富士山、3,776m。日本最高峰にして、誰もが一度は登りたいと思う山。
僕もずっと行きたかったけど、なかなかタイミングが合わなくて。2022年の夏、ついに決行した。富士宮ルートから登って、御鉢巡り、御殿場ルートで下って大砂走り、さらに宝永山も踏むという欲張りプラン。
結果、3,000mを超えたあたりから高山病にやられてフラフラ。でも何とか剣ヶ峰まで辿り着いて、宝永山の雲海にも感動して。なんだかんだ充実した1日だった。
この記事でわかること
- 富士宮ルートの実際のコースタイムと難易度
- 高山病の症状とオキシメーターでの体調管理方法
- 御鉢巡りのルート状況と所要時間
- 大砂走りの楽しさと注意点
- 宝永山からの雲海の絶景
登山データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 富士山・剣ヶ峰(3,776m) |
| ルート | 富士宮口五合目 → 富士宮ルート → 山頂(御鉢巡り)→ 御殿場ルート → 大砂走り → 宝永山 → 富士宮口五合目 |
| 日程 | 2022年07月30日(土)日帰り |
| 行動時間 | 11:08 |
| 距離 | 12.9km |
| 累積標高 | 登り1,568m / 下り1,580m |
| 天気 | 晴れのち曇り |

富士宮ルートを選んだ理由
富士山の登山ルートは4つあるけど、今回は富士宮ルートを選んだ。
理由はシンプル。最短距離で山頂に行ける。しかも御殿場ルートで下りれば大砂走りも楽しめるし、宝永山も経由して帰ってこれる。1日で富士山のいいとこ取りができるルートだと思った。

コース詳細|時間帯ごとのレポート
駐車場〜富士宮口五合目(深夜1:00〜6:40)
午前1時に駐車場に到着。すでに6割くらい埋まっていた。さすが富士山、甘くない💦
4時にタクシーで五合目まで行く予定だったけど、起きてみたらタクシー待ちの行列。全然予想していなかった。タクシーもあまり来ないみたいで、結局バスに切り替え。
バスもすぐ来るわけじゃなくて、結構待たされた。乗車前に検温があって、手にテープを巻いてもらう。これがないとバスに乗れないらしい。横では富士山保全協力金のお願いもやっていた。


五合目〜八合目(6:40〜9:10)
6時過ぎにようやく登山口に到着。見上げると山頂が見えるけど、これが「見えていて遠いパターン」。わかってはいるけど、心理的にキツい(笑)
六合目の雲海荘、宝永山荘を通過して、新七合目の御来光山荘に7:52着。ここでオキシメーターを取り出してみた。この日のために持ってきた装備。数値を確認すると、まだこの時点では大丈夫そう。
ところが八合目(8:37 山口山荘)あたりで数値がガクンと下がった。3,000mを超えたあたりから何かフラフラする。いつもの登山なら「ちょっと疲れたかな」で済むレベルだけど、富士山は違う。なんとなく気持ち悪い感じも出てきて、これが高山病か…と実感😅



八合目〜富士宮口山頂(9:10〜11:58)
富士山衛生センター(9:10)、池田館(9:22)を過ぎても高山病の症状は続く。こうなったら、さっさと高度を下げるか、のんびり行くしかない。
周りを見渡すと、似たような状態の人がチラホラ。「そうなるよねぇ」と1人で納得しながら、ぼちぼち歩く。
渋滞も多い。さすが人気の富士山。万年雪山荘(10:21)を過ぎたあたりで、オキシメーターの数値が少し回復した気がした。残雪もまだ残っていて、通りで寒いはずだ。
山小屋の充実度は半端ない。標高が上がるたびに値段も上がる、その関係性は面白い☝️
胸突山荘(11:23)を越えて、あと少し。11:58、ついに富士宮口山頂に到着。最初に目に入ったのが山小屋だったのはご愛嬌(笑)



山頂・御鉢巡り(11:58〜14:16)
山頂エリアに着くと、まずは日本で一番高い場所にある郵便局。なかなかレアな光景。
火口を覗き込むと、さすが火山。迫力がすごい。ここまで来たら剣ヶ峰まで行かないと。
13:03、剣ヶ峰に向かって出発。剣ヶ峰の手前の急坂がなかなかエグい。砂利で滑る中を登りきって、13:20、日本最高峰・剣ヶ峰(3,776m)に到着。せっかく来たんだから記念写真をパシャリ。
剣ヶ峰からの火口の眺めが一番迫力があった。
ここからは御鉢巡りに突入。雷岩(13:32)、久須志岳(13:44)、成就岳(14:03)、伊豆岳(14:09)、朝日岳(14:14)と、火口の縁をぐるっと一周。山頂のバッジは日付を刻印してくれるタイプ。800円とちょっと高いけど、記念になる。





御殿場ルート下山・大砂走り(14:16〜16:22)
御鉢巡りを終えて、下山は御殿場ルートへ。赤岩八合館(15:28)、砂走館(15:47)、わらじ館(15:49)と下っていく。
15:54、ついに大砂走りエリアに突入。ここからが楽しい。
砂と小石の斜面をサクサク駆け下りる。雪の上を滑るみたいな感覚で、テンポよく進める。靴の中に石が入ってくるのはご愛嬌🤣 ゲイターは必須だと痛感した。
雲の切れ間から覗く景色がまた幻想的で、まるで雲の中に別世界があるみたいだった。



宝永山(16:22〜17:44)
大砂走りを下りきったあたりで、宝永山が見えてきた。もちろん山頂に行く。
宝永山への稜線は、天にかかる道みたいで感動した。16:33、宝永山(2,693m)山頂に到着。
ここからの景色が個人的にはこの日のベスト。雲海が広がって、振り返ると富士山が雲に隠れて山頂は見えない。でも宝永火口のスケールがデカい。ここは想像以上に良かった。
砂煙を上げながら宝永火口を下って、六合目の山小屋が見えてきたときはホッとした。17:44、富士宮口五合目に無事帰還。バスに乗って駐車場へ。おつかれさまでした。




アクセス・駐車場情報
車の場合
- 新東名・新富士ICから約1時間30分で水ヶ塚駐車場
- マイカー規制期間中は水ヶ塚駐車場にとめてシャトルバスで富士宮口五合目へ
- 7月〜9月のシーズン中はマイカー規制あり(要確認)
駐車場
| 駐車場 | 台数 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 水ヶ塚駐車場 | 約1,000台 | 1,000円 | マイカー規制時はここからバス |
午前1時到着で6割ほど埋まっていた。夏のハイシーズンはかなり早い時間に到着しないと厳しい。
公共交通機関の場合
- JR新富士駅・三島駅などからシャトルバスあり
- 時刻表は毎年変わるので事前確認必須
必要な装備
標高3,776m。日本の一般登山で最も高い場所に行くわけだから、装備はしっかり準備したい。
必須装備
| 装備 | ポイント |
|---|---|
| 防寒着 | 山頂付近は真夏でも10度以下になる。ダウンやフリースは必須 |
| 雨具 | 午後は天候が崩れやすい。上下セパレートのレインウェアを |
| ヘッドライト | 早朝出発やご来光狙いなら必須 |
| ゲイター | 大砂走りで靴に砂が入るのを防ぐ。あるとないとで快適さが段違い |
| 日焼け止め・サングラス | 標高が高いぶん紫外線が強烈 |
僕が使っている装備
今回の富士山で一番持っていって良かったのがパルスオキシメーター(オキシメーター)。指にはめるだけで血中酸素飽和度を測れる。高山病の兆候を数値で確認できるから、自分の状態を客観的に把握できた。
数値が下がってきたときに「無理せずゆっくり行こう」と判断できたのは大きかった。富士山に行くなら本当におすすめ。
あると便利な装備
- 携帯酸素缶:高山病の症状が出たときのお守り代わりに
- 保温ボトル:山頂付近は寒いので温かい飲み物があると生き返る
高山病と闘った記録|オキシメーターは持っていくべき
今回の最大のテーマが高山病対策だった。
3,000mを超えたあたりからフラフラし始めて、少し気持ち悪さも出てきた。歩くのがしんどくて、立ち止まる回数が増える。周りを見ると、同じように辛そうな人がチラホラいて、「やっぱりそうなるよね」と妙に安心した(笑)
僕がやった対策はこの3つ。
- オキシメーターで数値を定期的に確認 → 自分の状態を客観的に把握
- ペースを落としてゆっくり登る → 焦っても高度順応はできない
- こまめに水分補給 → 脱水は高山病を悪化させる
結局、山頂に着くころには症状がかなりマシになっていた。高度に体が慣れたのか、気合いで乗り切ったのかは不明だけど(笑)
一つ言えるのは、オキシメーターがあるのとないのとでは安心感がまるで違う。数値で体調を確認できるから、「まだ大丈夫」「ちょっとヤバいからペース落とそう」の判断がしやすい。富士山に行くなら絶対に持っていったほうがいい。
まとめ|富士山に挑戦する人へ
富士山は「誰でも登れる」と思われがちだけど、実際は高山病という独特の壁がある。標高3,776mは伊達じゃない。
でも、しっかり準備して、無理せずゆっくり登れば、ちゃんと登頂できる。そして山頂からの景色、御鉢巡りの迫力、大砂走りの爽快感、宝永山の雲海。全部まとめて体験できる富士山は、やっぱりすごい山だった。
富士宮ルート(今回のプラン)が向いている人:
– 最短距離で効率よく登頂したい
– 御鉢巡りも大砂走りも宝永山も全部楽しみたい
– 日帰りで攻めたい体力がある
吉田ルートの方がいい人:
– 山小屋が多い方が安心
– ご来光を見たい(山小屋泊向き)
高山病対策だけはしっかりやって、日本一の頂を楽しんでほしい。
よくある質問(富士山 Q&A)
Q. 富士山・富士宮ルートの難易度は?
技術的な難しさはほぼない。登山道は整備されていて、鎖場や岩場もない。ただし、標高が高いぶん高山病のリスクがある。体力よりも「高度にどれだけ体が順応できるか」がポイント。
Q. 富士山の登山適期は?
7月上旬〜9月上旬。山小屋の営業期間に合わせるのが基本。それ以外の期間は残雪や厳寒で上級者向けになる。
Q. 富士宮ルートのコースタイムは?
一般的なコースタイムは登り約5〜6時間、下り約3〜4時間。僕は御鉢巡りと宝永山も含めて行動時間11時間08分だった。
Q. 富士山に初心者でも登れる?
登れる。ただし高山病対策と体力は必要。日頃から運動していない人がいきなり挑戦すると厳しいかも。事前にウォーキングや低山ハイクで体を慣らしておくといい。
Q. 大砂走りにゲイターは必要?
絶対必要。ゲイターがないと靴の中に砂がガンガン入ってくる。僕も途中で石が入りまくって大変だった。
登山をもっと安全に楽しむために
富士山は登山者が多い山だけど、毎年事故も起きている。準備はしっかりしておきたい。
- 登山届:コンパス(compass.mt)からオンラインで提出できる。出発前に必ず出しておこう
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登山保険:僕はモンベルの野あそび保険に入っている。年間数千円で遭難時の捜索費用もカバーされるから安心
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ガイド付き登山:富士山が不安な人は、ガイドツアーという選択肢もある。ペース配分や高山病対策のアドバイスも受けられるから、初めてなら検討の価値あり
では、またどこかのお山で👋

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