースがあるので、携帯トイレは必ず持参しよう。

トムラウシ公園を改めて眺めながら「ここはまた来るだろうな」と思った。テント泊で、もっとゆっくり過ごしたい場所。

復路は長い。特に終盤は水が足りなくなって、かなりきつかった💦 久しぶりの水不足。真夏のトムラウシは想像以上に暑くて、水は多めに持っていくべきだった。

17:04、何とか無事に下山。

トイレブースとテント場
トイレブースとテント場
トムラウシ公園を振り返る
トムラウシ公園を振り返る
テント泊で再訪したい景色
テント泊で再訪したい景色
水不足で辛くなった終盤
水不足で辛くなった終盤
無事に下山
無事に下山

アクセス・駐車場情報

車の場合

  • 道東自動車道 トマムICからトムラウシ温泉方面へ
  • 最後は未舗装のガタガタ道。車高の低い車は注意が必要
  • カーナビで「トムラウシ短縮登山口」を目的地に設定

駐車場

駐車場台数料金備考
短縮登山口駐車場約30台無料5:30でほぼ満車だった

真夏のハイシーズンは早朝に満車になる。前泊か深夜着が無難。

公共交通機関の場合

  • JR新得駅からトムラウシ温泉まで町営バスがあるが、短縮登山口までは別途手段が必要
  • 基本的にはレンタカーでのアクセスが現実的

必要な装備

トムラウシ山は長丁場で、途中にトイレがない区間も長い。装備選びは慎重に。

必須装備

装備ポイント
携帯トイレ登山道中のトイレブースは携帯トイレ専用。必ず持参
水 2L以上真夏は想像以上に消費する。僕は足りなくて後悔した
日焼け止め・帽子前トム平以降は日差しを遮るものがほぼない
ヘッドライト行動時間が長いので、万が一の日没対策に
レインウェア北海道の山は天気が急変する

あると便利な装備

  • トレッキングポール:長い行程の疲労軽減に。特に下山で膝への負担が違う
  • 浄水器:沢の水を利用できると水の心配が減る。ただし自己責任で
  • 塩分タブレット:真夏の行動時間11時間超は、水だけじゃなく塩分も大事

神々の遊ぶ庭は本物だった

正直、トムラウシ山は「遠い」「長い」「キツい」のイメージが先行していた。

でも実際に歩いてみると、ナキウサギとの出会い、トムラウシ公園の圧倒的な自然美、そして山頂からの大雪山の展望と、ご褒美がこれでもかと詰まっている山だった。

特にトムラウシ公園は、百名山を歩いてきた中でもトップクラスの美しさ。巨岩、湖沼、雪渓、高山植物が一つの庭園のように広がっていて、「カムイミンタラ」の名前に心から納得した。

ただ、真夏の水不足だけは本当にきつかった。次に行くときは水を3L持っていく。


まとめ|トムラウシ山に挑戦する人へ

トムラウシ山は日帰りでも登れるけど、体力と準備が必要な山。でもその分、得られる感動は大きい。

短縮コース日帰りが向いている人:

  • 行動時間10時間以上の山行経験がある人
  • 北海道遠征で効率よく百名山を登りたい人
  • ナキウサギやトムラウシ公園の景色を楽しみたい人

テント泊の方がいい人:

  • トムラウシ公園でゆっくり過ごしたい人
  • 日帰りの長時間行動に不安がある人

水は多めに。携帯トイレは忘れずに。それだけ守れば、きっと最高の山行になる。


よくある質問(トムラウシ山 Q&A)

Q. トムラウシ山の難易度は?

体力的にはかなりハード。短縮コースでも行動時間10〜12時間、距離17km、累積標高1,500m超。技術的な難所は少ないけど、長い行程を歩ける体力が必要。コース定数は39で、日帰りとしてはかなりきつい部類に入る。

Q. トムラウシ山の登山適期は?

7月〜9月が一般的。高山植物の見頃は7月中旬〜8月上旬。8月中旬でも残雪がある年もある。10月以降は積雪の可能性があるので、初心者は夏季に限定した方がいい。

Q. 短縮コースのコースタイムは?

標準コースタイムは約10時間。僕は11時間36分だった。休憩や写真撮影の時間も含めると、12時間くらいは見ておいた方が安心。

Q. トムラウシ山に初心者でも登れる?

単独での初心者登山はおすすめしない。行動時間が長く、エスケープルートもないので、10時間以上の山行経験を積んでから挑戦した方がいい。不安な人はガイドツアーを検討するのも手。


登山をもっと安全に楽しむために

トムラウシ山は過去に遭難事故も起きている山。安全対策はしっかりと。

  • 登山届:コンパス等で事前に提出。北海道の山は携帯電波が入らない区間も多いので、必ず事前に出しておこう
  • 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。トムラウシ山のような長時間行動の山では特に重要
  • ガイド付き登山:トムラウシ山が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある。特に北海道の山に慣れていない人にはおすすめ

では、またどこかのお山で👋

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