【76座目】利尻山 鷺泊ルート|日本最北の百名山は360°の大パノラマだった

雲海もいい感じ 100名山
雲海もいい感じ

日本最北の百名山、利尻山。

海にドーンとそびえる独立峰を、ひたすら登って、ひたすら下る。標高差は約1,500m。きつかった。でも山頂からの360°パノラマは、その疲れを一瞬で吹き飛ばしてくれた。

礼文島からフェリーで利尻島に渡って、キャンプ場に前泊。翌朝3時すぎ、暗闘の中スタートして約6時間で山頂へ。リシリヒナゲシっていう固有種の花にも出会えて、離島の山ならではの体験だった。


この記事でわかること

  • 利尻山・鷺泊ルートのコース詳細と所要時間
  • 登山口までのアクセスと前泊情報
  • 携帯トイレやトイレ事情について
  • リシリヒナゲシなど見どころポイント
  • これから登る人に伝えたい注意点

登山データ

項目データ
山名利尻山・利尻富士(1,721m)
ルート鷺泊ルート(北麓野営場 ピストン)
日程2023年8月14日(月)日帰り
行動時間10時間50分
距離16.8km
累積標高登り1,740m / 下り1,737m
天気晴れ
スタート地点のキャンプ場
スタート地点のキャンプ場

鷺泊ルートを選んだ理由

利尻山の登山ルートは主に2つ。北側の鷺泊ルートと、南側の沓形ルート。

鷺泊ルートは登山道が整備されていて、北麓野営場からスタートできる。コインロッカーもあるし、甘露泉水という水場もある。初めての利尻山なら、こっちが安心。

沓形ルートは上級者向けで、崩落箇所もあるらしい。今回は素直に鷺泊ルートをチョイスした。

野営場の入口付近
野営場の入口付近

コース詳細|時間帯ごとのレポート

キャンプ場ゆ~に → 北麓野営場(約40分)

前日に礼文島からフェリーで利尻島に移動。タクシーでキャンプ場「ゆ~に」へ。バンガローに泊まって、翌朝3:22にスタート。

前泊したキャンプ場のバンガロー
前泊したキャンプ場のバンガロー

途中コンビニに寄ったら、おにぎりが全然ない💦 スーパー2件回っても売り切れ。離島あるあるかもしれないけど、食料は事前に確保しておくのがベスト。

アスファルトの道を約30分歩いて野営場に到着。ここにコインロッカーがあるので、余計な荷物はデポできる。

日の出前の星空
日の出前の星空
甘露泉水の水場
甘露泉水の水場

北麓野営場 → 第一見晴台(約2時間)

4:03に登山口を通過。日の出前で涼しくて歩きやすい。

序盤は樹林帯。道はしっかり整備されていて、歩きやすい。5合目手前あたりから徐々に勾配がきつくなってくる。

序盤の歩きやすい樹林帯
序盤の歩きやすい樹林帯
岩が出てき始める区間
岩が出てき始める区間

6:12に第一見晴台。ここまで来ると樹林帯を抜けて、遮るものがなくなる。一気に暑くなった🥵

遮るものがなくなって暑い
遮るものがなくなって暑い

第一見晴台 → 長官山 → 利尻岳山小屋(約1時間40分)

第一見晴台から先は景色が開けてくる。振り返ると海が見える。島の山ならではの光景。

7:13に第二見晴台、7:33に長官山。ここからの眺めがまた良くて、山頂方面がバーンと見える。

長官山付近からの景色
長官山付近からの景色
山頂方面の眺め
山頂方面の眺め

7:54に利尻岳山小屋。避難小屋として使える場所。ここで少し休憩して、山頂アタックに備える。

山小屋付近
山小屋付近

利尻岳山小屋 → 山頂(約1時間20分)

ここからが核心部。急な礫地の登りが続く。

8:32にトイレブース。野営場から先、ここにしかトイレスポットがないので、携帯トイレは必須。

トイレブース
トイレブース
雲海が広がる
雲海が広がる

8:54あたりから山頂直下。ガレ場をひたすら登る。暑い。足元も崩れやすいから、慎重に。

そしてここで嬉しい出会い。リシリヒナゲシ(利尻島固有種)が咲いていた。黄色い可憐な花が、ガレ場の厳しい環境の中で力強く咲いている姿に感動。利尻山でしか見られない花だから、出会えて本当にラッキーだった。

リシリヒナゲシ(固有種)
リシリヒナゲシ(固有種)

山頂(9:21着)

9:21、利尻山山頂に到着!

独立峰だから、360°遮るものがない。海、雲海、そして南峰。ザ・島って感じの景色。南峰は登山道崩落と植生回復のため立ち入り禁止になっている。

「リィ・シリ」はアイヌ語で「高い・山」を意味するとか。まさにその名の通り、海からいきなり1,721mまで駆け上がる、圧倒的な存在感の山だった。

下山しながら花を眺める
下山しながら花を眺める
利尻山山頂に到着
利尻山山頂に到着

下山(約5時間)

9:44に下山開始。来た道をそのまま戻る。

下山しながら花を眺める余裕が出てきた。登りではきつくて見る余裕がなかったけど、下りはちょっとだけ楽しめる。

下山中に花を眺めながら
下山中に花を眺めながら
木のチップが敷かれた登山道
木のチップが敷かれた登山道

野営場に戻ったら足洗い場があって助かった。泥だらけの靴をきれいにできる。

野営場の足洗い場
野営場の足洗い場

そして最後のアスファルト道が長い…。予想通り足裏が痛くなった。14:13にキャンプ場に無事到着。行動時間10時間50分。なかなかのロングコースだった。

帰りのアスファルト道
帰りのアスファルト道
無事にゴール
無事にゴール

アクセス・駐車場情報

利尻島への行き方

  • フェリー:稚内港からハートランドフェリーで約1時間40分。鴛泊港に到着
  • 飛行機:新千歳空港 → 利尻空港(ANA)約50分

登山口まで

手段詳細
タクシー鴛泊港から北麓野営場まで約10分
バス宗谷バス利用(本数少なめ・要確認)
徒歩鴛泊港から約4km(キャンプ場ゆ~に経由)

前泊情報

  • キャンプ場ゆ~に:バンガローあり。登山口まで徒歩約30分
  • ※荷物の預かりは現在行っていないとのこと。外にツェルト等で対応するか、野営場のコインロッカーを利用
  • 北麓野営場:登山口すぐ横。コインロッカーあり

必要な装備

離島の独立峰。標高差1,500m超のピストン。装備はしっかり準備しておきたい。

必須装備

装備ポイント
携帯トイレ野営場から先はトイレブースのみ。携帯トイレ必須
水分(2L以上)甘露泉水で補給可能だが、山頂まで長い。夏は暑い
日焼け止め樹林帯を抜けると遮るものなし。直射日光がきつい
レインウェア島の天気は変わりやすい
ヘッドライト早朝出発なら必須

僕が使っている装備

今回は真夏の離島ということで、水分をかなり多めに持った。甘露泉水で補給できるけど、山頂までの登りは暑くて消費が激しい。

あと、早朝3時台出発だからヘッドライトは必須。星空がきれいで、ちょっと得した気分だった✨

あると便利な装備

  • ストック:長い下りで膝の負担を軽減できる。特に帰りのアスファルト道が地味にきつい
  • サンダル:下山後の足洗い場で重宝する

利尻山を登ってみて|離島の山は特別だった

正直、標高差1,500mの日帰りピストンはきつい。でも、この山には「ここでしか見られないもの」がたくさんあった。

海に浮かぶ独立峰からの360°パノラマ。リシリヒナゲシという固有種の花。アイヌ語で「高い山」を意味するその名前の通り、海面からいきなりそびえ立つ圧倒的な存在感。

利尻でバフンウニを食べられなかったのが心残りだけど💦 それは次のお楽しみってことで。

帰りのフェリー
帰りのフェリー

まとめ|利尻山に挑戦する人へ

利尻山は百名山の中でも「行くこと自体が冒険」な山。フェリーに乗って離島に渡り、標高差1,500mを登って下りてくる。達成感は格別。

鷺泊ルートが向いている人:

  • 初めての利尻山で安全なルートを選びたい人
  • 整備された登山道を歩きたい人
  • 甘露泉水やコインロッカーなどの設備を利用したい人

注意した方がいいポイント:

  • 食料は利尻島に渡る前に確保しておく(島のコンビニは品薄の可能性大)
  • 携帯トイレは絶対に持っていく
  • 行動時間10時間超を想定して、早朝スタートが基本
  • 帰りのアスファルト道が地味に長いので、足裏のケアも大事

よくある質問(利尻山 Q&A)

Q. 利尻山の難易度は?

体力的にはかなりきつい。標高差約1,500mの日帰りピストンで、行動時間は10時間前後。技術的な難所は少ないけど、山頂直下のガレ場は崩れやすいので注意。コース定数は36で、体力的には上級者向け。

Q. 利尻山の登山適期は?

6月下旬〜9月中旬。7〜8月がベストシーズン。リシリヒナゲシが咲くのもこの時期。冬季は積雪があり一般登山者には厳しい。

Q. 鷺泊ルートのコースタイムは?

公式コースタイムは約9時間(往復)。僕は休憩込みで10時間50分だった。コースタイムはやや緩めに設定されている印象。

Q. 利尻山に初心者でも登れる?

体力があれば技術的には登れるけど、標高差と距離を考えると登山経験のある人向け。少なくとも丹沢・大山や富士山くらいの経験は欲しいところ。


登山をもっと安全に楽しむために

離島の山は、万が一のときの救助が本州より時間がかかる。だからこそ、しっかり備えておきたい。

  • 登山届:登山口に提出箱あり。事前にオンラインで提出しておくのがスムーズ
  • 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある。離島だからこそ、保険の重要度は高い
  • 天候判断:島の天気は変わりやすい。フェリーの欠航も考慮して、余裕のある日程を組むのがおすすめ

では、またどこかのお山で👋


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