【83座目】甲斐駒ヶ岳 北沢峠~双児山~直登ルート|体調不良でも登りたかった360°の絶景

何とか着いたぁ〜 100名山
何とか着いたぁ〜

体調、最悪だった。

心臓バクバク、頭痛、フラフラ。高山病なのか風邪なのか分からないまま、それでも足を止めなかった。だって、山頂からの360°ビューが待っていたから。

甲斐駒ヶ岳、標高2,967m。南アルプスの貴公子とも呼ばれるこの山は、噂通りの絶景だった。青空の下、花崗岩の白い山肌が映えて、富士山も北岳も間ノ岳も鳳凰三山も全部見える。来てよかった、心からそう思えた百名山83座目。


この記事でわかること

  • 北沢峠から双児山・駒津峰経由の甲斐駒ヶ岳ルートの全容
  • 直登ルートとトラバースルートの違い・選び方
  • 仙流荘からのバスの混雑状況と早朝の過ごし方
  • 山頂からの360°パノラマで見える山々
  • 下山後に立ち寄りたい道の駅南アルプスむら長谷

登山データ

項目データ
山名甲斐駒ヶ岳(2,967m)
ルート北沢峠~双児山~駒津峰~甲斐駒ヶ岳(直登)~トラバースルート下山
日程2023年11月3日(金・祝)日帰り
行動時間7時間13分
距離7.7km
累積標高登り1,155m / 下り1,155m
天気快晴 ☀️
北沢峠の登山口から出発
北沢峠の登山口から出発

このルートを選んだ理由

甲斐駒ヶ岳へのルートは大きく2つ。北沢峠からと、黒戸尾根から。

黒戸尾根は日本三大急登のひとつで、標高差2,200m超え。日帰りだとかなりハード。今回は北沢峠からのルートを選んだ。バスで北沢峠まで上がれば、標高差は約1,155m。日帰りで十分に楽しめるコース。

双児山を経由して駒津峰へ、そこから直登ルートで山頂を目指し、帰りはトラバースルートで下る周回コース。前の週に予定していたけど流れてしまい、改めてのリベンジ登山。

バス待ちの登山者たち
バス待ちの登山者たち

コース詳細|時間帯ごとのレポート

仙流荘~北沢峠(バス移動)

前日23:30に仙流荘前の駐車場に到着。11月に入って時期も終わりに近いからか、駐車場はかなり空きがあった。

バスのチケット売り場前で順番取り。今回は4番目。夜空を見上げると月が明るくて、星がすごく綺麗だった。明日の天気は期待できそう✨

チケットは5:20頃から販売開始。ちなみに現金の方が券売機が2台あって早いかも。バスは5:50頃に到着して、すぐに乗車して出発。相変わらず揺れる揺れる…45分間、寝て過ごすしかない😅

前夜の星空
前夜の星空

北沢峠~双児山(06:53~08:40 / 約1時間47分)

北沢峠に到着すると、やっぱり寒い。でも登り始めると11月とは思えないくらいちょうどいい気温になってきた。3連休ということもあって、テント泊装備の人も多い。

案内板には「駒ヶ岳」としか書いてなくて、ほんとにこっちで合ってる?と一瞬迷う(笑) ちなみに対面には、夏に登った仙丈ヶ岳の案内板。

まずは九十九折の山道をひたすら登る。スタート直後にしてはなかなかの急登💦

稜線に出ると、遠くに甲斐駒ヶ岳が見えた。青空と周りの稜線の景色がいい感じ。

…けど、今日はなんか調子が悪い。登ってるとすぐに心臓がバクバクする。フラフラするし、頭も痛い。高山病? いや、喉も痛いし、もしかして風邪? とりあえず時間はあるし、マイペースでゆっくり行くことにした。

九十九折の急登
九十九折の急登
稜線に出て遠くに甲斐駒ヶ岳が見えた
稜線に出て遠くに甲斐駒ヶ岳が見えた

双児山~駒津峰(08:40~09:28 / 約48分)

双児山からは遠くに富士山も見えた。少しモヤってるけど、贅沢は言えない。

ピラミダルな甲斐駒ヶ岳が青空をバックにドーンと構えている。飛行機雲が白い線を引いていて、たまらない景色。

体調は相変わらず。駒津峰あたりで、もう終わった気分になっていた。登る気がしない…キツいし、フワフワしてて。久しぶりの高山病か、やっぱり風邪か💦

それでも、せっかく来たんだしとマイペースで進む。ここからちょっとした鎖場もあり。

遠くに富士山が見える
遠くに富士山が見える
ピラミダルな甲斐駒ヶ岳と飛行機雲
ピラミダルな甲斐駒ヶ岳と飛行機雲
駒津峰付近からの景色
駒津峰付近からの景色

駒津峰~甲斐駒ヶ岳 直登ルート(09:28~10:42 / 約1時間14分)

さぁ、問題の分岐点。直登するか、トラバース(巻き道)で行くか。

案内板を見ると、どちらも所要時間は同じ。悩むところだけど、個人的には早く登り終えたかったので直登ルートを選択。

直登ルートはやはり一気に高度を上げていく。体調が悪いのもあって、休み休み。途中に道迷いしやすい箇所もあった。

ただ、振り返ると富士山やら鳳凰三山やらが見えて、景色は最高。青空の下、岩を登っていくこの感じ…キツいけど楽しい。

そして、何とか山頂に到着。ほんとにキツかった…😵

直登とトラバースの分岐点
直登とトラバースの分岐点
直登ルートへ
直登ルートへ
一気に標高を上げる直登ルート
一気に標高を上げる直登ルート
直登ルートから見た富士山と鳳凰三山
直登ルートから見た富士山と鳳凰三山

甲斐駒ヶ岳 山頂(10:42着)

山頂に着いた瞬間、疲れが吹っ飛んだ。

噂に聞いていた360°ビュー。しかも青空で風もあまりなく、最高のコンディション。

北岳・間ノ岳の兄弟たちがどっしり構えていて、遠くには富士山。反対側には仙丈ヶ岳。南アルプスの主役級が全部見える贅沢な山頂。

山頂の祠でお参り。無事に登れて、無事に帰れるように🙏

体調は悪かったけど、ほんとに来てよかった。自分を褒めたたえたくなる山頂だった。

甲斐駒ヶ岳山頂に到着
甲斐駒ヶ岳山頂に到着
甲斐駒ヶ岳の山頂標識
甲斐駒ヶ岳の山頂標識
山頂からの360°パノラマ
山頂からの360°パノラマ
北岳・間ノ岳方面の眺望
北岳・間ノ岳方面の眺望
山頂の祠でお参り
山頂の祠でお参り

下山|トラバースルート(11:25~14:06 / 約2時間41分)

帰りはトラバースルートで下山。

このルートがまた面白かった。花崗岩の白い砂地が広がっていて、まるで月世界。須走(富士山)並みの砂砂感で、これはこれで楽しい😁

途中、奇岩があちこちにあって、想像力を膨らませると色々なものに見えてくる🤣

下っていくと、遠くから見た甲斐駒ヶ岳の花崗岩肌がまた印象的だった。この時期は雪なのか岩なのか、遠くからだとよく分からない白さ。これが甲斐駒ヶ岳の個性。

遠くに仙丈ヶ岳ファミリーも見えて、名残惜しいけど下山を続行。長い下りを経て、14:06に無事下山。

月世界のようなトラバースルート
月世界のようなトラバースルート
花崗岩の奇岩
花崗岩の奇岩
下山中に見えた富士山
下山中に見えた富士山
遠くから見た甲斐駒ヶ岳の花崗岩肌
遠くから見た甲斐駒ヶ岳の花崗岩肌
遠くに仙丈ヶ岳
遠くに仙丈ヶ岳
無事に下山
無事に下山

アクセス・駐車場情報

車の場合

  • 伊那ICから国道361号・県道210号経由で仙流荘まで約30km
  • 北沢峠はマイカー規制のため、仙流荘からバスに乗り換え
  • バスの所要時間は約45分

駐車場

駐車場台数料金備考
仙流荘前駐車場約350台無料仮設トイレあり

11月の3連休前夜23:30到着で、駐車場はかなり空きがあった。夏場のハイシーズンはもっと早く埋まるので、早めの到着が安心。バスのチケットは早い者勝ちなので、売り場前での順番取りが大事。

バス(南アルプス林道バス)

  • 仙流荘~北沢峠:片道約45分
  • 運行期間は例年4月下旬~11月上旬(要確認)
  • チケットは5:20頃から販売開始(時期によって変動)
  • 現金の方が券売機2台で早い場合あり

必要な装備

北沢峠からのルートとはいえ、累積標高1,155mで直登ルートには岩場もある。しっかりした装備が必要。

必須装備

装備ポイント
登山靴直登ルートの岩場、トラバースルートの砂地に対応できるもの
レインウェア山の天気は変わりやすい。防寒着としても使える
水分山中に水場なし。1.5L以上は持っていきたい
防寒着11月は山頂付近で気温が低い。風があると体感温度はさらに下がる
ヘッドライト早朝バスのため暗い時間帯に行動する可能性あり

僕が使っている装備

甲斐駒ヶ岳の直登ルートは岩をつかんで登る箇所もあるので、グローブがあると安心。素手だと岩で手を擦りやすい。

登山靴はソールが硬めのものがおすすめ。砂地のトラバースルートでもグリップが効くし、岩場でも安定する。

あると便利な装備

  • ストック:駒津峰までの登りと、トラバースルートの下りで膝の負担を軽減
  • ゲイター:トラバースルートの砂地で靴に砂が入りやすい

体調不良でも来てよかった

正直、駒津峰あたりで引き返そうかと思った。心臓バクバク、頭痛、フラフラ。高山病なのか風邪なのか分からないまま登り続けるのは不安だった。

でも、マイペースでゆっくり進んだら山頂にたどり着けた。そして待っていたのが、あの360°パノラマ。

北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、富士山。南アルプスの名峰が一望できる山頂は、噂以上だった。花崗岩の白い山肌が青空に映えて、この山ならではの美しさがある。

下山後は道の駅南アルプスむら長谷に寄り道。寒かったけど中毒性のあるソフトクリームと、疲労回復に梅ジュース。そしてここの飲むヨーグルトが絶品。濃さとドロドロ感がたまらなくて、おすすめ☝️

次は黒戸尾根から登ってみたい。

山頂で自分を褒めたたえる
山頂で自分を褒めたたえる
道の駅南アルプスむら長谷でソフトクリームと梅ジュース
道の駅南アルプスむら長谷でソフトクリームと梅ジュース
おすすめの飲むヨーグルト
おすすめの飲むヨーグルト

まとめ|甲斐駒ヶ岳に挑戦する人へ

北沢峠からなら日帰りで十分楽しめる山。ただし、直登ルートは岩場が続くので、ある程度の経験は必要。

直登ルートが向いている人:

  • 岩場を登るのが好きな人
  • 体力に自信がある人
  • 早く山頂に着きたい人

トラバースルートが向いている人:

  • 岩場が苦手な人
  • 花崗岩の白い砂地を歩きたい人
  • 下山で膝に負担をかけたくない人

僕のおすすめは、登りは直登・下りはトラバースの組み合わせ。両方の魅力を味わえるし、変化があって楽しい。


よくある質問(甲斐駒ヶ岳 Q&A)

Q. 甲斐駒ヶ岳の難易度は?

北沢峠からのルートは中級者向け。双児山経由の登りは急登があるし、直登ルートは岩場が続く。トラバースルートを使えば多少楽になるけど、それでも累積標高1,155mあるので体力は必要。

Q. 甲斐駒ヶ岳の登山適期は?

6月下旬~10月がベストシーズン。11月上旬でも天候に恵まれれば快適に登れるけど、防寒対策は必須。冬季はバスが運休するため、黒戸尾根からのアクセスのみになる(冬山装備が必要)。

Q. 北沢峠からのコースタイムは?

僕の場合は約7時間13分(距離7.7km)。体調不良でペースが落ちていたので、通常ならもう少し早いかも。標準コースタイムは約7時間程度。

Q. 直登ルートとトラバースルート、どっちがいい?

案内板の所要時間はどちらも同じ。直登は岩場を一気に登るので体力的にキツいけど、達成感がある。トラバースは花崗岩の白い砂地を歩くルートで、景色を楽しみながら進める。迷ったら登りは直登、下りはトラバースがおすすめ。

Q. 甲斐駒ヶ岳に初心者でも登れる?

北沢峠からならハードルは下がるけど、初心者にはやや厳しい。累積標高1,155m、岩場あり、標高2,967mで高山病のリスクもある。登山経験を積んでからチャレンジした方がいい。


登山をもっと安全に楽しむために

甲斐駒ヶ岳は標高2,967mの高山。僕のように体調不良で高山病っぽい症状が出ることもある。無理は禁物。

  • 登山届:コンパス(電子登山届)で事前に提出できる。スマホからでも簡単
  • 登山保険:登山保険に入っておくと安心。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるものがある
  • ガイド付き登山:甲斐駒ヶ岳が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある。特に直登ルートは、初めてなら心強い

では、またどこかのお山で👋



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