百名山67座目は、戸隠連峰の最高峰高妻山(2,353m)。別名「戸隠富士」。
6月中旬、天気は快晴。最高のコンディション…のはずが、とにかく暑い。水3リットル持っていったのにギリギリになるレベル。帰りの沢ルートでは予想外の鎖場に焦らされ、「みんなが時計回りで登る理由」を身をもって知ることになった。
暑さと水分との戦い、そして反時計回りの罠。そんな高妻山の記録。
この記事でわかること
- 弥勒尾根ルート(反時計回り)の実際のコースタイムと注意点
- 6月の高妻山で必要な水分量のリアル
- 時計回り vs 反時計回り、どちらがおすすめか
- 駐車場の混雑状況と到着時間の目安
- 一不動避難小屋からの沢下りの鎖場情報
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 高妻山(2,353m) |
| ルート | 弥勒尾根ルート(戸隠キャンプ場起点・周回) |
| 日程 | 2023年6月17日(土)日帰り |
| 行動時間 | 8時間42分 |
| 距離 | 12.7km |
| 累積標高 | 登り1,483m / 下り1,482m |
| 天気 | 晴れ☀️ |

弥勒尾根ルートを選んだ理由
今回は弥勒尾根から登って、一不動経由で沢を下る反時計回りのルートを選んだ。
結論から言うと、時計回り(沢を登り→弥勒尾根を下り)の方がおすすめ。理由は後述するけど、沢ルートは下りで使うとステップが見えにくいし、鎖場も上から下るのは怖い。実際、他の登山者はほとんど時計回りだった。
でもまぁ、反時計回りならではの「誰もいない静かな弥勒尾根」を味わえたのは良かったかも。

コース詳細|時間帯ごとのレポート
駐車場〜弥勒尾根登山口(06:49〜07:18)
6時30分頃に戸隠キャンプ場の駐車場に到着。すでにほぼ満車💦 天気が良い土曜日だけあって、車中泊組が多かったみたい。なんとか車を停めて出発。
駐車場からしばらくは舗装道を歩いて登山口へ向かう。登山者は車の乗り入れができないエリアなので、少し歩く必要がある。
途中、戸隠山が見えてくる。時間があれば寄ろうと思っていたけど、結果的にはそれどころじゃなかった(笑)



弥勒尾根登山口〜六弥勒合流点(07:18〜09:17)
弥勒尾根の登山口に到着して、いよいよ本格的な登り開始。
あれだけ駐車場に車が停まっていたのに、弥勒尾根を登っているのは僕だけ。誰もいない。静かすぎてちょっと不安になるレベル。しばらく登ってやっと1人に追いついて、ちょっとホッとした。
足元の土は水分を含んでいて滑りやすい。慎重に登っていく。
1時間ほど登ると、やっと開けた稜線に出る。景色は良くなったけど、今度は直射日光が容赦なく照りつける☀️ これが後半のバテにつながるとは、この時はまだ知らない。
途中に鎖場もあり。弥勒尾根は単調な樹林帯の急登だけじゃなく、変化がある。
六弥勒の合流点に着くと、今度は人だらけ。みんな沢ルートから時計回りで登ってきていた。「あー、こっちから来るのが普通なのか」と呑気に思っていたけど、その理由は下山時に痛感することになる。




六弥勒〜高妻山 山頂(09:17〜10:54)
合流点を過ぎると、戸隠連峰の「十三仏」の石仏が次々に現れる。戸隠連峰を初七日から三十三回忌までの13の追善供養の仏で表しているらしい。最初は「何合目の代わりかな」くらいに思っていたけど、ちゃんと意味があった。
ちなみに高妻山の先にある乙妻山まで行くと、11〜13番目の仏がある。後から知って「行けば良かった」とちょっと後悔。
しばらく進むと、北アルプスの山々が見えてくる。テンション上がるね。
そして、ついに高妻山が姿を現す。…うん、よくある気持ちが折れそうな急登。ビクトリーロード…かと思いきや、そうでもなく(笑)
休んでいる方と話をしたら、朝7時頃に熊が水を飲んでいたらしい😅 この山域、熊には注意が必要。




山頂(10:54着)
何とか山頂に到着。
山頂からは北アルプスの山々がきれいに見える。いい眺め。
ただ、小バエか蜂かよくわからない虫が大量発生していて、ゆっくり景色を楽しむどころじゃない。しかも暑い。持ってきたコーラも温まってしまって、残りわずかに💦
水3リットル持ってきたのに、もうヤバい感じ。戸隠山への縦走も考えていたけど、この水分量じゃ無理。一不動の避難小屋から沢の水場で補給する作戦に切り替えた。



下山・一不動避難小屋〜沢下り(11:32〜15:28)
山頂を後にして、一不動方面へ下る。こっちのルートは景色がいい。
一不動の避難小屋に到着。戸隠山に行くか迷ったけど、完全に水不足だし暑すぎるのでパス。まずは水場を目指す。
沢まで下りると水が流れていた。ここで水分補給。生き返る。
…が、ここからが本番だった。
沢下りのルートに鎖場がある。しかも結構しっかりした鎖場。下からだとステップが見えるけど、上から下りるとかなり見えにくい。斜里岳の沢ルートを思い出す感じ。
事前にこのルートの下りをちゃんと調べていなかった。完全に僕のミス。だからみんな時計回りで、沢を登りに使ってたのか。納得。
何度も沢を渡りながら、暑さで休憩しまくりのダラダラ歩き状態で下っていく。
やっと牧場に出ると、さっきまでとは別世界ののどかな景色。登山口に戻り、管理事務所で山バッジを購入。









アクセス・駐車場情報
車の場合
- 上信越自動車道・信濃町ICから約20km、約30分
- 戸隠バードライン経由で戸隠キャンプ場へ
- 道は整備されていて問題なし
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| キャンプ場前駐車場 | 約50台 | 無料 | トイレ・水栓あり |
6時30分到着でほぼ満車だった。晴れの土曜日は早めに到着した方がいい。5時台なら安心。トイレは水洗できれい。
公共交通機関の場合
- JR長野駅からアルピコ交通バスで戸隠キャンプ場バス停まで約1時間
- バスの本数は少ないので、時刻表は事前に確認を
必要な装備
夏場の高妻山は暑さ対策がとにかく重要。水分は多めに持っていくこと。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 水分(3L以上) | 夏場は3Lでもギリギリ。水場で補給できるけど浄水器があると安心 |
| 帽子・日焼け止め | 稜線に出ると直射日光がモロに当たる |
| グローブ | 鎖場・岩場あり。沢ルートでも使う |
| 熊鈴 | 熊の目撃情報あり。必ず持参 |
僕が使っている装備
今回は水分との戦いだったので、ハイドレーションが大活躍。ザックから出さずにこまめに飲めるのは、暑い日の登山では本当に助かる。
鎖場用のグローブも持っていって正解だった。沢ルートの岩場は濡れているので、グリップが効くものがおすすめ。
あると便利な装備
- 浄水器:沢の水場で補給するなら持っておくと安心
- 虫除けスプレー:山頂付近は虫が多い。6月は特に
反時計回りの教訓と乙妻山への後悔
今回の反時計回り、正直に言うと失敗だった。
弥勒尾根を登りに使うと、確かに静かで人が少ない。それはメリット。でも、沢ルートの下りは鎖場のステップが上から見えにくくて危険だし、滑りやすい。時計回り(沢を登り→弥勒尾根を下り)が圧倒的に安全で歩きやすい。
あと、乙妻山まで足を延ばせば良かった。十三仏の最後の3つは高妻山の先の乙妻山にあるらしい。せっかく来たなら、コンプリートしたかったなぁ。
まぁ、これも経験。事前のルート調査の大切さを改めて実感した山行だった。
まとめ|高妻山に挑戦する人へ
高妻山は百名山の中でもなかなかタフな山。標高差約1,500m、距離12km超、行動時間8〜9時間。夏場は暑さとの戦いにもなる。
弥勒尾根ルート(時計回り)が向いている人:
- 沢歩きを登りで楽しみたい人
- 鎖場は登りで使いたい人(ステップが見やすい)
- 安全重視の人
乙妻山まで足を延ばしたい人:
- 十三仏コンプリートを狙うなら片道30分ほど追加
- 水分は余裕を持って4L以上推奨
- 行動時間が10時間超になるので体力と相談
夏場は水分を多めに。3Lでもギリギリだった。水場はあるけど、浄水器を持っていくと安心。
よくある質問(高妻山 Q&A)
Q. 高妻山の難易度は?
百名山の中では中〜上級レベル。累積標高差約1,500m、行動時間8〜9時間と体力が必要。鎖場もあるので、ある程度の登山経験は欲しい。
Q. 高妻山の登山適期は?
6月〜10月。雪が残る時期は弥勒尾根が特に危険。6月中旬で雪はほぼ溶けていたけど、年によって変わるので事前に情報確認を。
Q. 弥勒尾根ルートのコースタイムは?
周回で約8〜10時間。僕は8時間42分だった。時計回り(沢→弥勒尾根)が一般的で、こちらの方が安全。
Q. 高妻山に初心者でも登れる?
体力さえあれば登れるけど、鎖場や沢の渡渉があるので、登山初心者にはおすすめしにくい。まずは累積標高1,000m前後の山で経験を積んでからがいいと思う。
Q. 戸隠山と高妻山は一日で回れる?
健脚なら可能だけど、行動時間が12時間以上になる。水分も大量に必要。無理せず別日にした方が安全。僕も当初は考えていたけど、水不足と暑さで断念した。
登山をもっと安全に楽しむために
高妻山は熊の目撃情報(水を飲んでたらしい(笑))¥もある山域。安全対策はしっかりと。
- 登山届:長野県警にオンラインで提出可能。コンパスを使えば簡単に提出できる
- 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。高妻山のような長時間ルートでは特におすすめ
- 熊対策:熊鈴は必須。朝の早い時間帯は特に注意。今回も朝7時頃に熊目撃情報を聞いた(遠くで水を飲んでいたらしいけど💦)
- ガイド付き登山:高妻山が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある
では、またどこかのお山で👋


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