行ってそうで行ってなかった奥穂高岳に、ついに登ってきた。
初日は重太郎新道から紀美子平を経由して山頂へ。予報通りガスと雨で、頂上からの展望はゼロ。でも翌朝、穂高岳山荘からの朝焼けと涸沢カールの景色で全部チャラになった。
穂高岳山荘が100周年の年だったので、どうしても今年登りたかった。結果、記念バッジももらえて大満足😊
この記事でわかること
- 上高地から重太郎新道経由で奥穂高岳に登るルートの詳細
- 重太郎新道の難易度とハシゴ・鎖場の実態
- 穂高岳山荘の宿泊レポート(食事・混雑状況)
- 涸沢→横尾→上高地の長い下山ルートの所要時間
- 上高地バスターミナルのアクセスと沢渡駐車場の注意点
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 奥穂高岳(3,190m) |
| ルート | 上高地→重太郎新道→奥穂高岳→穂高岳山荘(泊)→ザイテングラート→涸沢→横尾→上高地(周回) |
| 日程 | 2023年9月9日(土)〜10日(日) 1泊2日 |
| 行動時間 | 17時間48分(2日間合計) |
| 距離 | 24.9km |
| 累積標高 | 登り1,940m / 下り1,939m |
| コース定数 | 63(かなりきつい) |
| 天気 | 1日目:曇りのち雨 / 2日目:晴れ |

重太郎新道を選んだ理由
穂高岳山荘が2023年で100周年。どうしてもこの年に登りたかった。
当初は剱岳から立山へ抜けて激下り回避ルートを考えていたけど、山小屋の営業が終了していたので断念。結果的に上高地からの重太郎新道ルートに。
行きは重太郎新道で一気に高度を上げて、帰りは涸沢経由で横尾へ下る周回コース。重太郎新道の勾配は三大急登より大きいらしいけど、ハシゴで一気に標高を上げられるからボーナスステージにしか見えない…と思ったのは最初だけ(笑)

コース詳細|時間帯ごとのレポート
上高地〜岳沢小屋(約2時間)
沢渡バスターミナルからバスで上高地へ。当初はタクシーで早めに入る予定だったけど、案内所の看板には「40分待ち」の表示。ネット情報では予約不要と書いてあったのに…。
5:40頃スタート。霧の上高地を河童橋方面へ進む。この時間帯は歩いている人はほぼ登山者。木道は滑りやすいので慎重に。
岳沢方面への分岐を過ぎると、急登劇場の幕開け。8:14に岳沢小屋に到着。



岳沢小屋〜紀美子平(約3時間)
ここからが本番。重太郎新道の勾配MAXゾーンに突入。
ハシゴ、鎖、岩場の連続。写真では伝わらない急勾配で、横にはスリップ注意の標識。ガスの中、鉄のハシゴや岩が滑りやすく神経を使う。
カモシカの立場(9:31)、岳沢パノラマ(10:31)を経由して、11:39に紀美子平に到着。
前穂高岳はガスで何も見えない。登る気が一瞬で消えて、頭の中はビールでいっぱい。こういう時の潔さには自分でも感心する。




紀美子平〜奥穂高岳(約3時間)
紀美子平から稜線をひたすら歩く。ガスが濃くなり、やがて雨も降り出した。
途中、相方が眠たいと言い出して、少し広い場所で寝てしまった。その間、ぼーっと景色を眺めていると、遠くに雷鳥ファミリーの姿が。ガスはガスでいいことがある。さすがアルプス。
14:52、奥穂高岳に到着。なーんにも見えない。もう頭の中はビールでいっぱい。


奥穂高岳〜穂高岳山荘(約40分)
山頂からササっと下山開始。雨はやむ気配なし。
山荘への最後の降下、鉄のハシゴが雨で滑る。事故が起きるのもわかる。でもここで事故るわけにはいかない。ビールが待っているから😎
15:29、穂高岳山荘に到着。安堵と共に喉の渇きがピーク。


穂高岳山荘の夜
小屋は大勢の人で賑わっていて満員御礼状態。乾燥室も満員。濡れた装備をどこで乾かすか問題に直面。
とりあえず無事に着いて乾杯🍻
外に出てみると、さっきまでの雨が嘘のように晴れ出している。降りたら晴れる。山あるある。
夕食はいつも思うけど、山小屋なのに魚が多い気がする。


夜中の星空と翌朝の朝焼け
夜中、外から人の声で目が覚める。外に出ると流れ星、天の川。都会では味わえない景色。これも泊まりの醍醐味。
朝、周りのゴソゴソで目が覚めた。山小屋に目覚ましはいらない。いるのは耳栓。
みんなは日の出を待っている。僕はお湯が沸くのを待っている。
昨日ガスで見えなかった涸沢方面もいい感じ。常念岳や蝶ヶ岳、ジャンダルムも綺麗に見えた。
コーヒーを飲みながら朝ごはん。ゆっくりと朝を楽しむ贅沢な時間。以前は日帰り登山を重視していたけど、最近はのんびり登山を楽しむようになってきた。せっかく登ったのに勿体ない。ゆっくり自然を感じようぜ。




下山|ザイテングラート→涸沢→横尾→上高地(約8時間)
ザイテングラート〜涸沢(約2時間)
6:30に穂高岳山荘を出発。帰りはザイテングラートを下る。
後からわかったけど、この日の午後にここで滑落事故があったらしい。滑落は下山時に起こりやすい。明日は我が身。
涸沢まで下りてくると、涸沢カールの景色が最高。昨日この青空を見たかったな。



涸沢〜横尾〜上高地(約6時間)
涸沢から横尾までの長い長い道のり。やっぱりこのルートは長い。
横尾山荘で穂高岳山荘のお弁当を食べる。魚の甘露煮が真空パックに入っていて、美味さが身体に染み渡る。
横尾から徳沢、明神を経て上高地へ。もう感動も何もない。ただ黙々と歩き続ける。徳沢ではソフトクリームで過剰にエネルギー摂取。
14:40、上高地バスターミナルに到着。観光客に流されながら、やっと着いた。バスもちょうど着いていてラッキー🤣




アクセス・駐車場情報
車の場合
- 松本ICから国道158号線で沢渡駐車場まで約50分
- マイカー規制のため、沢渡駐車場からバスまたはタクシーで上高地へ
駐車場
| 駐車場 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 沢渡バスターミナル駐車場 | 700円/日 | 24時間利用可。売店・トイレあり |
| 沢渡大橋駐車場 | 700円/日 | バスターミナルまで徒歩すぐ |
注意: タクシーは早朝だと40分待ちになることも。ネット情報では予約不要とあるけど、混雑期はバスの方が確実。
公共交通機関の場合
- JR松本駅からアルピコ交通バスで上高地バスターミナルまで約1時間30分
- 新宿からの直通バス(さわやか信州号)もあり
必要な装備
重太郎新道はハシゴ・鎖場の連続。濡れると滑りやすさが激増するルート。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| ヘルメット | 重太郎新道・ザイテングラートは落石リスクあり。必須 |
| 登山靴(ハイカット) | 岩場のグリップ力が必要。ローカットは危険 |
| レインウェア | 北アルプスは天候急変が多い。上下セパレート必須 |
| ヘッドランプ | 山小屋泊でも早朝行動に必要 |
僕が使っている装備
ちなみに今回もヘルメットを持っていったのに、使うのを忘れていた。いつもお荷物のヘルメット…。重太郎新道とザイテングラートはヘルメット推奨区間なので、ちゃんとかぶろう。
あると便利な装備
- 耳栓:山小屋泊の必需品。周りの音で寝れなくなる
- 速乾タオル:雨で濡れた時に重宝する
穂高岳山荘100周年の記念バッジ
受付の時にもらった100周年記念バッジ。このバッジにはピンが2つ付いている。1つだと着けた時にクルクル回るので、これはすごくいいと思う。他のバッジもピンを2つにしてほしい。
どうでもいいけど、重太郎新道の「重太郎さん」の名字は「今田さん」だったと初めて知った。彼には感謝しかない。

まとめ|奥穂高岳に挑戦する人へ
初日は雨でピークからの展望ゼロだったけど、翌朝の朝焼けと涸沢カールの景色で十分お釣りがきた。穂高岳山荘での乾杯も最高だったし、なんだかんだで充実した登山。
重太郎新道ルートが向いている人: – 急登が好きな人(ハシゴで一気に高度を上げたい) – 上高地から最短で奥穂高岳を目指したい人 – 前穂高岳もセットで登りたい人(天気がよければ)
涸沢ルート(ザイテングラート)から登る方がいい人: – ハシゴ・鎖場に不安がある人 – 涸沢の景色をじっくり楽しみたい人 – 体力に自信がない人(勾配が緩やか)
山の天気は変わりやすい。雨でも強行するなら、ハシゴや岩が滑りやすくなることを覚悟して。でもガスの中で雷鳥に出会えたりもするから、悪天候も悪くはない。
よくある質問(奥穂高岳 Q&A)
Q. 奥穂高岳の難易度は?
百名山の中でもトップクラスの難易度。重太郎新道はハシゴ・鎖場の連続で、コース定数63。体力・技術ともに中級者以上向け。
Q. 奥穂高岳の登山適期は?
7月中旬〜9月下旬。紅葉シーズン(9月下旬〜10月上旬)は涸沢カールが最高に美しいけど混雑も激しい。
Q. 重太郎新道のコースタイムは?
上高地→岳沢小屋:約2時間、岳沢小屋→紀美子平:約3時間、紀美子平→奥穂高岳:約2〜3時間。合計7〜8時間程度。
Q. 奥穂高岳に初心者でも登れる?
おすすめしない。ハシゴ・鎖場の経験が必要。まずは八ヶ岳の赤岳や北アルプスの常念岳で経験を積んでからがいい。
登山をもっと安全に楽しむために
- 登山届:長野県は登山届の提出が条例で義務化。コンパスで事前にオンライン提出が便利
-
登山保険:僕はココヘリに入っている。遭難時にヘリコプターで捜索してもらえる安心感は大きい
-
ガイド付き登山:奥穂高岳が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある。特に重太郎新道は経験者同行が安心
では、またどこかのお山で👋
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